カフェやレストランのテラス席が一斉に解き放たれると、花が咲いたように街が華やぎ、ニューヨークに春が訪れたことを知らせてくれます。緑で潤う街中のワンシーンを切り取り、心安らぐ春のニューヨークの旅へ誘います。
ブルックリン地区にあるプロスペクトパークはセントラルパークと共にニューヨークを代表するもう一つの都会のオアシス。マンハッタンから地下鉄で20分もかからない距離ながら、広大な敷地に豊かな緑が広がる。©Julienne Schaer / NYC & Company
イーストリバーを挟んだマンハッタンの対岸、ブルックリン地区にあるブルックリン・ブリッジ・パーク。緑の木々の合間からは、ブルックリンブリッジとマンハッタンの摩天楼を望むことができる。©Julienne Schaer / NYC & Company
ジョージ・ワシントン大統領の就任を記念して建てられた凱旋門は公園のシンボルに。かつて噴水の周りには前衛芸術家たちが集い、現在でも様々なパフォーマンスが繰り広げられる。園内は豊かな緑に潤い、隣接する大学の学生や地元住民の憩いの場ともなっている。©Christopher Postlewaite/NYC & Company
セントラルパークの東側に広がるマンハッタン屈指の高級エリア。街路樹に彩られたマディソン・アベニューには高級ブティックが並び、優雅にショッピングをする人の姿すら絵になる。メトロポリタン美術館やフリック・コレクションなど、著名な美術館や博物館も充実する。©Julienne Schaer / NYC & Company
ミートパッキングエリアから34丁目まで、マンハッタンの西端を約２kmにわたって南北に貫く遊歩道。元々は廃線となっていた鉄道の高架跡地で、再開発によって緑地化された。エコロジーな空中庭園は市民の憩い場として定着し、全米各都市の再開発の手本となっている。©Brittany Petronella / NYC & Company
ブルックリンブリッジのたもと、イーストリバー沿いに広がる水辺の公園。広大な敷地は目的別に幾つかのエリアに分かれ、ジョギングやサイクリング、ビーチや芝生で読書など、思い思いの時を過ごしに地元住民が集う。プロムナードから望むマンハッタンのスカイラインは目を見張るほどの美しさ。©Julienne Schaer / NYC & Company
現在、世界62の国と地域におよそ580のホテルとレストランが加盟するルレ・エ・シャトー。厳格な審査を経て加盟したメンバーの中から、ニューヨークでグルマンたちを魅了する屈指の名店を厳選しました。
写真提供：ルレ・エ・シャトー
Relais & Châteaux
TEL.0800-888-3326（ルレ・エ・シャトー予約センター）
受付時間 9:00～17:00（月曜日～金曜日）
http://www.relaischateaux.jp/
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①素朴ながらも洗練された料理。②老舗に相応しい重厚感あふれるラウンジエリア。 ③食事の前にバーでアペリティフを。 ④シェフのダニエル・ブールー氏。
仏リヨン 生まれのスターシェフ、ダニエル・ブールー氏の旗艦店。ニューヨークにおける正統派フランス料理の老舗らしく、店構えやダイニングの雰囲気、そしてスタッフのスマートな対応に至るまで、すべてにおいて格調の高さを感じさせてくれる。ブールー氏の モットーは 現地の最高級の食材を厳選し、フランス料理の伝統の技法で仕上げること。その繊細かつ洗練された味わいは、ニューヨークという地でフランス料理の王道を突き詰めてきたシェフの真骨頂といえる。
Information
Daniel
60 East 65th Street, New York NY, 10065
TEL +1-212-288-0033
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①②③どの料理も美しい盛り付けに目が奪われる。 ④落ち着いた雰囲気に包まれるダイニング。⑤シェフのガブリエル・クロイター氏。
厨房で指揮を執るのはシェフのガブリエル・クロイター氏。料理界のアカデミー賞とも呼ばれるジェームズ・ビアード財団賞の ベストシェフ賞の受賞歴を誇るなど、卓越した技術で世界的に高い評価を得ている。特にフォアグラ使いの名手として知られ、幼少期を過ごした仏アルザスでの体験からインスピレーションを得た料理を得意とする。立地はタイムズスクエアにも近く、ブロードウェーでの観劇前、プリフィックスメニューで極上の味を気軽にいただくのもいい。
Information
Gabriel Kreuther
41 W. 42nd Street, New York NY, 10036
TEL +1-212-257-5826
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①美しいプレゼンテーションも楽しみの一つ。②ブルーの扉が目印。③お店はタイムワーナーセンター内に。④シェフのトーマス・ケラー氏。
ルレ・エ・シャトーに加盟するカリフォルニア州ナパバレーの「フレンチ・ランドリー」で成功をおさめたシェフ、トーマス・ケラー氏が、豊かな自然に囲まれたナパバレーとは対照的な都会の真ん中で、ニューヨークの洗練を存分に体感させてくれる。モダンで斬新なプレゼンテーションはもちろん、ムードやサービスに至るまで、どれもが都会的。セントラルパークを望むダイニングで、フランス料理の影響を受けつつ、独自の解釈で創造されたモダンな料理を堪能したい。
Information
Per Se
10 Columbus Circle, 4th floor, New York, NY 10019
TEL +1-212-823-9335
宿泊者だけが利用できる中庭。アンティークなベンチに腰をかけてゆったり過ごせば、まるでトライベッカの住民になったような気分に。
贅を尽くしたラグジュアリー系ブランドホテルから個性あふれる独立系ホテルまで、ニューヨークには様々なホテルがラインアップします。喧騒に包まれるマンハッタンだからこそ、穏やかで心が落ち着く、そんな暮らすように滞在できるホテルを選んでみてはいかがでしょうか。
The Greenwich Hotel
ザ グリニッチ ホテル
写真提供：ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
ハイブランドのブティックが立ち並ぶソーホーやアートギャラリーが集まるチェルシー、さらには高層ビルが林立するビジネス街としてのミッドタウンなど、エリアごとに異なる表情を見せるニューヨーク。そんななか、マンハッタン南西部に位置するトライベッカは、ある意味、特別な場所の一つと言えよう。
かつての工業地域は、産業基盤の衰退と共に安価な家賃を求めてアーティストたちが倉庫跡に移り住むようになり、しばらくして住宅地域へと転換が図られると、いつしか高級住宅街へと変貌を遂げた。現在、エリアには目立った観光地はない。その代わりなのか普段着のロバート・デ・ニーロをはじめスクリーンのスターたちが気ままにカフェで寛ぐシーンが日常にあり、ここだけはマンハッタンの他のエリアと異なる緩やかな時間が流れているのである。
「ザ グリニッチ ホテル」は、そんなトライベッカという街の空気感とハーモニーを奏でるように穏やかに営まれている。それもそのはず、街を愛してやまないロバート・デ・ニーロ自身がホテルのオーナーを務めるというのだから納得できないわけはない。
かつてアーティストたちが創作活動に励んだという土地の歴史を背景に、ホテル内はハンドクラフトデザインにまつわる斬新なアイデアが随所に盛り込まれている。インテリアのアクセントに世界中のアーティストたちの作品が配されるのもその一つ。また生木の柱で組まれた天井をはじめ、レトロなタイル貼りの床やアンティークな木製の床の感触、そして、レンガの壁に覆われた緑あふれる中庭に出た時の香りに至るまで、どこを切り取ってもアーティスティックなこだわりが感じられるから不思議だ。
昨今、人が集う場としてのホテルの公共性が重要視されているが、ザ グリニッチ ホテルでは施設内のライブラリーやロビーのバー、プールやスパは宿泊者だけが利用できる空間としている。こうした宿泊者のプライバシーを尊重する姿勢にこそ、初めて訪れたゲストでさえ、トライベッカの住民になったような感覚にさせてくれるのだ。そんな不思議な魅力に身を委ねながら、暮らすような滞在を満喫したい。
開放的なロビーには様々なアーティストの作品が飾られる。梁に用いられた素朴な無垢材は柔らかな雰囲気を演出する。
爽やかな陽光が差し込むGreenwich Suiteのダイニングルーム。客室は全88室あり、それぞれに異なるデザインが施されている。
カジュアルなイタリア料理を味わえる「ロカンダ・ヴェルデ」。
Information
The Greenwich Hotel
377 Greenwich Street, New York, NY 10013
TEL +1-212-941-8900
［ご予約・お問い合わせ］
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
TEL 0120-086-230 https://jp.lhw.com/
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