楽園ベトナム、魅惑の三都市巡り
VIETNAM


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写真・文:大橋マサヒロ

(1)「シックセンシズ コンダオ」のバイザビーチレストランでは、息をのむようなオーシャンビューを望みながら過ごすことができる。
(2)コンダオ島を縫うように走る沿岸道路。深い緑の山肌とエメラルドに輝く海との対比が、この島の手付かずの自然美を物語る。
(3)フレンチコロニアル様式の荘厳な建物がライトアップされ、喧騒と歴史の薫りが交差するホーチミンの街並み。
(4)熱帯の植生が石造りの回廊をやわらかく覆い、時を超えた美意識に包まれる「インターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラ リゾート」のエントランス。

時が止まったような静寂を湛え、手付かずの自然が今なお息づくコンダオ島。
世界的建築家の美意識が描く絶景リゾートが佇むダナン。
フレンチコロニアルの面影が薫り漂う官能的なホーチミン。
それら三都市を繋ぐ、個性豊かな物語を持つラグジュアリー・ホテル。
五感を満たす至福の時と、洗練されたデザインに浸る旅へ––。

Six Senses Con Dao
シックスセンシズ コンダオ


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(1)熱帯の自然と一体化したヴィラの佇まいが、この島のラグジュアリーの本質を物語る。
(2)海を望むベッドルームの大きな窓の先にはコンダオの絶景が広がる。
(3) 木の温もりと柔らかな光が調和し、身も心もほぐれていくような広いバスルーム。
(4)丘の上に建つオーシャンビュー・プールヴィラ。3つの独立したパビリオンで構成されていて、海と山を望む最高のパノラマを望むことができる。
(5)開放感抜群の半屋外のシャワースペース。
(6)全てのヴィラは竹や木材で作られている。熱帯の植生に溶け込むよう設計された建築は、土地の記憶を静かに宿している。
(7)ヴィラのテラスに置かれたデッキチェア。自然の声に耳を傾けて静かに過ごす贅沢な時間が流れる。

Welcome to Turtle Island
ベトナム最後の秘境と呼ばれるコンダオ島のエコロジカルなラグジュアリーリゾートで自然と共生する––

ベトナム南部の沖合、コンダオ諸島にある唯一の5つ星リゾートホテルとして2010年に開業したシックスセンシズ コンダオは、ホーチミンから1時間弱のフライトで訪れることができる。ホテルのあるコンダオ島は、ベトナム政府によって厳格に自然環境が保護されていて、エメラルドグリーンの海、密林に覆われた山々––この島のあらゆる景観は、日常から隔絶された楽園と呼ぶにふさわしい。

ウェルネス&サステナビリティ そして魂を癒す滞在––

ホーチミンからはターボフロップ(双発プロペラ)機に乗り込む。機材はプライベートジェット市場での需要も高いATR72 – 500。燃費性能と静粛性に定評があり、世界中の短期運航路線の多くに使用されているので安心感がある。眼下に広がるメコンデルタの雄大な景色を眺めていると、あっという間にコンダオ島へ向けて降下し始める。ホーチミンの喧騒を離れてわずか45分のフライトで到着するのもこの島の魅力だ。
2kmにおよぶ白砂のプライベートビーチ沿いに広がる敷地には、古木や竹などの天然素材をリユースして巧みに組み合わせた全室プライベートプール付きのヴィラが点在する。それぞれが熱帯の植生に溶け込むよう設計されていて、自然環境との共生を目指すシックスセンシズの哲学が細部にわたり行き渡る。ヴィラのプライベートプールからは遮るもののない大空と海を満喫することができる。日中はテラスに用意されたハンドメイドのデッキチェアに身を預けて、刻々と移り変わる水面に輝く陽光の色の変化を楽しむ。やがて日が暮れて漆黒の闇に包まれる夜空を見上げれば、眩いほどに星が輝いていて言葉を失うほど感動的だ。
シックセンシズが最も力を注ぐのは、ウェルネスの領域だ。世界で27軒のホテルとリゾートを展開するシックスセンシズでは、世界的に定評のあるシックスセンシズスパのトリートメントやヨガレッスンにとどまらずに、オーガニックガーデンや地元の信頼できる素材を食べること、身体への負担を軽減する設計のヴィラで寝ることなどを通して“個別最適”のウェルネス体験を提供してくれる。通常の宿泊に加えて、滞在中のスパや食事などが完全プログラム化された宿泊プランの用意もある。滞在中はゲストエクスペリエンスメーカー(GEM)と呼ばれるバトラーサービスによって細かな要望を総合的にサポートしてくれる。
サステナビリティへの取り組みもまた、このリゾートの誇りである。プラスチックフリー、リゾート内に7か所あるプライベートガーデンでの食材栽培、さらに環境保護プログラムへの積極的な参加など多岐にわたる取り組みによって、ラグジュアリーと自然保護が矛盾なく共存することを証明している。なかでもここでしか体験できないのが海亀の保護プログラム。ベトナム国内の90%の海亀がコンダオ島周辺で繁殖するとされており、その保護と生態研究にシックスセンシズ コンダオが大きく寄与している。リゾート内の砂浜に母亀が産卵した卵を保護して、宿泊者は運が良ければ、卵から孵化したばかりの子亀の旅立ちを観察することができる。さらに、リゾートでの収益の一部がシックスセンシズのサステナビリティ基金に寄付され、海亀の保護に限らず、島の子供たちへの教育や地域社会への取り組みに充てられるという。産卵をひかえた母亀への気遣いとして、夜は早めにヴィラを消灯することをおすすめするとスタッフが教えてくれた。都会の喧騒の中では忘れがちな自然の息吹に耳を澄ませ、その静寂に身をゆだねる。そして、ほんの少し環境保護について考えてみる––それこそが、シックスセンシズ コンダオでしか体験できない貴重な時間であると悟る。


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(1)ヤシの木々の間から覗くターコイズブルーの海。白砂のビーチへと続く小径は、楽園への誘いのように穏やかに続いている。
(2)絶滅危惧種の海亀が産卵することができるように環境が整えられている。専任スタッフによって孵化した子亀を海に還す取り組みを見学することができる。
(3)・(4)廃油などを再利用するキャンドルや石鹸作りのワークショップやサステナビリティツアーに参加して、楽しく学びながら環境保護について考えることができる。
(5)開放的なレストランやショップなどが連なるパブリックスペースも天然の素材で建てられていて趣がある。
(6)レストラン「ベトナミーズ・バイ・ザ・マーケット」では、本格的なベトナム伝統料理が味わえる。
(7)7ヵ所のオーガニックガーデンで栽培された野菜や果物、さらに卵や蜂蜜などがリゾート内のレストランで提供される。
(8)キャンドルの明かりに照らされたテーブルでプライベートなワインペアリングの食事が楽しめる。
(9)・(10)緑のトンネルを抜けた先に、水に囲まれた静寂のオアシスと呼ぶにふさわしい「シックスセンシズ スパ コンダオ」が佇む。ここでは、サウンドセラピーなどウェルネスへの多角的なアプローチを体験することができる。

Information

Six Senses Con Dao

https://www.sixsensescondao.com/
TEL(+84)28-3823-2229
日本国内での問い合わせ
IHGホテル&リゾーツ 0120-455-655

InterContinental Danang Sun Peninsula Resort
インターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラ リゾート


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(1)ホテルの崖上から東シナ海を一望する。紺碧の水面は光を纏い、眺望そのものが一枚の絵画として完結している。
(2)伝統的なベトナム建築のモチーフと現代の意匠が重なり合うレセプションは訪れる者を異世界へと誘う。
(3)館内にはビル・ベンスリー氏による独特の世界観が細部にまで宿る。
(4)米国の『アーキテクチュラル・ダイジェスト』誌で、世界で最も美しいレストランのトップ10に選出されたこともあるフレンチレストラン「ラメゾン 1888」のテラス席。
(5)“クラブ”と名前の付く部屋タイプに宿泊するゲストのみが利用できる「クラブ インターコンチネンタル ラウンジ」では、アフタヌーンティーやイブニングカクテルが無料で楽しめる。

A Sanctuary by the East Sea
プライベートビーチを一望する絶景と世界的建築家ビル・ベンスリー氏が手がけた唯一無二の空間美––

ダナン北部の自然豊かな半島に位置するインターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラ リゾートは、ホテルが建つ敷地そのものが一種の芸術作品である。深い緑に覆われた半島の急峻な斜面を活かして丁寧に設計されたこのリゾートは、眼下に広がる東シナ海の紺碧をキャンバスに見立てた絵画のようだ。個性豊かな高級リゾートを数多く手がける建築家兼アーティストのビル・ベンスリー氏が屋内外のスペースを設計していて、敷地全体が、フランスとベトナムからインスピレーションを得たインテリアや装飾に満ちていて、さらにその奥に物語が隠されている。

自然と建築美が織りなす滞在のすべてが記憶に刻まれる––

ロビーに相当するエントランス棟へ足を踏み入れると、どこか懐かしく、そして洗練された空間美に驚かされる。この非日常的なアプローチそのものが、旅人を特別な時間へと誘う序章として機能しているのだ。客室ヴィラは斜面に沿って段状に配置され、いずれも海を眼前に望む開放的な設計となっている。伝統的なベトナム建築のモチーフを現代の意匠で再解釈した内装は、細部に至るまでビル・ベンスリー氏の世界観に溢れ、異国情緒と高級感とが自然に結びついている。
食の体験においても、このリゾートは妥協を知らない。半島の崖上に張り出すように設けられた「シトロン(Citron)」は、ベトナム各地の伝統料理をコンセプトとしながら、沿岸で水揚げされた新鮮なシーフードを巧みに取り入れたメニューを展開する。そして、「ラ メゾン1888(La Maison 1888)」は、ダナン初のミシュランレストラン。クリスチャン・スケール氏が監修するフュージョンフレンチのレストランで、地元の食材を取り入れ、ベトナムの影響を色濃く反映したモダンフレンチを中心に展開する。ワインカーヴを模したテイスティングルームや瀟洒なシェフズテーブルが用意されていて、ベトナムにいることを忘れさせるような本格的な演出によって、非日常の世界へと引き込まれることだろう。また、レストランの一画にあるバー「バッファローバー(Buffalo Bar)」では食事の前にアペリティフを楽しめる。シガーを吸えるスペースも用意されているので、食後にゆったりと過ごすのもいいだろう。「ザ・ロングバー(The L_O_N_G Bar)」は、ベトナム随一の長いバーカウンターが特徴。日中は目の前に広がるビーチを眺めながら微睡むように過ごしたい。日が暮れたらグラス片手に夜風を浴びながらここでしか叶わない特別な時間を––。
ダナンはベトナムのなかでも、自然や文化、そしてリゾートライフが豊かに交差し、アジアを代表するビーチリゾート地として人気が高い。日本からは成田・大阪発のベトナム航空の直行便が運航されていて利便性が高い。そして、インターコンチネンタル ダナン サン ペニンシュラ リゾートはその頂点に輝く無二の存在として、東シナ海の光とともに、色褪せることのない旅の記憶を宿し続ける。


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(1)-(4)「シーサイド ビーチ ヴィラ」には直接ビーチへアクセスできるプライベートテラスが備わる。インフィニティプールや屋外のダイニングスペースは、究極のビーチサイドの隠れ家。南国特有の深緑とターコイズブルーとの対比が息を呑むほど鮮やか。
(5)斜面に段状に建てられたヴィラは適度な距離を保ってプライバシーが守られている。椰子の緑と瓦屋根が折り重なり、半島の地形が活かされている。
(6)敷地内にあるビル・ベンスリー氏のギャラリー。貴重なコレクションが所狭しと展示されている。
(7)・(8)「ラ メゾン1888」のシェフズテーブル。極上のフュージョンフレンチを堪能できる。
(9)新鮮なシーフードや自家製パスタが味わえるイタリアンレストラン「テッラ マーレ」の外観。
(10)「ザ・ロングバー」には、ベトナム随一の長さを誇るバーカウンターの他にビーチを眺めながらゆったりと過ごせるソファ席が備わる。

Information

InterContinental Danang Sun Peninsula Resort

https://www.danang.intercontinental.com/
Son Tra Peninsula, Danang550000 Vietnam
TEL(+84)236-393-8888

Park Hyatt Saigon
パーク ハイアット サイゴン


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(1)吹き抜けのロビーを飾る、煌びやかなクリスタルシャンデリア。鮮やかな花々とともにゲストを出迎える。
(2)ラムソン広場に静かに佇む、白亜の外観。
(3)正装したスタッフがゲストを迎えるエントランス。一瞬一瞬に行き届いたホスピタリティが息づく。
(4)緑に囲まれた屋外プール。喧騒の街にいることを忘れて過ごすことができる。

Discover an Urban Luxury Stay
都会の喧騒が折り重なるホーチミンで心落ち着く滞在を––

ホーチミンの中心地、ラムソン広場に静かに佇むパーク ハイアット サイゴンは、19世紀末にフランス人建築家の手によって生まれた市民劇場(オペラハウス)を正面に仰ぐ、比類なき立地に位置する。フランス統治時代より幾重にも積み重ねられた都市の記憶が交差するこの場所から、洗練されたブティックやレストランが連なるドンコイ通り、そして「リトル東京」の愛称で知られるレタントン通りへも徒歩圏内。ベトナム最大の経済都市ホーチミンに滞在するうえで、これ以上ない理想の拠点といえよう。

洗練された高級感と上質でノスタルジックな空間––

フランスの優雅な生活様式と、ベトナムが誇る南国の薫りが溶け合うパーク ハイアット サイゴンは、ベトナム戦争期にアメリカ軍高官たちの宿泊先として機能していた深い歴史的背景を持つ。その後、フレンチコロニアル様式のホテルとして正式に開業し、2015年にパーク ハイアット サイゴンとして新たな命が吹き込まれた。近年には大規模なリノベーションを経て、往時のノスタルジックな趣を継承しながらも、ホーチミン随一の格式ある宿として、国内外の賓客を迎え入れている。
白亜の外観はフランス植民地時代の建築様式への深い敬意を体現しながらも、その内部には現代的な洗練が隅々まで息づいている。歴史の重みを感じさせる車寄せでは、正装したスタッフがゲストを迎える。エントランスをくぐれば、吹き抜けのアトリウムへと柔らかな自然光が降り注ぎ、色鮮やかな花々の香りが空間を華やかに満たす。この場に足を踏み入れた瞬間、上品な高揚感に包まれる。ここでは、ゲスト一人ひとりがVIPであるというコンセプトにより、特別なクラブフロアを設定していない。全ての瞬間において最高のおもてなしによってホスピタリティの高さを感じることができる。
客室はクラシカルな落ち着いたトーンで整えられていて、随所にベトナムの卓越した職人技が織り込まれている。繊細な手織りのファブリックや、天然素材を活かしたインテリアが醸し出す温もりは、異国にありながら「洗練された都会の隠れ家」に身を委ねているかのような感覚を与えてくれる。それはまさに、ハイアットグループが誇るラグジュアリーブランド、パーク ハイアットの真骨頂といえよう。
全240室を擁する客室のなかでも、とりわけ推薦したいのが3階に位置する「パーク デラックス スイート」だ。このフロアには、緑に囲まれた中庭と屋外プールが広がり、専用のパティオから直接それらへとアクセスできるのは、このフロアのスイートに滞在するゲストにのみ許された特権である。ダイニングもまた、滞在をより豊かに彩る舞台として充実している。メインダイニング「スクエア ワン(Square One)」では、フランス料理の洗練された技巧と、本格的なベトナムの食文化を一堂に味わうことができる。2つの独立したオープンキッチンが設えられ、ゲストは至高の美食の旅へと誘われる。カウンター席からワインテイスティング用のテーブルまで、格調ある空間はゲストのあらゆる要望に応えてくれる。マティーニバー「2ラムソン(2 Lam Son)」は、独創的なクラフトカクテルと才気溢れるバーテンダーのパフォーマンスを堪能することができる。
ホテルの周囲には近代的な高層ビルと歴史を纏う建物が重なり合うホーチミンの街が広がる。サイゴン中央郵便局やノートルダム大聖堂など、植民地時代の面影を今に伝える建造物が徒歩圏内に点在し、路地の奥からはバインミーやフォーの香りが漂い、無数のバイクが描く奔流と喧騒が、この街の魅力だ。パーク ハイアット サイゴンが纏う静謐さと、街の鮮烈な活気––その鮮やかな対比が、ホーチミンでの滞在に彩を添えてくれる。


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(1)「パーク デラックス スイート」のリビングルーム。コロニアル風の落ち着いたインテリアで統一されている。
(2)天井にシーリングファンを配した寝室。繊細な手織りのファブリックが温もりを添える。
(3)緑に包まれた専用パティオが備わるフロアに滞在するゲストだけの、特権的な眺め。
(4)格調ある空間で至高の美食体験を楽しめる「スクエア ワン」。
(5)ベトナム料理のテイスティングメニューより、アントレ「Prawn Pho(エビのフォー)」。柔らかなエビの風味を生かしたスープ仕立てに、キャビアを添えて。
(6)「2ラムソン」のバーカウンター。プレミアムウィスキーやクラフトジン、独創的なカクテルを味わえる。
(7) テキーラをベースに、パイナップルやタマリンドを利かせた南国ならではのカクテル「CANH CHUA(カインチュア)」。
(8) アオザイを纏ったスタッフが館内を歩く姿に、異国情緒とノスタルジーが程よく交差する。

Information

Park Hyatt Saigon

www.parkhyattsaigon.com
2 Lam Son Square, Saigon Ward,
Ho Chi Minh City, 700000, Vietnam
TEL(+84)28-3824-1234