葦由来のサステナブルブランド
「YOSHITO」本格デビュー

上品なブルーグレー

「YOSHITO」は、2025年にスタートした滋賀発のファッションブランドだ。琵琶湖に自生する葦(よし)を用いたオリジナルファブリックによるエイジレスかつジェンダーレスなジャケットやコート、パンツは風をはらみ、美しくドレープする。今回「PAVONE」は滋賀出身の芸人・九条ジョーをモデルに、滋賀の歴史的建造物で撮影を行った。

モデル:九条ジョー
フォトグラファー:シン・イシカワ(Sketch)
スタイリスト:近藤昌(TOOLS)
ヘアメイク:三井朱莉(hairmake blossom)
編集&ディレクション:三澤和也

上品なブルーグレーが初夏にさわやかに映る

ブルーグレーの発色が、なんとも上品なジャケット&パンツ。リラクシングな素材感を思い切り味わうべく、インナーは潔くTシャツに。時計やアクセサリーも排して、シンプル イズ ベストに装ってみた。
リラックスジャケット6万6,000円、リラックスパンツ5万4,000円、その他スタイリスト私物

大人のためのモノトーンショーツでより颯爽と

オールブラックの着こなしも、葦由来の繊維を混紡した通気性抜群の生地だから、圧倒的に軽やか。ボトムスにショートパンツを選択すれば、それに拍車がかかる。着崩しすぎないよう、足元はあくまで革靴で。
リラックスジャケット6万6,000円、リラックスショートパンツ4万4,000円、その他スタイリスト私物

びわ湖大津館

1934年竣工の、滋賀県初の国際観光ホテル「旧琵琶湖ホテル」をリノベーションした文化施設。桃山様式と呼ばれる和風の外観と、洋風の内装デザインが特徴で、昭和天皇やヘレン・ケラー、川端康成らも訪れた。昨年公開の映画「国宝」の舞台になったことでも有名に。

艶とドレープをとことん楽しむ

葦×テンセルのオリジナル生地は、シルクを思わせる艶とドレープが魅力。たっぷりとしたシルエットが風を味方につけ、美しくはためく。そして、清麗なライトグリーンは神々しささえ感じさせる。
ショップコート10万円、ショートスリーブシャツ4万4,000円、ワイドパンツ5万4,000円、その他スタイリスト私物

太郎坊宮

正式名称は阿賀神社であり、“太郎坊”とは同神社を護る天狗の名前。勝利と幸福を授ける“勝運の神”を祀り、古くは聖徳太子や最澄、源義経も参拝したと伝わる。今回は神の力で押し開かれ、約80cmの隙間を通り抜けると願いが叶うと言われる“夫婦岩”で撮影を行った。

キーマン2人に聞く「YOSHITO」の特別性(スペシャリティ)

―「YOSHITO」の核となり、またブランド名ともしているのが琵琶湖に自生する葦です。

―「YOSHITO」の核となり、またブランド名ともしているのが琵琶湖に自生する葦です。
入榮秀謙プロデューサー(以下、I) 葦は日本最古の書物『古事記』にも登場し、日本人の暮らしに深く根付いてきました。時に家の屋根を葺き、また燃料として。繊維は衣服に、新芽は食料にと衣食住のあらゆる側面を支えてきました。加えて、水辺に生息する葦は水を浄化し、生き物の住処となり護岸の役割も果たすなど、生態系を維持する上でも不可欠な存在。「YOSHITO」は、古代から続くこの循環を未来につなぐべくスタートしました。
近藤昌クリエイティブディレクター(以下、K) 「YOSHITO」のウエアには葦の繊維と、なめらかで丈夫な再生繊維テンセルを混紡したオリジナルファブリックを用います。同ファブリックは通気にも優れ、葦の持つ天然の抗菌性も享受しています。美しいドレープも特徴で、着るごとに馴染み、その人だけの風合いに変化していきます。

― 本プロジェクトのモチベーションについて教えてください。

I 元来、葦は滋賀県民にとって身近な存在でした。ただ、時代と共に縁遠くなってしまったことも事実です。「YOSHITO」では、葦に新たな価値を付与したいと考えています。

― そんな「YOSHITO」のこだわりとは?

K 年齢、性別、TPO、トレンド…… と服には、あまりにも多くの制約がつきまといます。一方で「YOSHITO」の服は、極めて自由に着てほしいと創造しました。時に誰かのルームウエアであり、同時に誰かのフォーマル着にもなり得る。そんな存在でありたいと、6品番をリリースしました。

― つまり、長く愛されるクリエーションというわけですね?

K はい。デザインはベーシックを信条とし、サイズによって老若男女を問わずに着られます。これも「YOSHITO」流の“自由”の表現の一つです。
I 同時にそれは、衣類ロスを最小限に抑えるためのアクションでもあります。まだ歩みを始めたばかりの「YOSHITO」ですが、着る人のため、そして地域のため、ひいては地球のためにサステナブルな活動を続けていきたいです。

近藤昌

「YOSHITO」クリエイティブディレクター

シップスやZOZOTOWNの立ち上げにも携わった、業界歴51年のスタイリスト。「クロムハーツ」や北欧ブームの仕掛け人でもある。今回の4ページのスタイリングも担当。

入榮秀謙

「YOSHITO」プロデューサー

「YOSHITO」を運営する、電子部品製造業アポロ電工株式会社の2代目。モータースポーツ事業も手がけ、自身もドライバーを務める。滋賀県・東近江市生まれ、東近江市育ち。

Information

「YOSHITO」
TEL 03-6821-8410
info@yoshito-official.com
http://yoshito-official.jp