世界最高峰の時計ブランド、パテック フィリップのニューモデル
ゼブラがモチーフの「ゴンドーロ・セラータ」

取材・文/松田 朗(フォーシスターズ)
ヴィクトリア女王をはじめとする王侯貴族や、等しく歴史に名を残す音楽家や実業家といった文化人、各国リーダーらを代々顧客としてきた名実ともに世界最高峰に君臨する時計ブランド、パテック フィリップのニューモデルから、本誌読者にお勧めしたいのがこちら。
美しい縞模様と身のこなしが魅力のゼブラを、サファイヤに金属を接合した革新的なメタライズ・サファイヤクリスタルで表現した文字盤、希少な宝石スペサルタイトをセッティングした、昼夜を問わずスタイリッシュに楽しめるドレス・ウォッチのニューバージョンだ。
2022年のレアハンドクラフト・コレクションのひとつとしてパテック フィリップが発表したクロワゾネ七宝文字盤を備えた「ゴールデン・エリプス」からインスピレーションを得た独自なゼブラ・モチーフの文字盤は「ゴンドーロ・セラータ」を再解釈したともいえる新星となっている。時計の技術革新だけでなく、デザインにおいてもトレンドセッターであり続けてきたパテック フィリップの一面をも象徴している。
縞模様と、前景に描かれたシマウマの視覚的な相互作用を再現するために、マニュファクチュール(自社による一貫生産)の強みを生かし両面に彫刻とブラック・ニス塗装を施したサファイヤクリスタル文字盤は、革新的で洗練された高度な技術力の賜物だ。
サファイヤクリスタル文字盤の裏面には、最先端の金属塗膜加工ブラック・メタライゼーションにホワイト・ニス塗装が施され、見事なボリュームと奥行きのある効果を生み出している。時刻は、12時と6時位置に植字されたブレゲ数字、ローズゴールドのリーフ型時・分針によって表示される。
エレガントなローズゴールド・ケースには、94個のブリリアントカット・スペサルタイト(2.02カラット)がセッティングされ、12時と6時位置は「コニャック」、9時と3時位置は「マンダリン・ネレンジ」のダブル・カラー・グラデーションを織り成す。貴石の暗・明・暗のグラデーションやサイズ感は、手首にフィットする時計のカーブと優美なフォルムを際立たせ、ケーズ下部両側2列目のスペサルタイトは非対称な曲線を強調する。サテンの風合いが魅力のホワイト・カーフスキン・バンドが採用され、ローズゴールド・ビンバックルにはバテック フィリッブのエンブレムが燦然と輝く。機械式のムーブメントと同様に、細部に至るまで見事な仕上げが施されたクォーツ・ムーブメント、キャリバーE 15が搭載されている。
なお2006年に発表された「ゴンドーロ・セラータ」は、アール・デコ様式からインスビレーションを得たソフトなカーブがフェミニンな印象を与え、その独自性溢れるデザインは、イブニング・ウォッチ(日中も軽快に着用できるドレス・ウォッチ)に現代的な息吹を与えた。
ダイヤモンドをセッティングし、ギヨシェ装飾マザーオブパール文字盤を配して華々しくデビューしたホワイトゴールド・バージョンは、2021年まで製作され、2023年にスペサルタイトをセッティングしたケースに、花のモチーフのラック・ブラウン文字盤を配し、わずかに大きくなったローズゴールド・バージョンでパテックフィリップの現行コレクションにカムバックして称賛を浴びた。

パテック フィリップ
ゴンドーロ・セラータ《ゼブラ》
Ref.4962/200R

文字盤はメタリック加工されたサファイアクリスタル。ローズゴールド製ブレゲ数字。ローズゴールド・ケース(28.6× 40.85mm。厚さ7.36mm)。30m防水。ソリッドケースバック。ケースにスペサルタイト94石、「コニャック」から「マンダリン」色調(2.02カラット)。ムーブメントはCal. E 15(クォーツ)。ストラップはカーフスキンサテン仕上げ。ローズゴールド製バックル。685万円(税込)
Information
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
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