LUXURY AIRLINES
比類なき翼で優雅な空旅を

世界を旅するのに欠かせない航空機は日々進化を続けていて、さまざまなサービスで乗客をもてなす。研ぎ澄まされたデザインや極上のプライベート空間が、快適な空の旅を約束する。

Photo:M.ohashi

エミレーツ航空のエアバスA380には、ビジネスクラスとファーストクラス専用のバーラウンジが備わる。

究極のプライベート空間を満喫する
エミレーツ航空







①扉を閉めることで完全に個室仕様となるボーイング777-300ERのファーストクラス「ゲームチェンジャー」の座席。②照明や室温を調節しベッドポジションにすることで快適に眠ることができる。③32インチの大型モニターで500以上のチャンネルが用意された機内エンターテイメントシステムを楽しめる。④シート脇にはミニバーや大型スクリーンが備わり、プライベートな空間を独占できる。⑤エミレーツ航空ではフランスに自社のシャトーを所有するなどワインや食事にこだわりがある。⑥160の国と地域から採用された多国籍のキャビンクルーが一流のサービスでもてなしてくれる。

贅を尽くした機内空間が全ての者を魅了する

航空会社の上級クラスシートは、フルフラットで占有面積が広く、パーテーションなどでプライベートな空間を確保して差別化を図るのが主流となっている。中でもエミレーツ航空は、どのエアラインも真似できない究極のキャビンを実現し、世界のセレブに愛されるエアラインとして君臨している。
エミレーツ航空の日本路線は、ドバイから羽田と成田、そして関西の3空港に就航しており、新鋭で運航年数の新しい機材を多数運航する同社は、成田と関西線には総2階建ての大型機エアバスA380、羽田線にはボーイング777―300ERを投入している。エミレーツ航空はエアバスA380の機体を最も多く保有している航空会社で、シートクラスはエコノミー、プレミアムエコノミー、ビジネスクラスそしてファーストクラスの4クラスとなっている。ファーストクラスはアッパーデッキの最前列に1―2―1の横4席で、計14席が用意されている。通路と席を仕切る大型の扉を閉めれば隣席からの視線をほぼシャットアウトできる。
日本からドバイまでは11時間超のロングフライトなので、フライト中は機内でいかに快適に過ごせて楽しめるかが鍵となる。エアバスA380にはそのような要望を叶える素晴らしいサービスがある。それがアッパーデッキ後方にあるバーカウンターだ。ファーストクラスとビジネスクラスの乗客専用バースペースは離陸後、水平飛行に移るとクルーがバーカウンターに立ち、およそ飛行機の機内とは思えない贅沢な空間で、種類豊富なカクテルやシャンパン、ワインなどを軽食と共に楽しむことができる。席数は限られるが、窓際にはテーブル席が数席あるので、居合わせた乗客とグラスを傾けながら上空1万メートルで上質な時を愉しむのもいいだろう。さらに、ファーストクラスの乗客だけの特権が、シャワースパと呼ばれるシャワーブース。広々としたブース内には着替えや身支度のできるスペースが確保されていて、フライト中にシャワーを浴びて着替えを済ませれば、到着時にはすでにビジネスモードへ切り替えられる。
ボーイング777―300ERの一部の機種に設けられた「ゲームチェンジャー」と呼ばれるファーストクラスは、究極のプライベートスイートだ。電動式の扉を閉めると天井まで覆われた完全な個室になるゲームチェンジャーのファーストクラスは、ゆったりとした空間と快適なサービスを提供する。32インチの個人用モニターの両サイドには、あらかじめ用意されたソフトドリンクやスナック類が入るミニバーが完備されていて、モニターの前にある蓋の中には照明付きの化粧鏡が収納されている。さらに、照明の明るさや室温まで個人の好みで調整できる。扉の脇にはジャケットやキャリーバッグを収納できる個人用クローゼットがあるので、自席に着いたら他の乗客はもちろん、必要なとき以外はクルーとも顔を合わせることもなく、完全なプライバシーが保たれたまま目的地まで行くことができる。
エミレーツ航空の本拠地、ドバイ国際空港で乗り継げば、ヨーロッパや中東、モルディブなどのリゾート地へもスムーズにアクセスできる。ドバイ国際空港のエミレーツラウンジには、レストランやバーエリアの他、仮眠スペースやシャワーブースなどの施設が充実している。「モエ・エ・シャンドン・シャンパン・ラウンジ」では、ゴージャスなバーカウンターでヴィンテージのモエ・ヘネシーをいただきながらフライト前に優雅なひとときを過ごすことができる。また、ファーストクラスとビジネスクラス利用者が対象となる空港からホテルや自宅までの送迎サービスなど、全てにおいて他社の追随を許さない圧倒的なサービスを提供するエミレーツ航空を利用すれば、これまで経験したことのないストレスフリーで極上のフライトが確約されることは間違いない。








①エアバスA380のアッパーデッキのバーカウンターではゴージャスな空間でカクテルやシャンパンを飲みながらフライトを楽しめる。②日本人クルーも在籍しているので心強い。③完全な個室で優雅なフルコース料理を堪能できる。④空港ラウンジ内ではモエ・ヘネシーとのパートナーシップで4種類のヴィンテージ・シャンパンが楽しめる。⑤世界最大の航空会社に認められたエミレーツ航空が誇るドバイ国際空港の豪華なラウンジ。⑥ドバイ市内には世界一の超高層ビル、ブルジュ・ハリファがあり、その高さは828メートル。7.ドバイにある世界一の建造物リストに新たに加わった高さ世界一の観覧車アイン・ドバイからの眺め。

Information

EMIRATES AIRLINES
エミレーツ航空

https://www.emirates.com/jp/japanese/

アジアを代表する世界トップレベルのエアライン
シンガポール航空






①日本人クルーをはじめ、シンガポールガールと呼ばれる容姿端麗なクルーが笑顔で出迎えてくれる。(2019年8月撮影 ボーイング787-10)②ボーイング787-10のビジネスクラス全景。1-2-1のスタッガード配列で座席数は36席。(2019年8月撮影 ボーイング787-10)③丸みを帯びたパーテーションで覆われたシートは全長76インチ (約193センチ)のフルフラットベッドになる。(2019年8月撮影 ボーイング787-10)④すべてのサービスにアジア人ならではの心配りと奥ゆかしさが感じられる。(2019年8月撮影 ボーイング787-10)⑤ゆったりとした横幅が確保されているのでプライベートダイニングのようにくつろげる。(2015年11月撮影 ボーイング777-300ER)

全てにおいて乗客の満足度が高い最高峰のエアライン

世界に先駆けて総2階建ての超大型機エアバスA380の商業運航を最初に始めたシンガポール航空は、洗練されたデザインと便利で使いやすいユニバーサルデザインで快適な機内空間を実現し、さらには全ての乗客を虜にしてしまうアジアンホスピタリティで常に高い評価を受ける航空会社としての地位を確立している。 
機種によって違いはあるが、シンガポール航空のビジネスクラスでは、他社に真似のできない贅沢なシートレイアウトに驚くことだろう。1―2―1の横4席のレイアウトは、他社であればファーストクラスレベルのゆとりを実感するはずだ。例えばボーイング787-10の機材では座席幅は26インチ(約66センチ)、フルフラットにすれば全長76インチ(約193センチ)の自由な空間になる。座席幅が広いのでベッドとしてはもちろんだが、リラックスしながらまるでリビングルームで寛ぐように読書や大型個人用モニターで映画鑑賞をするなど、究極のパースナルスペースとして過ごせる。 
近年ではどの航空会社も、著名シェフ監修の機内食メニューを提供しているが、シンガポール航空はすでに1998年から、「インターナショナル・カリナリー・パネル(ICP)」を結成して世界中から選りすぐりのシェフたちのメニューを提供してきた。また、プレミアムエコノミークラス以上では、レギュラーメニュー以外からも事前にメインディッシュが選べる「ブック・ザ・クック」と呼ばれるサービスを実施している。このサービスは路線によって対応していないので事前に確認が必要だが、シンガポール発の1.5時間以上の路線で対応している。ただ、昨今の新型コロナ感染症の状況などでサービス内容は変更されるので確認が必要だが、豊富な選択肢とこだわり抜いたメニューであらゆる乗客の好みに応える姿勢は変わりない。 
最新鋭の機材と充実した機内サービスがシンガポール航空の評価を高めているのは確かだが、キャビンクルーの存在なしにはその地位を得ていないだろう。清楚で美しいシンガポール航空の女性クルーが着用する制服は、シンガポールの民族衣装、サロンケバヤをベースにしたエレガントなもので、「シンガポールガール」と呼ばれるクルーは、アジア人ならではのやさしさや可憐な美しさを体現している。日本を含めたアジアの9つの国と地域から採用されるキャビンクルーは、価値観や文化、宗教が異なるため、その違いを互いにシェアすることで世界中の様々な乗客に対応した柔軟なサービスにつながるのだろう。先進的な都市計画やワールドワイドなビジネス環境などを一から築いてきたシンガポールという国はアジアのハブであり、シンガポール航空はアジアを代表して世界に誇る航空会社であり続ける。 
チャンギ国際空港内に2019年にオープンした「ジュエル」には、レストランやショッピングモールはもちろん、巨大なガラスドームの下に屋内の森や滝、1万4000平方メートルのキャノピーパークが設置された。世界初となる温室内に蝶が舞うバタフライガーデン、滑走路を見渡せる屋上プールやジャグジーを備えた空港ホテルまであり、これまでの空港施設の概念を超越したジュエルで過ごすことが旅の目的のひとつとなった。世界33の国と地域の77都市にネットワークを持つシンガポール航空は、ジュエルというエンタテイメント空間のあるチャンギ国際空港と共に人と人を繋ぎ、新しい空の旅を創造する。





  • Photo:SINGAPORE AIRLINES


  • Photo:SINGAPORE AIRLINES

①背もたれを前に倒してフルフラットベッドにするタイプのビジネスクラスのシートは横幅がなんと28インチ(約71センチ)。(2017年11月撮影 ボーイング777-300ER)②現在機内では、マスクの着用が義務付けられている目的地までの往路または復路を除き、マスクの着用は旅客の判断に委ねられている。③シンガポール航空ならではの前菜のひとつ「サテ」。(2019年8月撮影 ボーイング787-10)④アジアの気候風土を配慮しながら近未来の理想都市を作り上げた「ジュエル」はチャンギ国際空港のシンボルになっている。(2019年8月撮影)⑤新たに生まれ変わったシンガポール航空のラウンジは明るく清潔で居心地が良い。

Information

SINGAPORE AIRLINES
シンガポール航空

https://www.singaporeair.com/ja_JP/jp/home#/book/bookflight
※現在、新型コロナウイルスの影響拡大により大幅に減便し運航している。