PublicResidence & NewWorkationStyle 新時代の生活様式と建築デザイン

世界中の人々の「生活「」社会「」経済」が変動した2020年。「家」「オフィス」に対する概念とともに「家族」「仕事」に対する向き合い方も大きく変化した。より重要性を増した「家」の役割はそこでどう変わっていくのか。建築家黒崎氏にそんな時代に「建築デザイン」がどうかかわっていくのかをお尋ねした。

プライベートなレジデンスは限界 空間はボーダレスなものに

この20年プライベートレジデンスを長い間作ってきましたが、これまでは家族のための家、家族がどういう家に住みたいのか、どういうライフスタイルを送りたいのかという部分にフォーカスして家を作ってきました。我々もそれに全エネルギーを傾けてきたのですが、建築というものが、さまざまな用途に応じたセグメントが行われるなかで、パーソナルなものに、すでに限界が見えてきていたと思います。

まずオフィスの分野でその変化が生じ、先進的企業のオフィスが自宅のようなリラックスした空間に変わりました。次に医療関係などの他の建築も「非日常」から「日常」へ「レジデンシャル(居住する場所)」な方向に向かっていました。そんな中で「ワークバランス」などの社会構造の変化によって、「家」に対してもパブリックな要素が求められるようになってきています。これまでは家は消費そのものとされてきましたが、一部貸すことで事業をするようになったり、家とオフィスを一緒にしたりするようなボーダレスな現象が生まれています。

100年に一度の変革期に価値観の変化が訪れる

実はラグジュアリーな物件を求める層にはさほど大きな変化はなく、スタンダードな建築、オフィスなどを含めて需要は大変な縮小が始まっています。物自体はすでに世の中に飽和してしまっているので、建築デザインも変化を受け入れるようなフレキシビリティを持ったサービスやソフトを提供できなければならないと思います。

これまでの建築物に対する常識が崩れ、外空間と内空間という認識も価値も大きく変わっています。100年に一度の大きな変化、イノベーションが起きる瞬間に立ち会っている今、建築デザインも大きく変わっていくでしょう。
-建築家 黒崎敏

Profile

一級建築士(No.282853) 黒崎 敏氏 Satoshi Kurosaki

1970年 石川県出身。
明治大学理工学部建築学科卒。積水ハウス東京設計部、FORME一級建築士事務所を経て、2000年にAPOLLO一級建築士事務所を設立。慶應義塾大学大学院非常勤講師。「グッドデザイン賞」「東京建築賞」「International Space Design Award」グランプリなど国内外の受賞歴多数。都市住宅を中心に国内外で設計活動を行う。

建築家 黒崎 敏氏が提案する Poltrona Frauレジデンスの可能性
~イタリアの最高級家具が生み出す、理想の住空間~

伝統的な職人技術によって造られたイタリア家具に魅せられる者は数多い。なかでも1912年イタリア・トリノで創業された「ポルトローナ・フラウ」の家具。家具ブランドの最高峰として、イタリアンメイドのデザインと職人の高度な技術による数えきれない名作とデザイナーや建築家たちとのコレクションを発表し、世界を魅了してきました。そんな特別な家具で満たされた理想的な空間を建築家・黒崎氏はどのように生み出すのだろうか。

  • SCENE 1 リビング

    タブレットなどの進化に伴い、単にテレビを観るために家族が集まるリビングは消滅し、家族それぞれのパーソナルなアクションを内包できるスペースへと進化している。

  • SCENE 2 書斎 (プライベート空間)

    プライベート空間は書斎などに加えて、個人の趣味やライフスタイルに合わせてたフィットネスやヨガ、マインドフルネスなど肉体や精 神をコントロールする部屋なども増えている。

  • SCENE 3 ダイニング

    ダイニングは本来マルチパーパスなコミュニケーション空間 。食事をしたり子供が宿題をしたりする、レジデンスの中でも主役になってきている。

  • SCENE 4 オフィス機能のある部屋

    リモートワークが定着し始めた昨今、空間として拡張され 、キッチンやミニバー、ミーティングルーム、ホームジムなどが設えられた クラブハウスのようなものが求められている。

  • SCENE 5 寝室

    寝室は単に寝るだけの用途ではなく、トイレ、シャワー付のエンスイートやお気に入りのワードローブを格納するプライベートクローゼットルームなどが内包された、夜の時間を心地よく過ごすナイトリビングに進化している。

初めに家具ありきで構築された空間で過ごす贅沢

「ポルトローナ・フラウ」は、高度な技術に裏打ちされた、クラフトマンシップが根底にあるブランドであると同時に、技術や論理を超えた部分、触れた瞬間に分かるエモーショナルな部分を常に纏ったブランドだと思います。それは建築にも通じ、入った瞬間に分かるハーモニー、空気感のようなもの、それは論理的な蓄積であったり、ディテールワークが行われたりした結果です。伝統的な様式の空間の中にモダンなものをおいたときに生じるハイコントラストな調和。モダンとクラシックの両方がこのブランドには存在します。ヨーロッパでは「家具は一生のもの」という考え方はごく普通のことですが、それは経年変化も含めて、その価値は不変です。家具というものは人間と空間をつなぐ触媒です。家具があるからこそ人間は空間の中でアクションを行えます。これまで日本では「箱をまず作ってから家具を考えよう」「箱に合わせて家具を選ぼう」などと考えてきていました。日本の供給システムから、同時に考えるチャンスがありませんでした。しかし家具はメディアでもあって生活の中心になりえるもの。そこを変えて同時に考えていくことが素晴らしい空間を生み出します。家具を選び空間を構成することで、自分たちの求める理想的な空間でのワークスタイル、ライフスタイルが見えてくると思います。

家がパブリックなものに変化する時代で、限られたスペースの中で使うものではなく、大きな空間の中でワークでもライフでも使える家具というものに切り替わる時が来ると思います。それに応えてくれるような力を持つ「ポルトローナ・フラウ」の家具ですべて構成された空間。それこそ理想的なレジデンスと言えるのではないでしょうか。

Information

Poltrona Frau Tokyo Aoyama

TEL 03-3400-4321
Email pf.tokyo@idc-otsuka.co.jp

パンデミックを越えて、さらに事業を拡大・展開し続ける

世界16ケ国に28のウルトラ・ラグジュアリーホテルを展開するローズウッドホテルグループのCEOであるソニア・チェン。近年になって多くのホテルを次々と開業してきたという彼女だが、このコロナ禍という逆風の中で、どのようにビジネスを行い、またこの先、何を見据えているのかをお伺いした。

Profile

Sonia Cheng ソニア・チェン

ローズウッド ホテル グループ 最高経営責任者
ハーバード大学で経済学を専攻し、応用数学の学士号を取得。2008年に、香港を拠点にするニューワールドグループに入社。ローズウッドホテルズ&リゾーツを含む3つのホテルブランドを監督するローズウッドホテルグループの最高経営責任者に就任した。2011年にニューワールドグループが買収したローズウッドホテルズ&リゾーツは、世界中にホテルを展開するウルトララグジュアリーホテルブランド。香港在住。4人の子どもの母。

グローバル成長戦略は現在も継続中。
さらに26のプロジェクトを展開。開発を進めている。

ローズウッドホテルのグループとしての今後の展開は

「2020年、パンデミックは私たちの生活スタイルを大きく変えてしまいました。ホテルを含め、旅行業界は大変な影響を受けています。ローズウッドホテルズ&リゾーツでは、パンデミックの初期段階から本課題に取り組み、迅速に対応をしています。衛生基準や清掃の強化に加えて、お客様のニーズやご要望を常に把握できるよう努めています。旅行制限が強いられている今、ご家族でお楽しみいただける最適なステイケーションパッケージや革新的な体験プログラムを用意。一部でデリバリーサービス等の提供もしています。近い将来、旅行が解禁されると思いますが、旅行や国境の制限に関わらず、現地市場のニーズに対応した革新的なサービスを提供し、迅速な対応を続けていきます。

この混乱の時に、私たちは、社員や地域社会を支援するための救済活動『Rosewood Raise』を立ち上げました。これは、〝真のホスピタリティは社員、お客様、パートナー、地域社会との強固で永続的な関係を構築することから生まれる、という当グループの理念に啓発されたもの。世界各地で展開する当グループの各ホテルでは、客室提供をはじめ、必要とされているお仕事に従事する方々に 食事や物資を準備するなど、地域社会を支援して参ります。『Rosewood Raise』は、私たちの連帯感を示す良い機会であると考えております。」

旅行業界で再生を始める次のステージとは?

「感染症の蔓延と渡航禁止により世界的に疲弊している旅行業界において、再生を始める次のステージで求められるものを考えたときに、2020年は挑戦の年になりましたが、引き続き、グローバル成長戦略を継続していきます。現在、ブランド全体においてのプロジェクトの契約を締結、開発を進めており、開発事業は長期的な視点で行われ、ブランド認知度を強化、当ホテルのユニークな特性を維持することができると確信しています。グローバル成長戦略は、コロナによる復旧計画と同時に推し進め、社員とお客様の健康と高い安全基準での運営とともに、卓越した宿泊体験をご用意してホテルも再オープンしております。」

「新型コロナウィルスは、お客様へのサービスについて再考する機会となりました。ローズウッドでは、この 混乱の期間は、バーチャルとデジタルを駆使して、お客様をお迎えいたします。商品や料理・飲料のオプションをオンラインでご案内のほか、著名なシェフやトレーナーによるバーチャルクラスなど、多岐にわたります。」

ご自身のプライベートについては?

「私自身においては、バランスを保つことを大事にしています。人生の様々な要求を常に両立させるのは簡単なことではありませんが、バランスを取ることで、私はより良い母親、妻、そしてCEOになれると信じています。お客様にも、このバランスを実現いただけるようなプログラムやサービスの提供を考えております。特に、この未曾有の時だからこそ、革新を続けて参りたいと思います。」

2019年3月ヴィクトリアハーバーを見下ろす九龍半島・チムサーチョイのウォーターフロントに開業したローズウッド香港。斬新な設計とインテリアは著名建築家トニー・チーによるもの。ここでも様々なコロナ対策を実施しホテルを運営している。

自分だけのワーケーション・スタイルを叶える究極の“離れ” GARDEN ANNEX

自然とのつながりを取り込み、洗練を極めた“ 離れ空間”を演出するLIXILの「GARDEN ANNEX」。人生をより豊かにする新しいワークスタイルを、日々の暮らしの中で叶える理想の空間がここにある。

  • フレームや柱にLED照明の取り付が可能。Bluetoothスピーカーやヒーターも搭載できる。

  • 電動スクリーンの昇降はリモコンで操作できる。

  • 品格のある佇まい。日々の暮らしの中にプレミアムな空間を演出する。

  • ルーフルーバーを開閉することで、無限の空とつながる開放的な 空間を実現する。

  • 四方をガラス張りにすれば、自然に包まれているような一体感を味わえる。

オフィスから離れ、自然に囲まれた心地よい空間で仕事に没頭したり、プライベートタイムを楽しんだり…。人生をより豊かにする新しいワークスタイルとして注目を集めているワーケーション。そんなワーケーションの環境を、日々の暮らしの中で叶えられるガーデン・エクステリアがある。LIXILが提供する究極の離れ、「GARDEN ANNEX」だ。

「GARDEN ANNEX」は、自然との調和を楽しむ贅沢な離れ空間を演出。庭の広さに合わせて自由にサイズを選べ、快適性を追求した多彩なオプション機能も用意されているので、自分好みの理想の空間を実現できる。

極限まで無駄を削ぎ落としたシンプルな佇まいは、まさに洗練の極み。庭の風景に優雅に溶け込み、非日常へと誘ってくれる。オンとオフの切り替えもしやすく、仕事に、プライベートに、自然を感じながら充実した時間を過ごせる。

屋根には自在に開閉できるルーフルーバーを備え、部屋の四方をガラス張りにすることも可能。大きく広がる空や四季折々の風景を見渡せる開放的な空間は、心をリラックスさせ、仕事へのモチベーションも高めてくれる。打ち合わせやより仕事に集中したい時などは、電動スクリーンを降ろせば、周りからの視線を遮断することも可能だ。さらに、オプションのBluetoothスピーカーを搭載すれば、オーディオルームのような音響空間に。オンタイムもオフタイムも、シチュエーションに合わせてお気に入りの曲を心地よく聴くことができる。

自然とのつながりと先進の快適性・機能性を追求した究極の離れ、「GARDEN ANNEX」。新たな創造を生みだすアトリエやワークスペースとして。そして、仕事を離れ、寛ぎの時間をゆったりと楽しむプライベートルームとして。「GARDEN ANNEX」で、自分だけのワーケーション・スタイルを実現してみてはいかがだろうか。

Information

株式会社LIXIL

商品についてのお問い合わせは、お客さま相談センターまで
受付時間/月~金 9:00~18:00 土・日・祝日 9:00~17:00
(ゴールデンウィーク、夏期休暇、年末年始等を除く)
TEL. 0120-126-235

商品の情報は、GARDEN ANNEX スペシャルサイトでご確認頂けます。

GARDEN ANNEXは、世界80カ国以上にアウトドアリビング商品を展開するベルギーRENSON社との業務提携によりご提供しています。

ONとOFFを自由にスイッチ 東急ホテルズで叶う理想の“Working Style”

全国で展開する東急ホテルズが、地場のカラーを盛り込んだ多彩な“Working Style”プランを提案。自身にぴったりの理想のスタイルを探してみよう。

セルリアンタワー東急ホテル

  • 深い眠りへと誘われるラグジュアリー空間。

  • エグゼクティブラウンジのカウンタースペース。

  • ウッドデッキでヨガ体験もおすすめ。

  • 高層階からの眺望を楽しみながら、清々しくワーキング。

Shibuya Safe Quality 特典満載スペシャルプラン

1泊朝食付き1名 59,290円~ (消費税・サービス料込)
期間:~2021年1月31日
客室:エグゼクティブフロア
特典:エグゼクティブラウンジ専用朝食、最大24時間ステイ、駐車場&プール利用無料、除菌ジェルプレゼントほか
TEL 03-3476-3000
www.tokyuhotels.co.jp/cerulean-h/

個性あふれるホテルで理想のワーケーション

ONとOFFを自由にスイッチ。仕事をしながら旅をしよう。そんなテーマで新しい働き方・旅のスタイルを提案する東急ホテルズの〝Working Style〞が注目を集めている。大都市からリゾートまでバリエーション豊富なホテルブランドだけに各地場の特色や魅力をふまえた多彩なプランを設定。自分らしい理想のスタイルを見つけてみてはいかがだろう。

「セルリアンタワー東急ホテル」では、チェックイン前時間未使用のエグゼクティブフロアの客室を提供する、安全で安心なラグジュアリースタイルを推奨。昼は東京の街並みや遠方には富士山、夜は煌めく夜景が望め、都心の喧騒とはかけ離れた別世界に身を置くことができる。上質な装いの客室で落ち着いてPCに向かうのもよし、専用ラウンジで軽食をつまみつつ企画を練るのも気分が変わっていいだろう。仕事に行き詰まったら屋外ウッドデッキでヨガに興じたり、プールでリフレッシュしたりと過ごし方は自在。休日をからめた滞在ならば、その日の朝食は優雅にルームサービスも(別途有料)。ちょっとした自分へのご褒美をプラスすることで、仕事意欲も向上するに違いない。

伊豆半島に位置する2つのホテルでは、陽光に輝く真っ青な海を目前に大らかなワーキングスタイルが叶う。

ビーチフロントに建つ「伊豆今井浜東急ホテル」は心地よい潮風に包まれ、穏やかな時間が約束される。特に客室のバルコニーはワークスペースの特等席!波音のリズムに乗って、作業もさくさく進みそう。効率アップで仕事を早めに切り上げたら館内のバーへ。実は当ホテルの一押しがフリーフロー付きプランで、お酒好きにはまさしく幸せの極みだ。

「下田東急ホテル」は海抜メートルの高台から見渡す美景が魅力。朝〜夕の移ろう海の色を眺めているだけで、心身が潤っていく。ここでは長期滞在プランがおすすめ。コネクティングルームが用意され、マイオフィスの実現が可能に。たとえば同僚とシェア、あるいは週末は家族を呼んでと、気持ちの切り替えがスムーズに行える。そのうえ、両ホテル共に温泉大浴場が。心身を労わりパワーをチャージするのに、これ以上のエッセンスがあるだろうか。さらに海&山のアクティビティも満載。仕事と遊びをバランスよく。ワーケーション成功の極意をこの伊豆の地で得られそうだ。

伊豆今井浜東急ホテル

  • 心地よい海風が通り抜ける、バルコニー付客室。

  • フリーフロー特典は、バー「エル・ロカ」やティーラウンジ「フローラ」などで利用できる。

  • 館内にあるブックカフェも格好のワークスペース。

フリーフロー付き 贅沢ワーケーションプラン

1泊2食付き 1名33,300円~ (消費税・サービス料込・入湯税別)
期間:~ 2021年 1月 31日
客室:オーシャンビュー・スタンダードハリウッドツイン
特典:フリーフローチケット、会席orフレンチ夕食、24時間ステイほか
TEL 0558-32-0109
www.tokyuhotels.co.jp/imaihama-h/

下田東急ホテル

  • 地元野菜などを取り入れた美味な朝食で元気に1日をスタート。

  • 行き来自由な2部屋つなぎの客室は、使い方もお好みで。

  • 大空と海に抱かれ、ガーデンのベンチでひと仕事も最高な気分。

PREMIUM 1ヶ月ロングリゾートワーケーションプラン

1ヶ月 2名 2室 1,900,000円 (消費税・サービス料込・入湯税別)
期間:~ 2021年 1月 31日
客室:コネクティングルーム
特典:全泊朝食付き、ラウンジ利用券ほか
TEL 0558-22-2411
www.tokyuhotels.co.jp/shimoda-h/