創業30周年を迎える2022年、Ritzwell初のフラッグシップストア『表参道 ショップ&アトリエ 』がオープン

21/12/12

まちに新たな可能性を切り開く「ののあおやま」に、初の路面店となるショップとアトリエを併設したフラッグシップストアをオープンします。
 
 2022年に創業30周年を迎えるRitzwellは、これまでアポイント制を基本とするショールームを運営してきましたが、この度、全く新しいコンセプトストアを港区北青山にある「ののあおやま」1Fにオープンします。職人が家具を製作するスペースを設けた体感型の展示空間を展開する『Ritzwell 表参道 ショップ&アトリエ』。そこは、心地よさや美しさを追求する職人の手しごとによって作られる家具、温もりや作り手の気遣いが感じられる家具と共に過ごす 豊かな人生との出会いの場です。「心地よい空間」「豊かなデザイン」「真摯な家具づくり」をテーマに、開発、製造、販売と一気通貫のRitzwellだからこそ伝えられる独特の世界観とモノ作りの魅力をお届けします。
 
《グランドオープン》2022年1月20日(木)11:00
 
職人の感性と息遣いを感じる空間
「作り手」と「使い手」との出会いの場
 
 当然のように日常に存在する家具が実際はどのように作られているのか、それを知る機会はそう多くありません。家具そのものが持つメッセージは長い年月をかけて、愛着と共に人々の暮らしの中に現れてくるもの。そして、その背景にはそれらの家具を作る職人たちの存在があります。技術が発達し効率化が進む現代において、職人である「作り手」と、家具を購入する「使い手」との間には大きな隔たりが存在します。表参道ショップ&アトリエは、その「作り手」と「使い手」とをつなぎ、私たちの暮らしにある最も身近な道具である「家具」が持つ新たな可能性への気づきの場となり、その後の人生をも変えていくような出会いの場となることを目指します。
 
1992年、福岡県に社員2名でスタートしたRitzwell。世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ」、世界のデザイン賞への挑戦を経て気づいたもの。クラフツマンシップを育み、誰からも信頼される家具を作り続ける大切さ。
 
 Ritzwell は福岡空港からほど近い福岡市博多区に社員2名でスタートしました。創業当時から世界を見据え、2008年から世界規模の家具見本市・ミラノサローネへ参加。2013年にはデザインホールへ単独出展を果たし、2017年から世界的なデザインアワードへの挑戦が始まります。福岡にあり社員数50名の中小企業であるRitzwellが、無謀とも思えるこの挑戦によって常に世界へ問いかけてきたものは「良い家具とは何か」、そして「リッツウェルらしさとは何か」ということです。Ritzwell は、ヨーロッパで生まれた「家具」というものを、国の持つイメージやその時々のトレンドにとらわれることなく独自のスタイルでデザインしてきました。それらの家具が日本にとどまらず、世界の人々に受け入れられてきた理由としては、「丁寧さ」「緻密さ」「真摯なモノ作りの姿勢」という、いわば日本人らしさを内包するモノ作りの過程にあると私たちは考えました。商品を作る職人たちの経験や感性を研ぎ澄まし育てる環境こそが、「リッツウェルらしさ」を形作り、そしてその妥協しない真摯なモノづくりの姿勢が、技術を超える付加価値を生むという思いから、2019年、自然豊かな福岡県糸島市に、職人たちの働く環境を第一に考えた自社工場「糸島シーサイドファクトリー」を設立。そして2022年、30周年を迎えるRitzwellは、次のステップとして糸島シーサイドファクトリーの思想を受け継ぐ拠点『Ritzwell 表参道ショップ&アトリエ』を表参道(北青山)にオープンすることを決定しました。
 
『Ritzwell 表参道 ショップ&アトリエ』で体感する
大量生産では表現できない、現代における「椅子張り」の魅力。
 
これまでのインテリアショップにはない、職人の仕事をライブで伝えるということ、職人とコミュニケーションを取れるという新しい試みにより、手しごとから生まれる家具の魅力を知って頂きたい。
 
 職人たちが行う作業は、大きく分けて下張り・クッション材張り・上張りという工程から成る「椅子張り」です。ソファや椅子の仕上げ方法として多くを占める「カバーリング」とは異なり、職人によって張地を張り込んでいく「椅子張り」は、その職人の経験や感性、技術力が座り心地や見た目の美しさに影響するため、等しく均一な仕上がりで大量に作っていくことはできません。そのため、誰でも一定のクオリティで製作できるカバーリング、且つ、国外へもどんどん輸出できるノックダウン式(組み立て式)であることは、現代の家具デザインでは重要視されているポイントです。しかし、Ritzwell では敢えてこの手間のかかる「椅子張り」にこだわります。
 
 一度に製作できる台数も限られますし、職人も育てなければいけません。この拘りは、機械では表現できないディテールへの美しさの追求によるものです。そして、ライン生産による分業ではなく一人の職人が下張りから仕上げまでを担当する事で、見えない部分まで作り手の拘りや気遣いが感じられる家具を作りたいという思いからです。人の手によって生まれる感覚的な曲線、その曲線は家具に奥行を与え、そこから生まれる自然発生的な陰影が上質な素材と相俟って私たちの五感をたのしませてくれます。家具には「道具」として以上に、そうした私たちの心の豊かさを育む力、可能性があると私たちは考えます。表参道 ショップ&アトリエでは、家具の展示とともに、家具が作られていく過程や職人たちの仕事を間近で見ていただくことで、家具の新たな魅力に触れ、人とモノ、人と人との接点が希薄となりがちな現代において、手間暇を惜しない営みの豊かさを感じていただきたいと思います。
  
[お問い合わせ]
Ritzwell 表参道 ショップ&アトリエ
107-0061 東京都港区北青山3-4-3 ののあおやま1階 
TEL 03-3423-2929(2021年12月24日以降)
営業時間 : 11:00 ~19:00 定休水曜日(年末年始休業あり)
https://ritzwell.com/special/shop.html