VACANCES JEWELRY ~宝石も きものも、代々受け継いでいけるような逸品を。~

VACANCES JEWELRY

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写真上/故・市川團十郎さんがデザイン画を描いた三升紋。ゴールドとプラチナのコンビネーションの帯留めは、華やかな場にこそ似合う。
写真下/三升紋の帯留めと対で着けたい、ゴールド×プラチナの指環「華」。

年末年始に向けての時季は、旅先でフォーマルな会に出席する機会も出てくるのではないでしょうか。
そこで、故・市川團十郎さんの奥様であり、きものデザイナーの堀越希実子さんに、和装にあうジュエリーについてうかがいました。

-和装にアクセサリーを着ける場合、どのようなものを合わせますか。
「基本的には帯留めや髪飾り、指輪など、きものに合うものを選んでいます。特に髪を結っていた頃はかんざしをすることが多かったですね。普段は小ぶりでさり気ないデザインのものを挿し、パーティなどのときはぱっと目を引くようなもの選びます」。
-たとえば、どのような宝石を合わせるのがお好きですか。
「夏でしたらブルーのトルマリンや紫水晶のような、涼しげなものですね。あまり仰々しくならないように、きものの色に合わせてトータルなコーディネートを心掛けます。秋から冬にかけての季節は、ダイヤモンドや真珠、珊瑚を合わせるのが好きです。特にダイヤモンドをあしらったアクセサリーは品格があるので、フォーマルな場で着けることが多いです」。
-いま着けていらっしゃる帯留めもダイヤモンドですね。
「これは以前、主人が成田屋の三升紋を模してデザインしたものです。2009年のモナコ公演の際に、アルベール大公へ差し上げるためにオリジナルのピンブローチを創ろうと考えたのです。主人が『アクセサリーは君の方が詳しいから』と私に相談してくれたので、ここにダイヤモンドが入ったら綺麗ね、などと楽しみながら一緒に考えました。それを親交のあった大倉堂さんに創ってもらったのです。
成田屋の定紋である三つの升とダイヤモンドという組み合わせがとても気に入って、同じデザインで帯留めをつくったのです。華やかな印象なので、パーティのときはよく着けています」。
-奥様はきものデザイナーでいらっしゃいますが、生地からデザインされることもあるのですか。
「はい。いま着ている単衣の白生地もデザインしたものです。最近はきものを着る人が少なくなっているので、手の込んだ生地をつくる職人が少なくなってしまったんです。ですから展示会では、できるだけこういった生地を作り、自ら色を選んで、来てくださった方に羽織りや道行コートに仕立ててはいかがでしょう、という提案をしているんです。
日本人は昔から、伝統芸能に限らず、宝石もきものも、大切なものは代々受け継いできました。親から子へ、そして孫へと継承し、永く愛してきたのです。これからもそのようなものを創り、選んで、守っていけたらと思っています」。

堀越 希実子

堀越 希実子
十二代 市川團十郎夫人であり、十一代海老蔵の母。市川宗家の妻として母として多忙な日々を送るなかできものにふれる。
日常のなかで磨かれたセンスを生かし、京都で「茶屋ごろも」のデザイン、監修を手掛ける。
9月には歌舞伎座に隣接するビルできもの展「希実子好み 茶屋ごろも」を開催。

OKURADO 大倉堂

大倉堂のデザインを手掛けるアトリエマイエドールは、1969年に産声を上げた。デザイナー、宝石鑑定士、クラフトマンの優れた技術により日本人の美意識をジュエリーに注ぎ込み、繊細でありながら大胆なデザインや卓越したダイヤのセッティングを実現した。伝統の技に新しい素材や技法を取り入れる姿勢は評判を呼び、多くの一流ブランドのハイジュエリーを手掛けるようになっていった。
そして2009年、日本の美意識が息づくオリジナルジュエリーを世界に発信することを目的に、新ブランド「大倉堂」が誕生。十二代 市川團十郎氏とのコラボレーションが実現したのは、ちょうどその頃のことだ。歌舞伎を世界に広めるために海外公演を行ってきた市川氏の想いと、世界に向けて日本の美を発信しはじめた大倉堂の想いの共鳴。そこで生まれた「三升」の意匠は、まさに雅の世界そのものであった。今様の和、今様の美を具現化した新しいジュエリーの幕開けを、心ゆくまで堪能したい。

OKURADO 大倉堂OKURADO 大倉堂
左/〈三升〉市川團十郎家の定紋である「三升」を模った帯留め。3つの升の中にある計24個の角は24時間を意味する。正方形の重なりは陰と陽、さらには時の連なりである”永遠”をイメージしている。シンプルな形状の中にいくつもの和のスピリットが宿った意匠がMIMASUである。K18、PT900、ダイヤモンド。
右/〈華〉蕾を模したイエローダイヤモンドに蔦が絡まるエレンガントな意匠。指先に洗練された輝きをプラスする。K18、PT900、イエローダイヤ、ダイヤモンド。
Ponte Vecchio ポンテヴェキオOKURADO 大倉堂OKURADO 大倉堂
左/〈桜花 髪飾り〉妖艶に咲き誇る満開の桜をモチーフにしたかんざし。吸い込まれそうなほど見事な美の世界が広がる。パラジウム、K18WG、K18、花びらは860個のメレダイヤ、がくと茎は越前の蒔絵師の手による本朱の漆、櫛は鼈甲。
中/〈桜花 帯留め〉蕾をつけた一枝を帯に沿えて。K18WG、K18、蕾はメレダイヤ、花芯にはイエローダイヤ、がくと茎は越前の蒔絵師の手による本朱の漆。
右/〈桜花 指環〉花びら一枚一枚の際(きわ)を写し取り、その瞬間を永遠のものに。K18、K18WG、花芯にはイエローダイヤ。

ジュエリー コンシェルジュ 大倉
東京都中央区銀座3-11-19 エスティメゾン銀座708
TEL 03-3524-8187
www.jcokura.jp

Ponte Vecchio ポンテヴェキオ

もうすぐ一年中でもっとも心踊る季節がやってきます。
今シーズンのポンテヴェキオからは、気品と遊び心にあふれたエレガンスなジュエリーが登場。
すべてを包み込むような深く上品な優しさを多彩なモチーフにのせて ──。

Ponte Vecchio ポンテヴェキオ
左からLovely Friends(ネックレス2)、Dramatic Moon(リング、ネックレス)、Romantic Bouquet(リング)、
クリスマス限定価格ネックレス(フラワーモチーフ3、バタフライ1)、Innocent Rose(リング)。
Ponte Vecchio ポンテヴェキオPonte Vecchio ポンテヴェキオ
左/生命力あふれる魅力的なバタフライにGカラー/VS2以上のダイヤモンドをあしらったクリスマス限定ジュエリー。K18WG、ダイヤモンド。
右/ダイヤモンドの花がほころぶ鮮やかなリング。小枝のように繊細で流麗なアームに咲き誇るダイヤモンドのフラワーが、身に着ける人を華やかに彩る。(左側) K18WG、ダイヤモンド、(右側) K18PG、ダイヤモンド、ルビー。

ポンテヴェキオ 銀座並木通り本店
東京都中央区銀座5-5-16 銀帝ビル1・2F
TEL 03-3575-0018
www.pontevecchio.jp