世界中が未だコロナ禍に苦しむ 2021年夏ではあるが、長いトンネルを抜ける日はもうすぐそこまで来ているように思う。そんな中、アフターコロナに訪れたい場所として一躍注目を集めるのが沖縄だ。各宿泊施設も様々な工夫を凝らして対策に乗り出している。今回は パートナーや家族とよりプライベートな旅を楽しむことの出来る特別な場所を紹介したい。

    写真/ Treeful Treehouse Sustainable Resort

    樹上の御伽の国
    Treeful Treehouse
    Sustainable Resort

    ライトアップされたツリーハウス。使用される電気は全て太陽光パネルによるものが使用されている。








    ①沖縄北部、名護市の森を分け入ると突然現れるツリーハウス。子供の時に絵本で見たような景色がそこにある。 ②森の中に溶け込んでいくような感覚を味わえるツリーハウスの室内。お気に入りの本を読みふけるのも良い過ごし方。 ③ツリーハウスの周辺は、夜には漆黒の闇に。満天の星空を楽しむことが出来る。 ④ツリーハウスとエアロハウスをつなぐ通路。子供たちが大喜びしそうな空間だ。 ⑤⑥AeroHouse:清流沿いに佇むツリーハウスとAeroHouseモデルはツリーハウス取締役のMAHA KIKUGAWA氏。ツリーハウスと繋がっているエアロハウスの内装はバリ アヤナリゾックバーも手がけた世界的有名空間デザイナーの小市泰弘さん。 ⑦コンパクトな卵型の部屋。

    沖縄北部、深い森の中に在る
    「トム・ソーヤ」の世界

    那覇空港から車で約二時間。沖縄北部、亜熱帯の緑に覆われた深い森林地帯を分け入ると、水浴も可能な沖縄随一の清流、源河川がある。そこから川沿いの林道を進むと、森と一体化したいくつかの建物が現れる。さながらマーク・トウェインの「トム・ソーヤの冒険」のようだ。インフラは100%以上太陽光発電で賄われ、室内はエアコンにより快適そのもの。簡易トイレも備えている、スタイリッシュでサスティナブルな建築物が現れるのだ。川のせせらぎや鳥のさえずりを間近に感じ、森に抱かれるように過ごすことが出来るこの場所。都会の人間に、何ものにも代えがたい貴重なひとときを与えてくれることだろう。現在棟のツリーハウスが完成していて、DNAを模った廊下や螺旋の階段が付いているもの、大きな卵型のもの、トロフィーをかたどった茶室などが樹上に配置され、まさにファンタジックな世界が繰り広げられている。ブランドディレクター兼共同創業者であるでもある菊川万葉さんは「人と自然が気持ちよく共存できる場所を提供したい、それをこの源河から世界へと発信したいと思います。」と語る。6月下旬開業予定。詳しくはHPにてお問い合わせを。

    Information

    Treeful Treehouse Sustainable Resort

    〒905-1141 沖縄県名護市源河2578 https://treeful.net/ [Instagram]@treeful.treehouse ※2021年夏開業予定 詳しくはHPにて

    琉球スタイルのウェディング
    Birth Wedding

    海外での挙式の敷居が高くなってしまった昨今。美しい自然のあるリゾートで挙式を行いたいカップルは沖縄を目指している。

    沖縄北部の住民たちの特別な場所として、大切にその景観を守られてきた備瀬の「フクギ並木」。琉球神道にのっとった挙式は若者の関心が急上昇している。

    琉球風水の聖地、備瀬 聖なる海と森で行われる

    沖縄にはアニミズム(精霊信仰)の文化が根強く残り、聖地、御嶽と呼ばれる場所が数多く存在する。そんな中でも本島北部、本部半島の端に在る「備瀬のフクギ並木」は300年前に集落を守るために植えられたフクギが集落を覆い、地元住民に大切に育まれた、琉球風水における特別な聖地である。訪れた人なら誰しもが感じる、踏み入れた瞬間に変わる空気感。強い陽射しを遮る厚い葉で覆われた緑のトンネルの先で、眼前に広がる静かな海岸の沖には、琉球信仰のシンボル、伊江島の「タッチュー」がそびえている。今、この地で厳かに挙式をあげようというカップルが増え、話題を呼んでいる。

    古来の風習にのっとり行われる琉球神道挙式

    琉球の風習にのっとった女性神人(カミンチュ)による琉球神道式の挙式は、太古からの自然崇拝をそのままに、二人の永遠の誓いが神々に届けられる。神々のアシビナー(遊び庭)と呼ばれる亜熱帯の森の濃密な気を受けながら、神事が行われている「神秘の森」でのウェディング、広々とした芝生のある果樹園でのガーデンウェディングなども用意されている。二人の宿泊先として用意されるのは一日一組のシークレットヴィラ「Birth the suite」。静かで荘厳な挙式を行うにふさわしい場所にある。フクギの葉に抱かれるように建つ宿の目の前は、静かな備瀬の海。若い二人にとっても忘れられない挙式になるに違いない。

    「Birth the suite」で滞在すれば結婚記念日、お誕生日のお祝い、プライベートパーティーに、有名シェフを招いて琉球リゾートフレンチの特別なテーブルを用意できる。






    ①宿泊のチェックイン後には夕刻の前にテラスでキャンドルの明かりを灯しアペリティーボで乾杯を。②多くのカップルが選択する「琉球神道式」の挙式。琉球古来からの風習に則り、女性神人(カミンチュ)によって厳かに執り行われる。③旅先の朝を豊かに彩ってくれる、ラナイでいただく朝食。早朝の散策の後にゆったりとした気分でいただきたい。④アースカラーの落ち着いた静寂に包まれた「Birth the suite」の室内、挙式の前の緊張を自然と和らげてくれるだろう。⑤一棟貸し切り、一日一組の「Birth the suite」最大4名の宿泊なので、挙式の際のお二人以外の参列者は周辺ホテルなどの利用を。

    Information

    株式会社セレンディピティ

    〒905-0207 沖縄県国頭郡本部町字備瀬484
    Birth Wedding コンシェルジュデスク TEL.0980-48-2595 https://hukugi.com

    五感を研ぎ澄ます特別な隠れ家
    the rescape ザ・リスケープ

    宮古島東海岸にある密林と宮古ブルーに輝く白砂の海岸の間の絶好の空間に建つ「ザ・リスケープ」まさに「隠れ家」に相応しい場所に存在している。

    独立した玄関を持つヴィラタイプの部屋は38室。全室に個別のプライベートプールのある贅沢な空間が用意されている。

    独立したヴィラ、 コテージで過ごす 南国の静かで贅沢な休日

    空港から約15分。宮古島の手つかずの自然が色濃く残る東海岸エリア。その場所には生い茂るジャングルと美しい希少性の高い天然のビーチに挟まれた、まさに「隠れ家」に相応しい絶好のロケーションが用意されている。「自然との調和」をテーマにデザインされた「the rescape」(ザ・リスケープ)は独立性の高いコテージとヴィラタイプの部屋が室。客室の全てにプライベートプールがついており、リラックスできるその居室には、誰にも邪魔されないゆったりとした時間が流れている。この場所では、スケジュールを詰めるのは得策でない。部屋や目の前の海岸でこの豊かな自然を五感で感じとる贅沢を味わって欲しい。

    宮古島の食や文化を目と舌で味わう アーティスティックな空間も魅力

    敷地内には宮古島の豊かな食材を味わえるフレンチベースのレストランがあり、自家菜園で収穫される野菜やハーブを楽しむことが出来る。それらはバーラウンジやルームサービスなどでも楽しむことが出来、フレンドリーでおもてなしが大好きなスタッフ達が対応してくれる。客室や共用部には琉球藍で染めたテキスタイルやクバのオブジェ、手成形のガラス照明など沖縄や宮古島の手しごとが取り入れられ、宮古島で魔除けとして伝わる水字貝など、宮古島の文化を感じられるデザインが施されている。ディナーの沖縄の陶芸作家やガラス作家の器など、館内に散りばめられたアーティスティックな空間を存分に楽しんでほしい。






    ①客室は57m²から112m²の9タイプを用意している。室内にいても自然の移ろいを感じられるように大きく開かれたリビングの他、寝室や浴室にも窓を用意している。②レセプション1階のバーコーナーでは泡盛の他、島のフルーツやハーブを使ったカクテルなども飲むことが出来る。③全ての客室に用意されたプライベートプール。※テラスは一部客室のみ。暮れなずむ夕陽や満天の星を眺めながら過ごす贅沢な時間が流れている。④レセプション棟2階には、宮古島の豊かな海と大地で育まれた島の食材を使った料理が堪能できるレストランが用意される。⑤ディナーにはフランス料理をベースにした宮古島キュイジーヌが供される。沖縄陶芸界の第一人者、大嶺實清氏や、ガラス作家おおやぶみよ氏などの作品にも注目したい。/撮影※料理画像を除く:ナカサアンドパートナーズ

    Information

    the rescape
    ザ・リスケープ

    〒906-0105
    沖縄県宮古島市城辺長間1901-1
    TEL.0980-74-4120
    https://okinawa-uds.co.jp/
    hotels/the-rescape/

    広大な敷地の中に創造された特別な空間
    ANAインターコンチネンタル石垣リゾート
    クラブインターコンチネンタル

    昨年新しく加わったベイウィングのエントランス。「クラブインターコンチネンタル」では専用ラウンジでコンシェルジュのきめ細やかなサービスを受けることが出来る。

    ANAインターコンチネンタル石垣リゾートは敷地内にリゾートに求められる何もかもが揃っている。ガーデンプールで夕刻のひと時までゆったり過ごすのもいい。

    石垣島随一のラグジュアリーな空間と充実した施設がさらにグレードアップ

    石垣島空港から車で20分ほど走らせると、美しい白砂のマエサトビーチの目の前に、大きく両翼を広げるように建つ「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」が見えてくる。昨年月にはよりラグジュアリーなカテゴリー「ベイウイング」2棟と「クラブインターコンチネンタル」1棟が新たにオープンし、リニューアル。広大な敷地には大型のガーデンプール、ゴルフコース、テニスコートなどもあり、パートナーやファミリーとともに、真っ白な砂浜で過ごすもよし、マリンスポーツやヨガに興じるもよいだろう。また琉球ハーブやユーグレナなどを取り入れたスパなど、南国のラグジュアリーリゾートを思う存分に満喫することが出来る。

    「クラブインターコンチネンタル」で過ごす、特別な休日

    べイウイングエントランスから、コンシェルジュによって案内される「クラブインターコンチネンタル」では専用のクラブラウンジやクラブプールを備えた、よりパーソナルでラグジュアリーな空間が待っている。朝食、アフタヌーンティー、イブニングカクテルなどをラウンジやプールでゆったりと楽しめ、必要なものがあれば全てコンシェルジュが用意してくれる。また、クラブインターコンチネンタルの部屋はサンゴ礁をイメージしたインテリアが施され、広々としたバルコニーからは青い海が目の前に広がり、スパ風オープンバスルームが旅の疲れを癒してくれるだろう。





    ①クラブインターコンチネンタル宿泊客専用のクラブラウンジではフリーのドリンク他、様々なミールサービスを受けることが出来る。ゆったりとした空間でリゾートを満喫したい。②クラブインターコンチネンタル8階にあるスイートルーム。132.9m²の広々としたスペースに、バルコニーからは遮るものもなく、青い海が視界いっぱいに広がっている。③石垣島のブランド牛として知られる石垣牛、豊かな大地で育った野菜、ハーブや果物、サンゴ礁で採れた新鮮な魚介類などを楽しめる「Fish & Meat Bistro SALTIDA」④クラブラウンジでは朝食やアフタヌーンティーの他に、夜空に輝く星など、島をモチーフにしたイブニングカクテルなどが供され、旅の思い出をより深めてくれる。

    Information

    ANAインターコンチネンタル石垣リゾート

    〒907-0002 沖縄県石垣市真栄里354-1
    TEL.0980-88-7111 https://www.anaintercontinental-ishigaki.jp/

    暮らすように過ごしてみたい滞在型ホテル
    HIYORIオーシャンリゾート沖縄

    海を見下ろす大型のインフィニティプール。プールサイドではカクテルやドリンクを楽しむことが出来る。季節や天候を問わないインドアプールがあるのも魅力。

    沖縄の海が眼下に広がる恩納村の高台に在るコンドミニアム・ホテル

    「ワーケションスタイル」が定着した昨今。せっかく沖縄に行くのならば、少し長めのスケジュールでゆっくりと暮らすように過ごしたい。そんなニーズに応えてくれる滞在型のホテルが沖縄・恩納村の高台に2021年春に登場した。分譲型のコンドミニアムとしても販売しているだけに各客室にはキッチンや洗濯乾燥機、Wi-fi設備などが用意され、長期滞在にも対応している。もちろんリゾート施設としても、全室サンセットオーシャンビュー、フラットなテラスが用意されるスイートルーム仕様であり、紺碧の美ら海や沈む夕陽を眺めながら、存分に沖縄の自然を満喫す出来る、新しい沖縄での過ごし方を体感できる施設である。

    沖縄で過ごす日々をより充実させる様々な施設が魅力

    恩納村の高台を上がり、エントランスをくぐりぬけると、沖縄の広い海と空が迎えてくれる。そんな絶景の場所にある「HIYORIオーシャンリゾート沖縄」。大型のインフィニティプールやインドアプール、半露天のサウナ付き大浴場、フィットネスジムなど充実した設備が魅力だ。カップルでの施術も可能な、琉球ロミロミやリンパマッサージなどが体験できるエステサロンなども用意されている。地元食材を使ったメキシコ料理を楽しめるメインダイニング、ステーキハウスなど(営業状況は要確認)も完備されている他、終日部屋で楽しめるインダイニングのメニューも用意されていて、安心して南国の暮らしを満喫できるだろう。

    ホテルまでは空港から車で1時間弱。空港リムジンバスやシャトルバスなども利用出来る。ハイヤーはHIYORIコンシェルジュデスクで申し込み可能。





    ①南国の風が吹き抜けるオープンエアロビー。その先には広い空と美ら海が眼下に広がる絶景が待っている。②全室サンセットオーシャンビューのテラス付き。キッチン、乾燥機付き洗濯機など、長期滞在に嬉しい設備が用意されている。③沖縄の地元食材を利用したメキシカンが楽しめるメインレストラン。ジューシーなHIYORIバーガーや沖縄フィッシュタコスなど豊富なメニューが用意されている。④石垣の美崎牛と、最も近い場所で育てられている契約農家から仕入れた新鮮なお野菜を鉄板焼きで用意されるステーキハウス(営業状況は要確認)。

    Information

    HIYORIオーシャンリゾート沖縄

    〒904-0415 沖縄県国頭郡恩納村仲泊1055-1
    TEL.098-965-1600