日本再発見の宿





インバウンド消費の高まりもあり、国内には魅力あるホテルが続々とOPENしています。それぞれがこだわりのテーマ性を持つなか、美景や建築美に秀で、その土地ならではの美食体験ができるホテルにフィーチャー。新たな感動との出会いを求めて、日本再発見の旅へと誘います。

五氣里 NewOpen & 美食
フォションホテル京都 NewOpen & 美食
天ノ寂 NewOpen & 美景
湯けむりの宿 稲住温泉 建築美
オーベルジュ 天空 美景
ホテルオークラ京都 岡崎別邸 NewOpen & 美食
マリッサリゾート サザンセト周防大島 NewOpen & 美景
samana hotel Yakushima NewOpen & 美景
宇奈月温泉 延楽 美景
コルテラルゴ伊豆高原 おもてなし
sankara hotel & spa 屋久島 美景

Fine dining/美食
五氣里 -itsukiri-
房総の旬の食材が奏でる至福の饗宴
四季折々の里山に抱かれ、極上の天然温泉を


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(1)どこか懐かしい日本の原風景の中、ゆったりと流れる時に身を委ねて。(2)1棟貸切プレミアムスイートシリーズ「エグゼクティブスイート」。2種の客室温泉風呂とプール、サウナと充実の専用設備を用意。3.母屋を囲うように配置したスイートヴィラは、全棟が80m²以上の大空間を有し天然温泉風呂を完備。(4)それぞれに趣の異なる客室露天風呂では、人目を気にせずに湯浴みが楽しめる。(5)里山の中にある共有プール「satoyama pool」では、自然豊かな景色を楽しんで。こちらは夏季限定で利用ができる。(6)(7)自慢の料理は見た目にも美しいひと皿が並ぶ。ここでしか味わえない、美食に浸る至福のひとときを。(8)料理のデザート一例。細部にまでシェフの気遣いが行き届いたひと品。(9)シェフの木村氏。「食べることが好き」が高じて、会社員を経て料理の世界へ。コルドンブルー卒業後、ランスヤナギダテ、ゴードンラムゼイなどでの修行経験有。

都心から車で90分、温暖な気候、美しい海と心和む里山風景を有する千葉県いすみ市。昨年7月、この恵まれた地に『五氣里-itsukiri-』は開業した。キーワードは、屋号の由来ともなった「里・食・宿・湯・遊」。「美人の湯」とも言われる全国的に希少な黒湯と、地産の美味旬彩で旅人をもてなしてくれるラグジュアリーリゾートホテルだ。
部屋は13棟のスイートヴィラと、7棟のグランピングテントを有し、各棟に天然温泉が楽しめる専用風呂を用意。さらには愛犬と宿泊できるドッグラン付きの部屋まで揃う。中でも、よりラグジュアリーな滞在が味わえる、趣のある2階建ての古民家を現代に再生した、限定2棟の「貸切プレミアムスイートシリーズ」はおすすめ。2種の客室温泉風呂とプール、サウナと充実の専用設備を誇り、最大13名が利用可能な県下一の広々とした空間だ。
お楽しみの湯は、地下300メートルから汲み上げる効能豊かな房総の黒湯の天然温泉。肌にまとわりつくような〝美人の湯〞は、各棟に設えられた専用風呂でのプライベートな湯浴みのほか、もちろん大浴場でも楽しめる。男女別の広いスペースに内風呂、露天風呂、サウナ、水風呂が備えられ、心ゆくまで〝美人の湯〞を堪能させてくれる。
滞在のハイライトはやはり併設するレストランで味わう美味旬彩。グルメ・食通を唸らす房総・いすみの旬の食材を最適な料理法や技法でアプローチ。熟成肉やジビエ、旬味の数々を薪焼や炭焼など自由な発想で食材の本質的なうまみを引き出し、房総・いすみの味覚を存分に楽しませてくれる。他にも、アウトドア嗜好の宿泊者なら部屋で楽しむBBQもおすすめ。レストランから届くBBQメニューも、もちろん地産の食材をふんだんに使用。届いた後は焼くだけ、温めるだけの手間いらずという配慮も嬉しい。また、今年4月にはいすみ大使も兼任する木村藍シェフが就任。ますます磨きがかかった、自慢の味覚を味わいにぜひ訪れてみてほしい。

Message

いすみ大使も兼ねる木村藍シェフ

池袋でフランス料理店を開業し10年間シェフとして勤務。2022年いすみ大使就任 。2023年農林水産省料理人顕彰制度ブロンズ賞受賞。

Information

五氣里 -itsukiri-

千葉県いすみ市下布施2891
TEL 0470-60-6090

https://itsukiri.com/

Fine dining/美食
フォションホテル京都
フォションの洗練されたデザインと
日本の伝統文化が織りなす空間で美食体験


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(1)上品ながら、さりげなく遊び心を取り入れた、61m²の広さを誇るスイートルーム「プレステージスイート」。信楽焼の大きなバスタブでの湯浴みも人気。(2)『フォションホテル京都』の美食は、人生で一度は味わっておきたい。(3)洗練されたデザインに包まれて楽しむアフタヌーンティーは至福のひととき。(4)朝食には新鮮な京野菜のサラダ、地元京都の牧場のヨーグルトや牛乳、小麦の香りが香ばしい焼き立てのクロワッサン、地元京都の平飼い卵を使った卵料理が好みの調理法で提供されるなど、美食の名に恥じぬラインナップが揃う。(5)「グルメバー」では、厳選されたスイーツとフレーバーティー、コーヒー、ハイグレードなカトラリーなどを用意。(6)非日常に浸れる、45m²の「デラックスルーム」。(7)「プレステージスイート」のバスルーム。信楽焼の大きな特製バスタブ、京都の職人が手作業で仕上げた本物の竹を用いた壁など、日本の伝統美を堪能。(8)4月末日よりスイートにはエグゼクティブラウンジサービスを付帯予定。

130年以上に渡り、パリの人々のライフスタイルを支える美食ブランド「フォション」によるホテル『フォションホテル京都』。「華のパリ」と「雅な京都」、この二都市が持つ文化・伝統・芸術のイメージを掛け合わせたエレガントな空間で滞在を楽しませてくれる。
そんな同ホテルは開業3周年を迎え、24年春にはホテルの井戸で汲み上げる「千年水」が全館で利用可能に。この「千年水」は、平安京の都を千年もの間繁栄させ、京都の文化を育んできた適度にミネラルを含んだまろやかで飲みやすい味わいの水。ティータイムの紅茶をはじめ、シャワーや湯船でも堪能することができるようになる。もちろん自慢の料理にもこの「千年水」が使用される。〝水〞を通して、さらに上質なホテルへと進化を遂げることとなった。
館内へ入ると、まずは美しい大理石の大階段がお出迎え。「フォション」が誇る美食体験は、レセプションでのチェックインとともにいただく、ウェルカムティーとマカロンのもてなしから始まる。胸の高鳴りに歩みが進む客室は、洗練されたデザインと京都の奥ゆかしさが織りなす、広々とした全5タイプ。西陣織のソファーや、フランスと京都工芸が織りなすデザイン性の高い空間が非日常へと誘ってくれる。いつでもフォションスイーツを楽しめるようにと、全室にシャンパンピンクのクローゼット「グルメバー」を完備。ゆったりとした空間で味わうティータイムは、同ホテルならではの贅沢。世界遺産清水寺を望む眺望とともに、至福のひとときに癒やされよう。
ディナーは10階、窓一面に広がる東山の大パノラマを望むレストラン「グラン カフェ フォション」で。「フランス料理の伝統と、京都・日本という土地や実りを活かして、フォションの名に懸けた美食を提供する」という想いを体現する、フランスと京都のガストロノミーは、見目麗しい逸品揃い。シーズンごとに変わるメニューは、訪れるたびに新しい感動を与えてくれる。食後は、バー「ル バー フォション」でグラスを傾け、特別な京都の夜に思いを馳せるのも良さそう。

Message

読者限定で客室をアップグレード

予約時に「本誌を見た」と伝えると、客室をワンランク上のカテゴリへアップグレード(空き状況による)。2024年9月末日チェックインまで。

Information

フォションホテル京都

京都府京都市下京区難波町406
TEL 075-751-7711

https://hotelfauchonkyoto.com/

Wonderful sight/美景
天ノ寂
昨年6月オープン、全11室が海と溶け合うオーシャンビューのスイートルーム


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(1)最上階に位置するスイート。大きな窓からはまるで絵画のような美しい景色を一望。広々としたテラスにはソファと露天風呂が配されている。(2)テラスで清々しい風を受けながら、頭をからっぽにして絶景を愛でるのもいい。(3)天草の画家・横島庄司氏の絵画が飾られたラウンジ。このほか、館内の至る所でアートに触れられる。(4)全客室に露天風呂または半露天風呂を備え、スイートの内風呂にはサウナと水風呂も完備。眼前に広がる海景とともに温泉を心ゆくまで堪能しよう。(5)食の宝庫である天草の旬味を活かした珠玉の逸品を。鮨をメインに旬を意識した日本料理を地酒とともに。(6)限定5組のカウンター席。スクリーンに映し出されたような海の美しさに酔いしれながらディナーを楽しんで。(7)スペインの作家・イノクオ・サイン氏のオブジェがエントランスを彩る。(8)『天ノ寂』は、天草で長く愛される老舗「ホテル竜宮」、「天空の船」に続く3つめの宿。印象的なゲートが洗練された非日常へと誘う。

熊本市内から車で約90分。天草五橋の4号橋と5号橋の間に浮かぶ前島に佇む『天ノ寂』は、他の人とは一味違う「あまのじゃく」から着想を得た、型に嵌まらない、和の美意識が息づくオーシャンリゾート。目の前に広がる青い海に大小120余の島々が浮かぶ、天草諸島ならではの景観を館内の至る所から望める。時とともに移り変わる空の色、寄せては返す波の音…そんな時間の経過によって現れる〝寂び〞の美しさに、ひと時贅沢に浸ることができる、天草きってのラグジュアリーホテルだ。
テラスを含め104m²以上あるスイート仕様の全室の客室からの眺望も素晴らしい。「スイート」、「ジュニアスイート」、「クアッドスイート」の3タイプが用意され、全室が海に面したオーシャンフロント。大きく設けられた窓の向こうには間近に海と空が広がり、まさに天草の自然を独り占めしているような気分に。さらに、全室に松島温泉掛け流しの湯を湛える露天または半露天風呂が備わり、朝な夕なに刻々と表情を変える絶景とともに湯浴みを楽しめる。
夕食は、ダイニング「わび」にて天草近海で獲れた新鮮な海の幸を使った鮨や日本料理を。特筆すべきは、5組限定のカウンター席。窓に向かって腰を掛けると、目の前に水盤と海が繋がるインフィニティな大絶景が広がり、食事の時を特別なものに演出する。個室の全席からも天草松島の多島海を望めるので、どちらの席を選択するか悩ましいところだ。
美しい景色は、自然によるものだけではない。〝芸術にも触れ合える宿〞をコンセプトに掲げる同ホテルでは、国内外の芸術作品を楽しむのも魅力のひとつ。エントランスではスペインの作家・イノクオ・サイン氏による魚のオブジェ、ラウンジや客室では天草出身の油彩画家・横島庄司氏の絵画を観賞できる。その他、和水町の彫刻家・上妻利弘氏の作品を採用した客室内のオブジェやルームキーホルダー、天草更紗や天草陶磁器など地元のアートに触れられるのも嬉しい。視覚に留まらず、五感で天草を体感してほしい。

Message

あるがままの自然を感じさせる空間

設計は天草のホテル「天空の船」を手掛けた三澤浩之氏によるもの。墨色をベースに木や石材がちりばめられた、和モダンな空間が広がる。

Information

天ノ寂

熊本県上天草市松島町合津6136-13
TEL 0969-56-3888

https://amanojyaku.jp/

Beautiful architectural style/建築美
湯けむりの宿
稲住温泉(共立リゾート)
多くの文人に愛された 昭和の名宿で憩いのひとときを


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(1)90m²という、同宿で最大の広さを誇る離れ「杉亭」。文化財的建築の粋を集めた、ここだけの空間が広がる。(2)貸切風呂「桜雲の湯」。刻々と移り変わる美しい景観を眺めながら、プライベートな湯浴みを。(3)広大な庭に面したとっておきの場所に、ウッドデッキを配した離れ「嵐亭」。自然と調和した優美で落ちついた空間が、大切な人と過ごすひとときを、贅沢に彩ってくれる。(4)和モダンのゆとりある客室「雲の坐」。日常の喧騒を離れ、「時わすれのひととき」をゆるりと堪能しよう。(5)且つてこの地で過ごした武者小路実篤の石碑が展示された帳場。木の香りが漂う空間で、庭を眺めながらくつろぐことができる。6「.時をわすれて宿の滞在を楽しんでいただきたい」という同宿の想いの下、ゆったりとした時間が日常を忘れさせてくれる。(7)食事処「仙楽」では、プライベート感に浸れる個室とブース席、カウンター席を用意。(8)贅を尽くした和会席は、秋田が誇る地酒とともに楽しみたい。

初夏には、森の息吹を感じさせるみずみずしい新緑。秋には、〝神の絨毯〞と称される、艶やかな紅葉。四季折々の美しさを見せる名峰・栗駒山の麓に抱かれた秋田県最古の温泉地、秋ノ宮温泉郷。その中にひっそりと佇むのが、1896年に創業し、2019年にリニューアルされた隠れ宿『稲住温泉(共立リゾート)』。名匠による意匠が見事な建築を有し、古くから多くの文化人、著名人たちに愛されてきた〝時わすれの宿〞だ。
アテンドに従い館内へ足を踏み入れれば、エントランスに漂う凜とした空気と、ほのかな木の香りに、おのずと清々しい心地に。回廊を抜けて向かう客室は、和のぬくもりと洋の快適さを兼ね備えた落ち着きある空間。それぞれに天然温泉露天風呂、または檜内風呂を備える。ウェルカムドリンクでひと休みした後は、早々に部屋の風呂に浸かって、旅の疲れを癒すのもよい。また、より上質なステイを望むなら、「天の坐」と名付けられた4つの離れの客室を選びたい。昭和の名建築家の手による、細部までこだわり抜いた特別な設えと、自家源泉掛け流しの露天風呂と檜の内風呂を備えた贅を凝らした空間。四季の移ろいを感じられる美しい庭を眺めながら、極上の時間を過ごすことができる。
源泉を2種所有している点も同宿の特徴。客室風呂と、大浴場・貸し切り風呂で異なる源泉が楽しめるため、ぜひとも両方味わっておきたい。湯処では、豊富な湯量を活かした、贅沢な自家源泉掛け流しの湯を堪能。広々とした湯殿で、滑らかな肌触りの湯に身を委ねる、至福の時間を心ゆくまで。そんな圧巻の景色を誇る2つの大浴場は、男女入れ替え制。滞在中にどちらも利用することができるため、忘れずに異なる湯浴みを楽しみたい。
待望の夕食は、1階の食事処「仙楽」にて。旬の素材を使い、秋田の味覚を散りばめた和会席は、季節ごとにお品書きが変わり、次のひと皿への期待を高めてくれる絶品揃い。地元産の和牛の焼き物や選べる鍋料理など、厳選した地酒とともにいただこう。

Message

異なる2種類の源泉を所有

大浴場と貸切風呂に「荒湯」を、客室風呂に「里の湯」を使用。特に「荒湯」は長い歴史を誇り、多くの人によって守られてきた価値ある秘湯。

Information

湯けむりの宿

稲住温泉(共立リゾート)
秋田県湯沢市秋ノ宮字山居野11
TEL 0183-58-1300

https://dormy-hotels.com/resort/hotels/inazumi/

Wonderful sight/美景
オーベルジュ天空
雄大な大山や日本海を見渡すプライベートテラスと露天風呂を備えたオーベルジュ


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(1)ホテルが建つ標高約800mからの“天空”にいるような景色。右から日本海、中海、左奥には宍道湖が見える。(2)本館のフロントや客室、離れに配されたアンティーク家具や調度品は、気に入ったものがあれば購入も可能。(3)(4)世界の料理を知り尽くした料理長の技で仕上げられるイタリアンには、和の心が表れている。(5)大きな窓が印象的な「リストランテ天空」。感動的な日没の時間帯の景色は見逃せない。(6)(7)天蓋付きのベッドが備えられ、特に人気が高い「インペリアルルーム」。アンティーク家具に囲まれ、優雅な雰囲気の中過ごせる。展望露天風呂を配したプライベートテラスも60m²と広く、刻々と表情を変える海と空を眺めながら開放的な湯浴みを堪能できる。(8)離れ「Luxe」では、屋外で樽型のサウナルームをプライベートに楽しめる(利用指定時間あり)。(9)彼方まで見渡せる離れ「Luxe」のリビングルーム。ここから眺める夕景も格別だ。

鳥取県のシンボルである大山は荒々しく切り立つ「北壁」、山の背が美しい「南壁」と、見る方向により様々な山容が楽しめるとして知られる名山。西側からは均整の取れた山容が望め、まるで富士山のように見えることから古来より「伯耆富士」と呼ばれ親しまれてきた。『オーベルジュ天空』は、その霊峰「伯耆富士」の雄姿を真上に望む標高約800mに位置に佇む。眼下には米子市や中海、宍道湖、日本海が広がり、天気の良い日には遠くに隠岐の島々をも見渡す。
そんな、まさに〝天空〞にいるかのようなロケーションで食事を楽しめるのが「リストランテ天空」だ。提供されるのは、日本やフランスの有名レストランで経験を積んだ料理長・加瀬義之氏による、フレンチをベースにしたモダンイタリアン。鳥取県産和牛や境港産の松葉蟹などこだわりの地元食材を用いながら、イタリアンに日本料理の心を調和させた絶品料理を味わうことができる。
料理を心ゆくまで堪能した後は、リストランテの2階に位置する『オーベルジュ天空』のフロアへ。そこは、オーナーこだわりのアンティーク調の輸入家具を設えた、新しさと古さが融合したクラシカルモダンな空間。日本海を望む「ジュニアスイートルーム」、雄大な大山を独り占めする「スイートルーム」、60m²の広さを誇る「インペリアルルーム」など、全てデザインの異なる7室の客室が配されている。全室にはプライベートテラスと展望露天風呂を完備。鳥取県が掲げる〝星取県〞の名にふさわしく、晴れた夜には満天の星に包まれるロマンチックなバスタイムを楽しめることだろう。さらに昨年4月には1棟貸しの離れ「Luxe(リュクス)」が誕生。アンティーク家具が並ぶラグジュアリーなリビング、屋外にはバレルサウナとプールが備えられた、完全プライベート空間となっている。
ホテル・レストランが共に「ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019」に掲載された『オーベルジュ天空』。その後も進化を続け、さらに魅力を増すこのオーベルジュで、記念日など特別な日を過ごしてみてはいかがだろう。

Message

予約した読者にワインをプレゼント予約時に「本誌を見た」と伝えると「リストランテ天空」にてワインをプレゼント。宿泊者以外も利用できるのでランチやディナーにぜひ。2025年4月末日まで。

Information

オーベルジュ天空

鳥取県西伯郡伯耆町金屋谷2-1
TEL 0859-48-6002

https://tenku-g.jp/stay/auberge-tenku/

Fine dining/美食
ホテルオークラ京都 岡崎別邸
スモールラグジュアリーな大人の隠れ家で京都らしいイノベーティブ・ガストロノミーを体感


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(1)オークラフレンチの伝統に新風を吹き込む「ヌーヴェル・エポック」では、京の美意識に彩られる器・カトラリーとともに革新的で美しい料理が提供される。(2)窓一面に広がる庭園を眺めながら食事が楽しめる。(3)別荘地であり、高級住宅街でもある岡崎エリアに佇む全60室のホテル。喧騒を離れ、静謐なひとときに癒やされる。(4)宿泊者は、しだれ梅や桜が配された「迎春の庭」やモミジなどが楽しめる「千秋の庭」も散策可能。(5)ホテル名を冠した「別邸スイート」のバルコニーからは、金戒光明寺の山門など京都の四季折々の表情が楽しめる。

古都を代表する文化的エリア・京都岡崎に、一昨年1月に開業した『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』。日本国内では約20年ぶりとなる「ホテルオークラ」ブランドの新ホテルだ。客室は、山荘をテーマに設えたバルコニー付きのスイートルーム8室を含む全60室。「真宗大谷派岡崎別院(東本願寺岡崎別院)」の隣地に位置し、スイートルームなどの客室からは境内の豊かな自然やホテルが設えた日本庭園の四季折々の景色を満喫できる。
〝イノベーティブ〞をコンセプトのひとつに掲げているレストラン「ヌーヴェル・エポック」。総料理長を務めるのは、ミシュランの星を獲得しているアムステルダムやプロヴァンスのレストランで研鑽を重ねた経験を持ち、The Okura Tokyoでフランス料理「ヌーヴェル・エポック」のスーシェフを務めていた山下亮一氏だ。日本のフランス料理の父とも称され、オークラフレンチの基礎を築いた故小野正吉の系譜を引く美食と、京都の食文化を融合させた京都ならではのフランス料理を創造。オークラフレンチの伝統を継承しつつ、旬の食材を活かし、移ろう京都の四季を表現した美しい料理は、まさに〝新しい時代〞の食を体感させてくれるだろう。

Message

館内の随所に光る「GOON」の意匠

館内には京都の伝統工芸を担う後継者6名によるプロジェクトユニット「GOON(ゴオン)」による意匠が。新時代の京の美意識を随所に感じられる。

Information

ホテルオークラ京都 岡崎別邸

京都府京都市左京区岡崎天王町26番6
TEL 075-771-5777

https://okazakibettei.hotelokurakyoto.com/

Wonderful sight/美景
マリッサリゾート
サザンセト周防大島
瀬戸内で一番海辺に近いラグジュアリーホテルならではのリゾートステイ


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(1)空と海と一体となるオーシャンフロントのインフィニティラグーン。(2)開放的なロビー。パティオ(中庭)や、屋内プール、スパ(温泉・大浴場・サウナ)、ジム、エステなど施設が充実している点も同ホテルの魅力。無料駐車場135台が併設されているのも嬉しい。(3)眼前に瀬戸内海が広がる恵まれた立地。(4)オーシャンフロントのプレミアムルーム。大きな窓から差し込む水面の輝き、波の響きが日常の喧騒を忘れさせてくれる。(5)瀬戸内が育む豊かな恵みや、周防大島の旬の朝採れ野菜などを使用した創作フレンチ。

昨年7月にリブランドオープンした「マリッサリゾート サザンセト周防大島」は、世界有数の多島美・瀬戸内に佇むリゾートホテル。コンセプトとして、「Respect」、「Relax」、「Reborn」を柱とする「マリッサリトリート」を掲げ、ゆったりと〝何もしない時間〞を心ゆくまで堪能させてくれる。
ホテルに到着するとまず目に飛び込んでくるのは、ホテルの顔でもあるインフィニティラグーン。瀬戸内海とともに織りなす、空と海がどこまでも続く幻想的な景観が旅情を掻き立ててくれる。客室は、地中海のビーチリゾートのような〝自然と調和したデザイン〞にこだわった上質で快適な空間。絶景のオーシャンフロントのスイートルーム、プレミアムルームをはじめ、部屋ごとに異なる景観で贅沢なホテルステイが満喫できる。
お楽しみの料理は、フランス料理会の最高勲章を受賞した経歴を持つ田中俊弘シェフによる創作フレンチ。素材から皿までも厳選した瀬戸内の恵みを生かしたフルコースを、瀬戸内海を一望するレストランでいただこう。
瀬戸内の恵みとホテルならではのホスピタリティを備えた同ホテルで、上質な休日を過ごしてみては。

Message

オールインクルーシブサービス

宿泊料金内でアルコールやソフトドリンク、湯上りのアイスキャンディーなどが無料で楽しめる。贅沢なホテルステイを満喫しよう。

Information

マリッサリゾート
サザンセト周防大島

山口県大島郡周防大島町大字平野1347-1
TEL0820-78-2121

https://www.marissa-resort.jp/

Wonderful sight/美景
samana hotel Yakushima
今年4月にリブランドオープンを迎える屋久島の魅力が詰め込まれたホテル


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(1)(3)優雅なリゾートステイが楽しめる「温泉スイート」。ワンランク上の寛ぎを求める方におすすめ。(2)親交の深い地元の生産者から仕入れた四季折々の食材を使用する料理の数々は、ビュッフェスタイルのリゾートダイニングで。シェフが目の前で料理を仕上げるライブキッチンの臨場感がビュッフェの華やかさを引き立ててくれる。(4)東シナ海から太平洋に続く大海原が目の前に広がるロケーション。(5)大浴場には露天風呂・内湯を完備。“美肌の湯”として親しまれる地下800メートルから湧き出る天然温泉・屋久島温泉を源泉掛け流しで堪能。

1993年に世界自然遺産に登録されてから周年を迎える屋久島。その南端に建つ、『samana hotel Yakushima』は今年4月にリブランドオープンを迎える。ブランド名の『samana』は、サンスクリット語で「調和」を意味し、その名が表すように屋久島の大自然をはじめ、食材、温泉、文化など、地の恵みをホテルの中に取り込むようにデザインされた。
まずは、ホテル自慢の客室「温泉スイート」。全室がオーシャンビューで、屋久島の海を贅沢に独り占めできる、源泉掛け流しのプライベート展望風呂付き。絶景を眺めながらのゆったりとした時間が味わえる。もちろん他の客室もブラッシュアップ。「スタンダードツイン」はシックでありながら機能性にもこだわった空間。水平線を見渡せるオーシャンビューから世界自然遺産登録エリアのマウンテンビューに至るまで、さまざまなアングルで屋久島の絶景が味わえる。ひとりから家族や友人で、とシーンに合わせられる使い勝手の良さが魅力。
トレッキングやダイビングなど、自然を楽しむ豊富なアクティビティ体験とともに、この土地との「調和」を感じられる屋久島らしいリゾートステイを堪能しよう。

Message

「温泉スイート」には展望風呂付

部屋内に源泉掛け流し展望風呂を設えているため、24時間好きな時に屋久島の天然温泉を楽しむことができる。

Information

samana hotel
Yakushima

鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間136-2
TEL 0997-47-2011

https://samanahotel.jp/

Wonderful sight/美景
宇奈月温泉
延楽
初代の志を引き継ぐ料理宿で“富山の本物”を味わう


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(1)(3)リニューアルした客室。浴室は自由に開閉できるイスターカーテンを採用し、洋間には快適な睡眠を約束してくれるハイクラスのベッドと寝具を用意。(2)富山湾で獲れる豊富な魚介の恵みを存分に堪能させてくれる。明治気質の頑固者であった竹次郎の精神を引継ぎ、提供する食材にはいっさいの妥協を許さない。(4)額縁に見たてた檜の枠から見える峡谷と、湯鏡に写る景色が最も美しく見えるように宮大工である匠の衆の手で造られた「華の湯」。(5)文化サロン「清渓」では「ベヒシュタイン」を備え、器の展示、販売も行っている。

「富山の本物を味わっていただきたい」、そんな初代・竹次郎の想いを代々引継ぎ、多くの文化人を癒してきた歴史ある『延楽』。
料理人であった竹次郎の料理は、数多の文人を魅了し、ついには皇室の方が足をお運びになるまでの逸品に。そんな先代から代々伝わり継承された『延楽』の味と技に、調理長の感性が合わさり、磨き上げられた料理の数々はぜひとも味わっておきたい自慢の味だ。
文人を魅了してきた峡谷美は、全ての客室から望むことができる。昨年4月には、黒部峡谷に一番近い位置にある部屋を露天風呂&ベッド付客室にリニューアル。眼前に広がる黒部峡谷の絶景を独り占めしながら、非日常の癒やしへと誘う。そんな峡谷美を温泉とともに楽しめる点も同宿の特徴。日本有数の湯の透明度を誇る「宇奈月温泉」を、樹齢400年の檜を使った露天風呂「華の湯」で、絵画のような風景とともに楽しもう。
また、日本美術や器、クラシック音楽を楽しむ文化サロン「清渓」では、世界屈指のピアノ「ベヒシュタイン」を備え、不定期で開催される一流音楽家による音楽に酔いしれる夜に出合えることも。

Message

『延楽』の味覚を取り寄せで味わう

富山湾の幸「のど黒」や「海鮮出汁鍋」など、『延楽』自慢の味を自宅で楽しめる取り寄せ販売品も用意されている。

Information

宇奈月温泉
延楽

富山県黒部市宇奈月温泉347-1
TEL 0765-62-1211

https://enraku.com/

Hospitality industry/おもてなし
リゾートホテル
コルテラルゴ伊豆高原
露天風呂を備えた6室の客室で世界各国のリゾートに浸る


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(1)「サンタフェスイート」のテラスにある温水プライベートプール。水上に浮かぶブランコでゆらゆらと揺られながらうたた寝してしまいそうだ。(2)異国情緒漂うエントランス。(3)ディナーは名門ホテルでキャリアを積んだシェフによるイタリアンのフルコースを。ゆったりとしたリズムの民族音楽が流れる居心地のよいレストランで食事が楽しめる。(4)3m幅の大きな露天風呂と天然大理石の床が高級ヴィラを思わせる「バリスイート」。ガゼボではバリ式エステを受けることも。(5)こだわりのオリジナル家具やファブリックで整えられた「サンタフェスイート」のベッドルーム。

空気が澄んだ日は遠方に海を望む伊豆高原の高台に佇む『コルテラルゴ伊豆高原』。太陽の光を受けて輝く白壁とオレンジ色の屋根が目を引く建物は、スペイン人の建築家が南仏プロヴァンスのホテルをイメージして設計したもの。一歩足を踏み入れれば異国情緒豊かな空間が広がり、たちまち非日常へと誘われる。
客室は、ネイティブアメリカンとスペインの文化が融合した「サンタフェスイート」やイタリアのアマルフィ海岸を思わせる「地中海スイート」など、世界の有名リゾートをイメージした、全て趣きの異なる全6室。全室に天然温泉の露天風呂が完備されており、「バリスイート」には滝が流れ落ちる庭にゆったり入れる大きな露天風呂、「アイランドスイート」には白砂のビーチのようなテラスにジャグジーを配するなど、湯処にまで各国のエッセンスが取り入れられ、他では味わえない湯浴みを満喫できる。
イタリア語で「短い」と「長い」という意味の言葉を掛け合わせた造語「コルテラルゴ」。ホテル名には、短い間の滞在でもゆったりと寛いでほしいというオーナーの思いが込められている。ここでは日本に居ることさえ忘れて、心と体を癒やしたい。

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パブリックスペースでもリゾート気分を

レストランの隣にはバーコーナーを備えたラウンジが。食後にソファで読書をしたりテラスでカクテルを楽しんだりと、気ままな夜のひと時を過ごせる。

Information

リゾートホテル
コルテラルゴ伊豆高原

静岡県伊東市富戸1038-73
TEL 0557-51-5041

https://cortelargo.jp/welcome/

Wonderful sight/美景
sankara hotel&spa
屋久島
13歳以上だけが体感できる屋久島で過ごすリゾートホテルライフ


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(1)果てしなく広がるオーシャンビューが楽しめる、同ホテルのアイコンでもあるインフィニティプール。(2)見た目にも楽しませてくれる“サンカラ・キュイジーヌ”のひと皿。プランによって異なる2つのレストランで。(3)プールサイドサウナ「agn(iアグニ)」。室内の内装には屋久島の魅力である地杉を使用。(4)濃厚な緑の香りと、豊潤かつ爽やかな風を感じる絶好のロケーション。(5)最高級のスイートルーム「sankarasuite」。部屋でトリートメントを受けられるインスパルームと、屋久島の自然を楽しめるアウトバスを設置。

世界自然遺産・屋久島で真のホスピタリティサービスを目指す、歳未満は利用ができない大人のためのスモールラグジュアリーリゾートホテル。『sankara』は、サンスクリット語で〝天からの恵み〞を意味し、ここでは自然・食・居住空間の恵み、そのすべてが揃う。
客室は126m²のスイートから53m²のヴィラが揃う全7タイプ。ヴィラは一昨年からリフォーム・改装が行われ、ゆくゆくは全てのサンドラヴィラがマナサヴィラに生まれ変わるそう。アメニティは体に優しく島の環境に配慮したオリジナルの天然素材商品を利用。その他、ペットボトルの廃止を行うなど環境に配慮した取り組みが注目され、SDGsアワード受賞歴を持つ点も同ホテルの特徴だ。
オーベルジュの顔である個性の異なる二つのレストランでは、屋久島をはじめとする九州の良質な食材を、〝サンカラ・キュイジーヌ〞として昇華した料理を。屋久島の美しく神秘的なロケーションの中、四季の豊かな恵みを堪能しよう。
森林に包まれながら海を一望するインフィニティプールや、一昨年オープンしたプールサイドサウナなど、大人だけに許されたラグジュアリーな休日がここにある。

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オリジナルスパ「sankara sana」

屋久島の神聖な湧水・石・空気の要素を取り入れた、心・気・体のバランスを整える各種トリートメントを用意。極上の癒やしが休日を特別なものに。

Information

sankara hotel&spa
屋久島

鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生字萩野上553
TEL 0800-800-6007

https://www.sankarahotel-spa.com/