REBORN OKINAWA
新生する沖縄へ

この春、沖縄本島を訪れると、国際通りの賑わいはかなり回復していた。新しい牧志の公設市場もこの3月にオープンしている。離島の宮古島や石垣島でも飲食店の新店舗のオープンラッシュが相次ぎ、沖縄はどこも「コロナ前」に次第に戻ってきているようだ。これまで大型リゾートホテルが無かった南部や、北部方面、本島周辺の離島にも新設ホテルが次々とオープンしている。2023年、世界が注目するリゾート「沖縄」から目が離せない。

太陽と風と海と
~美しき沖縄の原風景を求めて

『星のや沖縄』が誇るプライベートな客室棟「ティーダ」。今回が紙媒体初露出だ。

いよいよ沖縄旅の本格的なシーズンが始まる。美しい海と心あたたまる原風景は、私たちに無上の安らぎと癒しの喜びを与えてくれる—。そんな思いを叶えてくれる二軒の『星のや』が贈る、ゴージャスな滞在提案をご紹介しよう。

取材・文:朝岡久美子 撮影:イノウエミチカ

我が家にくつろぐように憩う
特別室「ティーダ」での
至極のグラマラス・ステイ
I.星のや沖縄
HOSHINOYA Okinawa

琉球王朝の美意識ともてなしの心を受け継ぐ

世界が認める日本の宿の最高峰『星のや』。上質な非日常感の中にもどこか懐かしい日本の暮らしの匂いが漂い、肩ひじの張らないラグジュアリー感が魅力だ。 
夏のシーズンを前に沖縄本島中部西海岸、読谷村にある『星のや沖縄』を訪れた。2020年夏の開業以来の再訪だが、コロナ禍での激動の日々を経て、『星のや沖縄』は海への憧れと憩いを求めてこの宿を訪れる人々の心に真摯に寄り添う、美しく、そして〝グラマラス〞な施設へと見事に進化を遂げていた。
遥か昔、琉球王朝が生み出した美しき儀礼の文化―交易の中継点であった王国ならではの細やかなもてなしの心が生みだした独自の美意識を手本に、この宿はその高雅なDNAを目に見える空間の設えのみならず、しっかりとそのホスピタリティの中に受け継いでいた。
では、一体どのように〝グラマラス〞に進化、いや深化し続けているのだろうか―。


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(1)客室のプールサイドから息を呑むようなサンセットを望む。(2)夜の帳が下りると一挙にグラマラスな南国の情景に包まれる。(3)“ギャザリングサービス”と呼ばれるインダイニングサービスで“我が家”のようなくつろぎを。(4)ベッドボードには読谷村の民話や風習をモチーフにした紅型の作品が広がる。(5)琉球畳の居間。南国の光が和の空間をスタイリッシュに彩る。(6)客室からは眼前に広がる浜に直接アプローチできる。(7)客棟の周囲には沖縄伝統の家屋を踏襲した独特なスタイルの壁が設えられ、プライバシーも完璧だ。(8)空間・照明設計の妙が映える。(9)伝統の琉球漆器に盛られたおもてなしの茶菓も琉球王朝文化を受け継ぐ希少な逸品。(10)客室に備えられた沖縄最高峰の芸術家たちによるオブジェや器の美しさも滞在を盛り上げてくれる。食後にはこの美しい酒器で泡盛が供される。

門外不出の〝特別室〜ティーダ〞紙媒体初露出

実はこの宿の広大な敷地内には、今までメディアには露出してこなかった門外不出のプライベートな〝離れ〞がある。
敷地内の奥深く、優美な海岸線沿いにたたずむヴィラタイプの4棟の客室は、各棟20メートルの温水プールを有する上質な時の流れを知る人々だけの特別な空間だ。その名も「ティーダ」。南国のコバルトブルーの海と壮大な空を祝福する〝太陽〞を意味する言葉だ。

南国の〝我が家―ティーダ〞に暮らすように

琉球王朝時代から受け継がれる伝統菓子と極上のお茶のもてなしとともに至福の滞在が始まる。プール越しに眺める海の情景も、眼前に広がる自然海岸も、すべてがこの客室のゲストのためだけの特別な空間となる―さえぎるものの無い茫漠とした海原に広がりゆく青、水色、薄緑の淡いグラデーション、そして、そのたおやかな情景の中を鷹揚に行き交う大型船の優雅な姿―海と空とが織りなす静謐な世界に包まれ、〝我が家〞に憩う。
プールの水面を輝かせる昼間の光もさることながら、天空が染まりゆく夕景のひとときも格別だ。息を呑むような静寂のなかに暮れなずむ燃えるような陽の光。沖縄本島西海岸の宿ならではの醍醐味を存分に味わう―。地平線に香る美しき残り香は、知らぬ間にグラマラスな南国の夜をもたらす。

ファミリーや三世代での長期滞在にも理想の空間

手厚いコンシェルジュサービスをはじめ、メインダイニングに通わずとも客室内で出来立てのメニューを楽しめるインダイニング・サービス(〝ギャザリング・サービス〞)の充実ぶりも見事だ。客室内には大型冷蔵庫やオーブンレンジなども完備されておりファミリーでの滞在や、隣接する二棟を合わせての三世代での長期滞在にも理想の空間だろう(一棟は定員4名)。
目も心も満たされ、やさしい光と風を、そしてみずみずしい波の音の神秘を感じる豊かな時の流れ―。非日常感や至極のエスケープ感も味わいたいという熟達したリゾッターたちの思いにも『星のや沖縄』はしっかりと応えてくれる。〝我が家〞にいながらにグラマラスな時を演出してくれる『星のや』テイストのプライベート・ヴィラの存在をPAVONE読者だけにそっとお伝えしておこう。


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(1)ダイニングでは、地の食材をふんだんに活かしたイタリアン“琉球シチリアーナ”を味わえる。写真の前菜の盛り合わせは琉球王朝時代の接待料理として供されたオードブル“東道盆(とぅんだーぶん)”から着想を得ている。写真2はメインに供される”牛フィレの月桃包み焼き”。(3)~(4)「ティーダ」に隣接するスパ棟ではプライベートな感覚で施術が受けられる。月桃をもち米と練りあげ蒸した“月桃玉”で全身を心地よく温めながらトリートメントを行うコースなど、沖縄の自然の力によって英気を養うメニューが数多く用意されている。(5)客室の庭づたいに浜辺に降りられる「ティーダ」では、客室前の浜に迎えに来た馬たちに乗っての浜辺の乗馬体験も可能だ。(6)『星のや沖縄』のシンボルともいえるユニークなインフィニティプール。

Information

星のや沖縄

沖縄県中頭郡読谷村儀間 474
ご予約・お問い合わせ
Tel.050-3134-8091(9:30~18:00)
https://hoshinoya.com/okinawa/

滞在の始まりもまたゴージャスにドラマティックに
~海風クルーズチェックイン~

『星のや沖縄』では、6月1日から9月30日の期間中、那覇空港到着後、宿までの移動手段として至近の桟橋から『星のや』仕様のカタマランクルーザーを用いるゴージャスなプランを提案している。一日一組限定。専属コンシェルジュがもてなす約2時間の船旅では、船上でのチェックイン手続きの他、船外内のリビング空間やラウンジでシャンパーニュやフィンガーフードなどを嗜みながら海風を感じる優雅なひとときを満喫できる。到着後は桟橋から直接客室へ。滞在の始まりもまたゴージャスにドラマティックに―「ティーダ」での滞在を検討中の読者にぜひお勧めしたいプランだ。

Information

期間:2023年6月1日~9月30日
料金:一日一組(4名まで)
300,000円(税・サ込・宿泊料別)
予約:公式サイトより
https://hoshinoya.com/okinawa/

アイランドホッピングの際に訪れたい那覇の新拠点
OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート


県庁や国際通りにも程近いエリアにたたずむ『OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート』。星野リゾートが提案する新たなブランド『OMO(おも)』のフラッグシップ施設だ。都市観光に照準を充てたユニークなブティックホテルは、ビジネス滞在やストップオーバーなどの短期滞在でも那覇の街をディープに楽しめるようユニークなサポートやアクティビティを提案している。
カジュアルさが特徴ながら、確実に『星のや』ブランドのDNAを受け継ぐきめ細やかな心遣い。西側高層階客室からの泊港を一望するダイナミックな眺めは数多くある那覇の宿でもかなり希少だ。沖縄離島の宿から『星のや沖縄』への移動の合間など、アイランドホッピングを楽しむ際の拠点としてぜひ活用してみてはいかがだろうか。

Information

OMO5沖縄那覇 by 星野リゾート

沖縄県那覇市松山1丁目3-16
ご予約・お問い合わせ
Tel.050-3134-8095(9:30~18:00)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5okinawanaha/

爽やかに吹き抜ける
海風とともに~島の営みに
オマージュを込めて
II.星のや竹富島
HOSHINOYA Taketomi Island


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(1)『星のや竹富島』の客室は八重山の伝統家屋建築を踏襲したくつろぎの空間だ。島を吹き抜ける季節の海風が室内にも心地よく届く。(2)プールサイドを彩る朝陽の美しさもまたこの宿ならではだ。(3)~(4)島風を浴びながらの客室でのバスタイムも最高だ。

開業10年を経て新たな目標へ

沖縄本島から約400キロ離れた八重山諸島、竹富島。石垣島から船で10分程の周囲約9.2キロのこの小さな島に『星のや竹富島』は位置する。この宿については2012年の開業時から施設誕生の経緯について、そして島の人々が古来大切にしてきた神々への敬意や祝祭行事などについて折に触れてお伝えしてきた。先の特集では、離島初、海水を淡水に変換する画期的な装置の導入によって、施設内の飲料水のみならず島全体を潤す水の共有をも視野に入れた本格的なエコシステムの開発に取り組む姿もご紹介し、多くの反響を得た。
開業から十年という歳月を経て、今、『星のや竹富島』は島の食文化の継承を掲げ、島の人々が古来大切にしてきた特有の作物栽培の復興にスタッフ一丸となって取り組んでいる。その飽くなき情熱は『星のや』と島の人々との絆をよりいっそう強めるとともに、何よりもこの島を、そしてこの宿を訪れる旅人たちの土地への理解を深める良いきっかけともなるものだ。

島の営みとともにあった農作物とともに

サンゴ礁が隆起してできた竹富島は農作物の育成においては不毛の地だった。物資の流通がままならぬ時代、人々は粟や稗などの雑穀や唯一この島で栽培可能だった小浜大豆(クモーマミ)を主食としていた。ヨモギや長命草など、島に自生するハーブ類は人々の命を守る大切な生薬だったという。しかし、観光業の発達した現在、島の食文化を今に伝えるそれらの農作物や植物の栽培を担う継承者は少なく、『星のや』の熱意あふれるスタッフがそのバトンを受け継いだ。『星のや』の敷地内の菜園では、今や島ニンニク(ピン)や小浜大豆、芋類などを含む作物や種々の地域特有のハーブ類が元気に育ち、一つのライフサイクルを生みだすほどにまでなったという。

『星のや竹富島』ならではの季節の滞在提案

島との共生を目指す宿として担うべき使命にインスピレーションを得て、その場所でしか体験できないゴージャスなアクティビティを生みだすのも『星のや』の得意とするところだ。撒かれた種がようやく育った今こそ、爽やかな島の風と薫りを感じながら、ゲストに菜園で育った作物を収穫してもらい、その生命力の力強さと大地の恵みを育むことのすばらしさを実際に体感してもらおうというプログラム―菜園内にたたずむ東屋で収穫したばかりの作物が取り入れられた極上のランチを味わいながら、島が歩んできた歴史や命の営みに思いを馳せる豊かなひとときを宿滞在の一つの目的として提案している。
ちなみに竹富島を含む南西諸島全域はスギやヒノキの花粉とは、ほぼ無縁の避粉地であることもこの宿を訪れる一つの大きな理由だろう。スパトリートメントやインダイニングを組み合わせた自由自在なプランを活用して花粉症回避や花粉症後のストレス解消もかねてぜひ長期滞在してみてはいかがだろうか。


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(1)命草の収穫体験後は、採取された長命草や紫蘇(しそ)が取り入れられたジェノベーゼ風パスタと島ニンニクのスープ、そしてニース風サラダのランチを頂く。収穫された作物は「味わいの力強さ、噛み応えなどにおいて購入したものとは格段に違う」とシェフは語る。
(2)より深い眠りを誘う、心身を調えるスパトリートメントも滞在プランに含まれている。発熱性の海藻パックを用いた特別メニューがお薦めだ。(3)就寝前には心地よい眠りを誘う“命草茶(ぬちぐさちゃ)”を。
施設内の菜園(写真4)では、長命草(写真5)をはじめ、小浜大豆(クモーマミ/写真6)、島ニンニクなどの地域特有の作物の他、フェンネル(写真7)などの多彩なハーブが育つ。52種類ほどあると言われる地域の「命草(ぬちぐさ)」の8割がこの菜園で育っているという(写真8)。

Information

星のや竹富島

沖縄県八重山郡竹富町竹富
ご予約・お問い合わせ
Tel.050-3134-8091(9:30~18:00)
https://hoshinoya.com/taketomijima/

コバルトブルーの海が描きだす極上のリゾートゴルフ滞在
星野リゾート リゾナーレ小浜島


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(1)「小浜島カントリークラブ」では、海の情景もさることながらチャンピオンドワーフでの本格的プレーを楽しめる。(2)『リゾナーレ小浜島』のロイヤルスイート。ゆったりとした大人の時間を過ごしたい。(3)チェアモックに揺られて特別な時の流れを感じる。(4)プールの先にもコバルトブルーの海が広がる。ここでしか味わえない光景だ。

ダイバー垂涎の海を眼前に抱くリゾートゴルフコース

石垣島からフェリーで約25分、地理的には竹富島と西表島の間に位置する小浜島。息を呑むほどに美しいコバルトブルーの海中には北半球最大のサンゴ礁が広がる。このダイバー垂涎の海と白砂の情景をひとり占めにしているのが『星野リゾート リゾナーレ小浜島』だ。約36万坪の敷地(東京ドームおよそ25個分)には、八重山諸島で唯一のフルラウンドのコースを持つ「小浜島カントリークラブ」があるのも魅力だろう。 
日本最南西端の本格派リゾートゴルフコースには、バンカーが多いアウトコース、ウォーターハザードが巧みに配された射程距離の長いインコースなど、戦略的なコースレイアウトを兼ね備えており、 世界有数のサンゴ礁の海の情景を満喫しながらのゴルフ三昧は無上の喜びだ。ロイヤルスイートに滞在してのゴルフ滞在もよし、『星のや竹富島』に宿泊しながら日帰りゴルフプレーを楽しむのも悪くない。

Information

星野リゾート リゾナーレ小浜島

沖縄県八重山郡竹富町小浜2954
ご予約・お問い合わせ
Tel.050-3134-8093(9:30~18:00)
https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/risonarekohamajima/

ホテルだけで過ごす贅沢な休日がここにある
琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ
RYUKYU HOTEL&RESORT NASHIRO BEACH 


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(1)沖縄南部に初めて現れた大型ラグジュアリービーチリゾート。ホテルに望むものが全て高水準に揃えられているため他に移動する必要はないと思わせてくれる。(2)プレジデンシャルスイートのバルコニーはアウトドアリビングとしても使える広さ。ここから見る夕陽の素晴らしさを堪能してほしい。(3)サウスウイングの最上階にある「プレジデンシャルスイート」。222㎡の広々とした開放的な室内とコネクティングルームなども備えたスペシャルな客室だ。(4)「プレジデンシャルスイート」のベッドルーム。ツインベッドを備えたコネクティングルームを繋げての利用など、多様なニーズに応えられる。(5)オールシーズン利用可能なインドアプール、オールシーズンプールなど、県内最大クラスとなる6つの大型プールが用意されている。(写真はセンタープール)(6)スイートルーム宿泊特典となるセンタープールはVIPプールバー「Oasis」が併設され、常時8種のシャンパンなどのドリンクをフリーフローで提供されるのも大きな魅力。(7)海岸に一番近い鉄板ダイニング「虹」。最上級の食材を絶景のサンセットを眺めながらいただくことが出来る。ワインなどのラインナップも豊富。(8)創作和食の店「かなざわ」では旬の食材を活かした和食コースを琉球ガラスで設えた華やかな店内でゆっくりと楽しむことが出来る。

那覇空港から車でわずか20分 動かない贅沢を満喫させてくれる

沖縄の休日をどのように充実させるかは人それぞれだが「ずっとこの場所で過ごしていたい」と思わせる施設は数少ない。大型ビーチリゾート未開の地であった沖縄南部にそれを実現できるホテルが登場した。2022年7月に誕生した「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」は空港から車でわずか20分。絶景の夕陽が沈む名城ビーチに面した大型ラグジュアリービーチリゾートである。多くのホテルが乱立する北部の雰囲気とは大きく異なり、ゆったりと、静かに休日を過ごすのにこれほど良い環境はないだろう。広大な敷地には県内最大クラスの6種のプールを備え、客室は全てオーシャンフロント。ホテル前での豊富なアクティビティ、ジム、スパなど必要なものは全て揃っている。スイートルーム・プレミアクラブルームの宿泊ではクラブラウンジの専用カウンターが用意され、夕陽の特等席となる専用デッキ、スイートルーム宿泊でVIPプールバー「Oasis」を特典として利用できるのも特筆すべきサービスだ。

プレジデンシャルスイートでは最上級のおもてなしを提供 

「琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ」サウスウイングの最上階、プレジデンシャルスイートは222㎡の室内空間を誇り、広大なリビングから絶景のオーシャンビューを楽しむことが出来る特別な場所。第二のリビングのようなバルコニーで眺める夕陽は格別。なお、この部屋ではコネクティングルームも使用出来るため、様々な利用方法が可能になり、さらにコンシェルジュが要望やリクエストに合わせて、パーソナルなサービスにも対応してくれる。 
また、施設内にあるレストランで供される料理も、全てハイクオリティなものが用意され、メニュー豊富な朝食から夕食まで、バラエティ豊かに提供してくれる。まさに「どこにもいかなくてもいい」贅沢を満喫させてくれる特別なホテルと言えるだろう。

Information

琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ

沖縄県糸満市名城963
TEL 098-997-5111(9:00~18:00)
https://ryukyuhotel.premierhotel-group.com/

喧噪から隔絶された大人のプライベートリゾート
ワンスイート ザ・グランド
One Suite THE GRAND 


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(1)古宇利島の頂上に位置する「One Suite THE GRAND」周囲に明かりが少ないため晴天時の夜は満天の星空が広がり、天の川が肉眼で見えるほど。(4月~10月)(2)トーンを落としたラグジュアリーなインテリアを持つ「One Suite THE GRAND」のエントランスはまさに大人のための隠れ家に相応しい佇まい。(3)地形を活かしたインフイニティ・プールは東シナ海と一体化している。遮るもののないそのパノラマビューが訪れる者を癒してくれる。(4)「Ocean View Panorama Suite」は約145㎡もの広さを誇りリビングやテラスからは東シナ海を存分に楽しむことが出来る。(5)広々としたテラスにはジャグジーが備えられ、絶景の海を眺めながらルームサービスのシャンパンを楽しむのもいい。(6)館内にある創作和食の店「La BOMBANCE 古宇利島」からも素晴らしいパノラマビューが堪能できる。天井が高く心地よい空間でゆっくり三食を楽しめる。(7)レストランのテラス席からの絶景。晴れた日にはゆったりとこの場所で過ごしたい特等席となっている。(8)~(10)「La BOMBANCE 古宇利島」ではこの古宇利島でしか味わえない沖縄の新鮮な食材を使用した、やんばるの”ご馳走(フランス語bombance)”を思う存分、堪能できる。

絶景のパノラマビューが広がる離島の頂上で過ごす贅沢な休日

沖縄本島北部。美しい海を渡ってたどり着く離島、古宇利島。海抜100mの頂上を目指すと、忽然とそのスモール・ラグジュアリー・ホテル「One Suite THE GRAND」が姿を現わす。周囲に建物が無く、斜面が有効に活かされたその客室、レストラン、プールからは東シナ海のパノラマビューを見渡すことが出来、その唯一無二の素晴らしいロケーションは訪れた人に驚きと感動を与えてくれるに違いない。22室の小さな佇まいながら、客室の調度品は実に洗練されていて、アメニティからオーディオまで隙のないハイブランドが用意されているのも嬉しい。晴れた日にはプールサイドから、東に与論島、北に伊是名島・伊平屋島、西に伊江島の県北のすべての離島が確認できる。また、古宇利島は街明かりが少ないこともあって沖縄本島の中でも綺麗な星空を眺められる場所としても知られ、夏のシーズン(4月〜10月)には、肉眼で天の川を観ることができるのだ。

創作和食「La BOMBANCE」が奏でる絶品の料理を堪能する

館内にある絶景のレストランには、東京・西麻布に本店を構え、ミシュランガイド東京に10年連続で掲載された新和食の巨匠「La BOMBANCE」が入り、沖縄の旬の食材と和食を融合させた絶品の料理が供される。宿泊客はオーナーシェフ・岡元信と料理長・梶原信治の生み出す和のキュイジーヌを朝食から夕食まで、存分に楽しむことが出来るというのもこのホテルの大きな楽しみ。また各種コンシエルジュサービスも豊富に用意され、近隣施設への送迎も可能だ。周辺には透明度抜群のティーヌ浜や古宇利ビーチもあり、自然豊かな沖縄北部の観光、貸切りのボートクルーズなど、旅慣れたリピーターも満足できる特別な体験のできる場所と言えるだろう。

Information

ワンスイート ザ・グランド
沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利2451
TEL 0980-51-5770
https://onesuite.thegrand.jp/

ハワイと沖縄―二つの土地が育んだ“癒しの伝統”
ハレクラニ沖縄
Halekulani Okinawa

2019年夏の開業から4年。『ハレクラニ沖縄』は「フォーブス・トラベルガイド」のホテル部門において2年連続で最高評価5つ星を獲得するなど話題に事欠かない。ロビーに足を踏み入れた瞬間に香り立つ品格―リゾートホテルらしい淡い色調の優美さとともに、そこには王者の風格があった。
取材・文:朝岡久美子 撮影:イノウエミチカ


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(1)『ハレクラニ』の代名詞ともいえる「オーキッドプール」。ハワイのご本家のそれよりも大きいという。中心に描きだされたオーキッドは150万枚のモザイクタイルによるもの。サンゴ礁へと続くインフィニティ感は圧倒的な楽園感に満たされる。(2)サンセットウイングのエントランスロビー空間。サイドにはサンセットバー「スペクトラ」やクラブラウンジもあり、大人の空間だ。(3)オーシャンテラスプール。シーズン中はシャンパンバーも併設。(4)館内はリゾート感あふれる落ち着いた色調で統一されている。(5)サンセットに映えるマイタイの味も最高だ。

『ハレクラニ』初の海外進出の栄誉

沖縄本島西海岸の恩納村に位置する『ハレクラニ沖縄』。ハワイのワイキキビーチで100年を超える歴史を持つホテル『ハレクラニ』の初の海外進出の場として選ばれたのが、ここ沖縄だ。日本人のハワイ愛の賜物とも言えるだろうが、宿が位置する海岸全域が国定公園に属し、西側がサンセットを望むクリフトップ(高台)、北側が名護湾を望む壮大なビーチというロケーションが評価された。全長約1.7キロの海岸線沿いに広がる約8万7000㎡にもおよぶ敷地には、約20mの高低差を巧みに活かし、異なるオーシャンビューを満喫できる二つの客室棟と5棟のヴィラがたたずむ。
ハワイの古い言葉で「天国にふさわしい館」を意味する〝ハレクラニ〞。『ハレクラニ沖縄』もそのDNAを受け継ぎ、館内および客室全体の空間が〝Seven Shades of White〞—すなわち、7種の異なる色調やニュアンスを持つ白を基調とした落ち着きある、そして安らぎに満ちたトーンで統一されている。
客室のタイプはスタンダードタイプから各種スイートルーム、そして5棟のヴィラを合わせ全15タイプ。ハワイのゴージャスなコンドミニアムを思わせるスイートルームは全6タイプあり、294㎡を誇る最上級のスイート、「オーキッドスイート」は海原に沈みゆくサンセットを眺めるバルコニーやリビング・ダイニングを用いてプライベートなソワレや、シェフを招いてのプライベートなディナーにもふさわしい開放感あふれる空間だ。
世界に名だたる『ハレクラニ』のホスピタリティを体現するスタッフもまたその名にこそふさわしい精鋭ばかりだ。比較的に若い世代のプレイヤーが多いが、物腰も柔らかく、各人が兼ね備えた知識や話術など、すべての点においてプロならではの美しい流儀が感じられた。

サンセットウイングのエントランス。訪れた瞬間から、ハワイにいるような感覚にさせてくれる。


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(1)~(3)サンセットウイング最上階に位置するオーキッドスイート(294㎡)のサンルームとベッドルーム、そしてプライベートプールを有するバルコニー(写真3)。7つの色調を持つ白のバリエーションで統一された客室インテリアは眼前に広がる青の情景をより鮮やかに描き出すとともに、エレガントさと上質感を漂わせる。ちなみに一泊130万円(税・サ込み)ほど。(4)~(5)スパもまた「フォーブス・トラベルガイド」において二年連続4つ星認定の栄誉に輝いている。ハワイのオーガニックスキンケアブランド『Ola』(写真4)を用いたシグニチャーメニューもぜひ体験して欲しい。トリートメント前に天然温泉でゆったりと過ごすことで効能を高めるという徹底ぶりも見事だ(写真5は施設内のスパスイート)。
(6)~(7)日没までのマジックアワーにホテル周辺のサンゴ礁の海を駆け抜けるサンセットクルージングや、光り輝く海と壮大な空を堪能するデイクルーズなど『ハレクラニ沖縄』ならではのゴージャスな体験も味わいたい。(8)ホテル周辺の海域は透明度もさることながら、有数のサンゴ保護海域となっており、船上から肉眼で観察できるのも興味深い。(9)スタッフ一人ひとりの人間力やプロフェッショナリティもまた『ハレクラニ沖縄』の大きな魅力だ。(10)イノベーティブ「SHIROUX」のコースの一品。地の高級魚、“赤仁ミーバイ”のポワレ。この地でしか味わえない希少な素材を贅沢に味わう。ガストロノミーダイニングならではの斬新な料理技法は目にも麗しく、一品ごとに驚きを与えてくれる。(11)これぞハワイのホテルらしさを味わせてくれるステーキ&ワイン「キングダム」のシグニチャーメニュー“USトマホークステーキ”。他にも県産黒毛和牛、オーストラリアやアルゼンチンなど各地の上質なビーフを堪能できる。

「天国にふさわしい館」の醍醐味を味わう

ダイニングの楽しみもまたこの宿の真骨頂だ。最先端のガストロノミーを堪能するイノベーティブ「SHIROUX」、ハワイ発祥のホテルならではのダイナミックなステーキとワインを味わえる「キングダム」、寿司カウンターも設えられた日本料理「青碧蒼(AOMI)」、そしてハワイのご本家で長く愛されてきた「ハウス ウィズアウト ア キー」がここ沖縄でもオールデイダイニングとしてカジュアルなメニューから本格的なコースまで肩ひじを張らずに味わえるのも嬉しい。
これら4つのシグニチャーレストランに共通するのは、日本各地から届く上質な旬の素材と地の食材、そして、沖縄で受け継がれてきた食文化の三つのエッセンスを融合させることで、ユニークかつ独創的な料理を生みだしていることだ。そのトップランナーを走るのが『フロリレージュ』川手寛康シェフがコンサルティングを務めるイノベーティブ「SHIROUX」だ。これからのシーズン、多彩な10品から構成された斬新なコース料理をダイナミックなサンセットとともにゆっくりと味わいたい。
遥か昔から母なる大地にみなぎるスピリチュアルなパワーと神々の存在によって見えない糸で結ばれてきたハワイと沖縄。この二つの土地で育まれてきた〝癒しの伝統〞を受け継いだ『ハレクラニ沖縄』で「天国にふさわしい館」の醍醐味を存分に味わってみてはいかがだろうか。

Information

ハレクラニ沖縄

沖縄県国頭郡恩納村名嘉真1967-1
Tel.098-953-8600
宿泊予約直通:0120-860-072(9:00-18:00)
https://www.okinawa.halekulani.com/

2023年6月宮古島にヒルトンが初の進出
ヒルトン沖縄宮古島リゾート
Hilton Okinawa Miyako Island Resort


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(1)サンセットやオーシャンビューを楽しめるルーフトップバー「ユナイ」ではビールやワイン、カクテルなど大人のバータイムを堪能できる。(2)宮古島の最新の大型リゾートホテルとして注目を集める「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」。空港からも近く、絶景のサンセットが望めるビーチが目の前にある。(3)館内の随所から伊良部大橋と壮大なサンセットを臨むことが出来る(画像はロビーに併設されたバー)。(4)遅めの朝食まで対応可能なオールデイダイニング「アジュール」。国際色豊かな様々な料理を提供してくれる。(5)トラットリア「イゾレッタ」ではカジュアルなイタリアンをアラカルトまたはコースにてモダンな雰囲気の中楽しむことができる。(6)天候にかかわらず利用可能なインドアプールがあるのもうれしいポイント。(7)~(8)デラックスルーム 235室(ツイン35㎡)からエグゼクティブルーム 56室(35㎡/37㎡)スイートルーム 11室(70㎡~)と様々なニーズに対応する部屋を用意している。

ヒルトン初の沖縄離島への進出 注目の大型ビーチリゾートに

宮古島の中でも随一のロケーションに建設中であり、島内外から注目と期待を集めていた「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」が完成。2023年6月18日以降の宿泊の予約を開始している。宮古空港から車で15分、下地島空港からは25分とアクセスは抜群。目の前には世界に誇る宮古ブルーが広がるみやこサンセットビーチという最高の環境が用意されている。ヒルトンならではの上質なサービスはもちろん、洗練された329の客室を持ち、オールデイダイニング、シグネチャーレストラン、ルーフトップバー、スパ、キッズクラブとカップルやファミリー層までの様々なニーズに対応している。またエグゼクティブフロアの宿泊客のために用意されたエグゼクティブラウンジでは朝食、ティーサービス、カクテルサービスが提供されるなど、旅慣れた宿泊客へのサービスにも余念がない。屋外の3つのプール(ファミリー、キッズ、大人向け)と2つの屋内プールがあるのも嬉しい。

宮古ブルーが眼前に広がる客室 レストランやバーなど施設も充実

宮古ブルーの海や自然をデザインに取り入れたツインルームを中心とした快適な329の客室からは、宮古島の美しい自然を存分に楽しむことが出来る。全室に備えられたプライベートバルコニーの先には、遠くに広がる街並み、宮古島随一のサンセットが沈むみやこサンセットビーチと壮大な伊良部大橋など、様々な美しい景観が広がっているのも魅力。
遅めの朝食にも対応するオールデイダイニング「アジュール」では島の恵みを活かした国際色豊かな料理が提供され、プライベートスペースなども完備。トラットリア「イゾレッタ」では、サラダや前菜、肉・魚料理、パスタ、ピザなど、カジュアルなイタリアンを楽しめる。
リゾートライフを楽しむ全てが整った「ヒルトン沖縄宮古島リゾート」にはさらに注目が集まるだろう。

Information

ヒルトン沖縄宮古島リゾート

沖縄県宮古島市平良久貝550-7
TEL: 0980-75-5500
hiltonmiyakojima.jp

沖縄不動産事情

本格的に始動し始めた各地の開発で価格は上昇傾向

コロナ禍が世界的に収束を迎え、国内も制限のない様々な活動が解禁となった。沖縄にも旅行客が急速に戻りつつあり、この春には国際通りの混雑も復活してきているようだ。
そんな中で、沖縄で不動産取得を検討している人にとって気になるのは不動産価格の推移である。沖縄県発表の資料によると、コロナ前に一部離島地域などでは、バブルのような地価上昇率を示していたが、2019年にピークを迎え、平均土地価格コロナ禍の影響を大きく受けて一気に冷え込んでいた。しかし昨年からはこの感染症の収束傾向とともに、経済の復活よりも先んじて、沖縄の不動産価格は反転してまた急上昇する傾向を示している。
特に上昇傾向が顕著なのが海外資本の一流ブランドホテルが複数進出のある宮古島であり、飲食関係者によると、本年になって100店舗以上もの新規飲食店が開店予定されているというのはバブル再来のようだという。さらに羽田や関空から直行便があり、海外旅行客に人気で、周辺の離島へのターミナルとなる石垣島も急速な地価上昇を示している。
それに対して沖縄本島の平均地下価格はまだまだ落ち着いているように見えるが、実は農地から住宅地への転用が多くの地域で行われており、一部では供給増による旧住宅地の価格の低下につながっているという分析もあるようだ。それでも沖縄県の発表によると、この先は転入が急速に増えることが予測されており、人口増加が見込まれ、全国的に見ても特異な環境にある。生活に利便性の高い那覇を含む南部地域を中心にすでに地価上昇の傾向が見られる。またこれまで比較的地価が安かった北部方面においても、名護のゴルフ場跡地に建設予定の大型テーマパークが、本年春に正式に着工を開始したというニュースもあり、それらの及ぼす影響は少なくないだろう。すでに北部方面にもラグジュアリーなスモールホテルやハイセンスなレストランがいくつも建設されており、沖縄県全体の土地価格も本年からは急速に上昇していく傾向にあることは間違いないことだろう。

二拠点生活なのか移住なのか増える選択肢

沖縄と東京の2箇所に戸建て住宅を所有し、将来的に沖縄への完全移住を予定している人に話を聞くと、やはり不在時の管理はセキュリティやメンテナンスの面で悩ましいところだという。また長期滞在と移住では全く選ぶべき場所も異なるのでそこは間違えない方が良いというアドバイスをしていただいた。もちろん人それぞれ事情や世帯環境で求める条件は異なるとは思うが、購入するのであれば、最終的には自分が惚れ込んだ場所を選ぶべき。そして近年では沖縄にもリースやシェア、またホテルコンドミニアムなど不動産取得へのハードルを下げてくれる物件がいくつも登場している。個々の事情に応じて様々な選択肢が登場したのは沖縄好きにとっては大変喜ばしいことである。

[物件情報]ホテルコンドVIVOVIVA 石垣島

石垣島初となる、分譲の「ホテルコンドミニアム」

目の前はエメラルドブルーの海、低層のプレミアムリゾート

世界中から羨望を集めている八重山諸島の美しい自然。その中心にある石垣島に初のホテルコンドミニアム「ホテルコンドVIVOVIVA 石垣島」が誕生する。沖縄らしい色彩の屋根と低層の佇まいが、南国の休日への期待を膨らませる。プールや充実したメニューが用意されるレストラン・バー等、リゾートホテルならではの設備も嬉しい。竹富島や西表島へのアクセスも簡単なこの場所ならば、家族とともに南国の大自然を存分に楽しめる。

ホテルコンドミニアムオーナーとなるメリットとは

リゾートホテルの客室を所有し、別荘として楽しみながらも利用しない時はホテルとして貸し出し、資産活用も行える「ホテルコンドミニアム」。「ホテルコンドVIVOVIVA 石垣島」が採用したこの石垣島初となるシステムであれば、管理の心配もなくお任せに出来る他、月々の維持費の軽減を図ることが出来る。事前予約があれば繁忙期も確実に予約可能というのもうれしい。二拠点生活を考える人の賢い選択肢の一つと言っていいだろう。

Information

東急リゾート「ホテルコンド VIVOVIVA 石垣島」担当

TEL 0120-990-615
vivo-ishigaki.com