情熱のブルーと常夏の風に癒される
幸せのタヒチ ~Tahiti et ses îles~

黒真珠の輝き、それはポリネシアの女性たちの内なる美しさ。
情熱のラグーンの波音、それはポリネシアの男性たちの勇壮さ。
タヒチアンダンスのしなやかさと力強さ、それはタヒチの島々の大地の鼓動―。
海と空のはざまに生きる人々が大切に紡いできた大地の喜びを感じる。
幸せのタヒチへ―。
取材・文:朝岡久美子  写真:最上梨沙 
取材協力:エア タヒチ ヌイ/タヒチ観光局 www.tahiti-tourisme.jp

「コンラッド ボラボラヌイ」からボラボラ島のシンボル、オテマヌ山を望む。山の力強い姿と青のグラデーションの織りなす原始的ともいえる自然の造形。まさにタヒチの大地の鼓動を感じさせる光景だ。

CONRAD BORABORA NUI コンラッド ボラボラヌイ

女神ヒナの至福の想いに包まれた夢の空間

美と生命の女神ヒナの至福の想い―マナの魂―が宿る聖なる場所。
敷地内に世界有数のパワースポットを有する「コンラッド ボラボラヌイ」。
現実に目の前にある情景は神々からの贈りものなのだろうか…。
夢かうつつか…、いや、それは真実なのだ…。

オテマヌ山を背景にボラボラ島でも唯一、水平線に向かってたたずむラグジュアリーなホテル。まさに神々に祝福されたリゾートだ。サンセットの美しさも格別。

 タヒチと聞いて、まずPAVONEの読者たちが思い浮かべるのは間違いなくボラボラ島だろう。ターコイズブルーの海に映しだされる幾重ものブルーのグラデーション。その先に広がる無限の水平線。そして島のシンボル、オテマヌ山の神々しいシルエットを頂くボラボラ島は、夢に描いたお伽の国のようだ。
 日本からタヒチへの玄関口、タヒチ島にある国際空港で国内線に乗り継ぎ、約50分。そこから各ホテルの優雅なボートでゲストたちはそれぞれの環礁へと三々五々散ってゆく。そう、タヒチの旅のスタイルは海と空の連続だ。
 そんなエキサイティングな旅路をさらに充実させてくれるのが、それぞれに趣向をこらしてゲストたちを温かく迎えてくれるリゾートの存在だ。
 2017年4月、ボラボラ島の西南に位置する細長い環礁〝モツ・トゥープア(モツは小島の意)〞の静かな入り江に、ボラボラ島では10年ぶりに新しいリゾートがオープンした。元々「ヒルトン ボラボラヌイ」として多くの日本人ゲストたちからも親しまれたリゾートが、ヒルトンの上級ブランド「コンラッド ボラボラヌイ」としてグレードアップ。最上を知り尽くしたリゾッターたちが待ち望んだ限りなく楽園に近い夢の空間が誕生した。
 高級ホテルがいくつも立ち並ぶ環礁とは正反対の場所に位置し、喧騒とは無縁の隔絶されたロケーションを誇る「コンラッド ボラボラヌイ」。その壮大なスケールにもかかわらず、敷地内にはつねにゆったりとしたプライベート感が漂う。それは満室の状態であっても同じだというのだからまさに〝コンラッド・マジック〞だ。恐らく、その絶妙な空間設計によるものだろうが、さすがに全世界のリゾッターたちの顧客満足度ナンバーワンともいえる「コンラッド」。まずは粋な計らいに感心する。

世界有数のパワースポットといわれる“ブラックロック”の高台にたたずむスパエリア。7つのバンガロースタイルのトリートメントルームがあり、全室から180 度の青の情景とともに癒しの時を満喫できる。

最も人気のあるスパメニューはタヒチアンスタイルのマッサージ。背中の筋肉をほぐすポリネシア伝統のディープマッサージで身体をほぐし、心身ともにエネルギーを取り戻す。ティアレやバニラ、パイナップルなどの7種類のオイルから好きな香りを選べる。

  • 女神ヒナが月から落とした枝から誕生したという伝説にまつわる菩提樹がメインの建物内にたたずむ。

リニューアルされたばかりの水上プールヴィラ。121㎡というラグジュアリーな空間が実現されており、さらに、フレームがすべて取り払われたフルサイズスクリーンの大きな窓からブルーラグーンの情景がよりワイドに満喫できる。

ロイヤルプール水上ヴィラ。水上テラス部分の柵も全撤去。カタマランネットに寝そべれば、よりワイルドに“ 水上”を実感できる。

 タヒチでも最も長いといわれる約一㎞にわたるホワイトサンドビーチ沿いに広がる敷地は、ほどよく起伏に富み、刻一刻と変わる青のグラデーションを目の当たりにできる。オテマヌ山の力強い姿と青のグラデーションの織りなす原始的ともいえる自然の造形は、まさに私たちが今、神々に祝福された大地にたたずんでいることを感じさせてくれる。
 いや、それは息を呑む情景にひたすら心を奪われているからそう思えるのではない。実はコンラッドがたたずむ〝モツ・トゥープア〞という環礁こそ、タヒチの人々が信じてやまないタヒチ版国造り物語の神話の舞台なのだ。
 美と生命の女神“ヒナ”が囚われの身から解放され、故郷ボラボラの地で心身の疲れを癒し、至極の幸福感に包まれた場所こそがまさにこのコンラッドのスパがある敷地内の高台なのだという。
 300万年前の活火山の噴火の名残りを留める巨大な黒い岩石のかたまりがつづら折りに重なるスパエリア。通称〝ブラックロック”と呼ばれ、今なお、女神ヒナの至福の想い― マナの魂― が宿る聖なる場所として訪れるゲストたちを優しく包み込む。まさに世界有数のパワースポット、スピリチュアルポイントがこのコンラッドには存在するのだ。神々からの贈りものとしか例えようのない情景は、まさに真実なのだ…。

 さて、熟練のリゾッターたちをうならすハイスペックな客室をご紹介しよう。プレジデンシャルヴィラやロイヤルプールヴィラ(ともに水上ヴィラ)からは、ボラボラ島で一番の美しい夕景を望む。しかし、ここであえて読者にお伝えしたいのは、今回新しく生まれ変わった水上ヴィラ、デラックス水上ヴィラや同プールヴィラだ。
 117㎡ 以上というラグジュアリーな空間が実現されており、さらに、フレームがすべて取り払われたフルサイズスクリーンの大きな窓からエキサイティングなブルーラグーンの情景がよりワイドに満喫できる。また、各ヴィラの水上テラス部分の柵も全撤去。水上に突き出たカタマランネットに寝そべれば、よりワイルドに水上にいることを実感できるようになっている。日本人には若干アドベンチャラス過ぎるという感もぬぐえないわけではないが、自己責任で大いに自然の醍醐味を楽しんでほしいという“大人のリゾート”らしいコンセプトがなんともカッコいい。
 大人のコンセプトといえば、フレンチのメインダイニングの他にも寿司やタパスを楽しめるバーラウンジ、そしてまるでロブションのアトリエのようなパリスタイルのシックで粋なワインバーカウンターで軽くフレンチをつまみながら優しい夜の風を感じられるのも嬉しい。常夏の島で、夜はシティスタイルのソワレを楽しめるこの上ない贅沢。タヒチをこよなく愛するフランス人のシェフやバーテンダーたちの粋な会話も相まって、ヨーロッパスタイルの大人のフレンチポリネシアの楽しみ方を存分に味わわせてくれる。
 国際色豊かに、情熱的なバカンススタイルを満喫したいゲストにふさわしい「コンラッド ボラボラヌイ」。永遠のリゾート、ボラボラ島に憩う喜びはこの楽園の敷地内で完結する。

  • 前菜。タヒチの輝く陽の光を思わせる鮮やかな色彩の一皿。パリ出身のシェフ、ムージャン氏のグルメなフレンチは、メインダイニングの“イリアタイ・レストラン” で楽しめる。

  • デザート。フランス伝統のパティシエの技とタヒチのエキゾチックな素材の絶妙なカップリング。

  • タヒチ名物、カヌーブレックファスト。

  • 色鮮やかなラインナップがブルーラグーンにひときわ映える。

Information

コンラッド ボラボラヌイ

BP 502, 98 730 Vaitape Bora Bora, French Polynesia
TEL. +689-40-60-33-00
www.boraboranui.conradhotels.com

日本でのご予約・お問合せ
ヒルトンリザベーションズ&カスタマーケア
Tel: 03-6679-7700

Le Taha’a Island Resort & Spa ル タハア アイランドリゾート&スパ

海辺の隠れ家にようこそ

朝の光とともに波のあいさつに心静かに耳を傾ける喜び。
暮れなずむ海の情景に心穏やかに一体化する至福のひととき―。
海との対話のひとときをこんなにも
身近に感じられるリゾートが他にあっただろうか…。

風光明媚な景観を湛える「ル タハア アイランドリゾート&スパ」。自然豊かな敷地内には57棟のスイートやヴィラが点在する。

 さすがはフランス領だけあってタヒチのホテル、レストランは全体的にハイレベルだ。
 そもそも、ポリネシア流おもてなしとは、〝悔いのないように〞というものだそうだが、私たち日本人にとっては、むしろ、〝あうん〞の心づかいに近いもののように思える。スタッフには本国出身のフランス人も多く、フランス流の洗練も相まってフレンチポリネシア独自のホスピタリティのかたちが生みだされている。
 フランス流のおもてなしは、一歩控え目、折り目正しさが真骨頂だ。しかし、彼らがゲストたちを観察する目は極めて細やかで鋭い。対して、タヒチタンたちはその笑顔と情熱的なアプローチでゲストたちの懐に難なく入り込んでしまう。それが決して無礼でも唐突でもなく、相手への思いやりも忘れない。だから自然で美しい。

 話が脱線したが、そんなフレンチポリネシア式の最高級のおもてなしのクオリティの高さを100%体現しているのが、この「ル タハア アイランドリゾート&スパ」だ。世界最高のホテル・レストラン協会組織「ルレ・エ・シャトー」が誇るフレンチポリネシア唯一のリゾートであることからもそのレベルの高さをご理解いただけるだろう。
 タヒチ島から国内線で約45分、ボラボラボ島からは同20分、ライアテア島という小さな島の空港に着くと、そこからホテル専用のボートで約35分。「ル タハア アイランドリゾート&スパ」は、バニラとココナッツ栽培で有名なタハア島の対岸に位置するモツ・タウタウという小島にある。タハア本島を正面に、一方ではボラボラ島の景観美をも望む完璧なロケーションだ。
 一見小さな島にあるこじんまりとしたリゾートにも見えるが、一歩足を踏み入れれば、その土地の風土に根ざしたライフスタイルや魅力を伝える使命をになう「ルレ・エ・シャトー」加盟リゾートならではの独自性が感じられるだろう。
 まずは、リゾートの端から端まで歩けば20〜30分かかる敷地内では、環境保護の観点から一切カートを走らせていない。ゲストたちは朝な夕なに一本の小道を行き交い、挨拶を交わし、辺りに生い茂る樹々や草花と戯れ、刻々と変わる海の表情に目をやる。ふと、日常生活の中でこれほどまでに木々の素朴な美しさや優しさ、暮れゆく陽の光に愛おしさを感じたことがあっただろうかと、タヒチを旅する醍醐味を少しずつ感じ始めていることに気づかされる。
 古来、タヒチの人々の日常生活に欠かせないアウトリガー型の〝カヌー〞にインスパイアされた客室バンガロー。そこは木の温もりと海のたおやかな情景が心優しくゲストを包み込んでくれるあたたかな空間だ。あえてエッジの利いたデザインや色使いを避け、まるで古き良き海辺の別荘、いや隠れ家に滞在しているかのような安らぎに満たされる。
 朝の光とともに波のあいさつに心静かに耳を傾ける喜び。暮れなずむ海の情景に心穏やかに一体化する至福のひととき。刻一刻と流れるかけがえのない瞬間を慈しむかのように海辺のバンガローに暮らす喜びに浸る。
 そして、これこそがタヒチの島々の中でも未だ伝統的な生活習慣が残されているというタハア島ならではの営みのかたちそのものでもあるのだ。そんな現地の人々の心の中に自然と誘われていく喜びもまたひとしおだ。

  • リゾート全体の空間コンセプトにもなっている伝統のアウトリガーカヌーがエントランスに。

 素敵な滞在をさらに盛り上げてくれるのが「ルレ・エ・シャトー」の真骨頂ともいえる食の醍醐味。フランス本国の一級レストランにいるかのような食の世界が日夜繰り広げられている。
 シェフ、トマ・ラルメ氏の生みだす皿は、タヒチならではの食材を豪快に用い、ゴージャスにコンテンポラリーに一枚の画を描きだす。タヒチの魚のおいしさはお墨付きだが、さらにそのダイナミックな味覚を引き立てるケッパーの花やライム、ライチやラズベリーといったエキゾチックなエッセンスとの絶妙なカップリングがたまらない。
 グルメレストランの「オヒリ」では、一晩に6テーブルのみの限定予約で、鮮やかな皿が並ぶフルコースメニューと最高のワインが楽しめる。まさにタヒチの特別な夜にふさわしいダイニングだ。
 メインダイニングの「ル ヴァニーユ」ではアラカルトで同シェフの皿が味わえるのもさらに嬉しい。比較的食の細いゲストなら「ル ヴァニーユ」で一品料理をじっくり楽しむのもよいだろう。

  • パリのアルページュでアラン・パサールの下で修業したというラルメ氏の皿。
    前菜:カジキマグロとスモークサーモンの燻製。ケッパー、ライムとクリームリーズをのせたトーストを添えて。ソースは白バルサミコとトマト。

  • メイン:アヒルの胸肉のたたき。ジャガイモのムース、マンゴ風味。ライチとラズベリーのソースで。

 スタッフの約9割がタハア島出身のローカルスタッフというのもこのリゾートならではだ。まるで島の魅力そのものがスタッフの笑顔に集約されているかのよう。火曜日の夜にはポリネシアンナイトのビュッフェディナーも開催され、タヒチアンダンスやファイアショーが繰り広げられる。リゾート全体がファミリーのようだから、ショーとなったらその晩のゲストもダンサーもスタッフもみんな顔見知りの一つの家族。笑顔が止まらない。
 エキサイティングなソワレの興奮は冷めやらぬ…。さあ、煌く波と星空を眺ながらクーリングダウンだ。

  • バンガローのテラスは海の気配を感じられる最高の場所だ。

  • アウトリガーカヌーの造形にコンセプトを得た客室空間。タヒチアンの伝統的な暮らしのかたちを象徴するものへの深いオマージュが込められている。写真は水上スイート。

滞在中はぜひスパも試してみたい。ポリネシアの伝統文化ではスパは医療治療の役目も果たしていたという。一番人気は長いストロークで腰から首まで一気に筋肉の緊張を揉みほぐすダイナミックな“ ポリネシアンディープティシュ”。バニラや黒真珠のエッセンスを用いたご当地らしいメニューも豊富に用意されている。

毎週火曜日の夜はタヒチアンナイトで大いに盛り上がる。特にファイアショー(左下)は息を呑むほどにスリリングだ。

Information

Le Taha’a Island Resort & Spa

B.P. 67 98733, Patio-Taha’a, French Polynesia
TEL. +689-40-608-400
www.letahaa.com
※グルメレストラン「オヒリ」は月・火、および1月9日から2月13日は休業

日本でのご予約・お問合せ
ルレ・エ・シャトー予約センター
Tel. 0800-888-3326( 月~金 9:00~17:00)
www.relaischateaux.jp/

Hotel Kia Ora Resort & Spa 星野リゾート Kia Ora ランギロア

タヒチの旅の総仕上げにふさわしい天国の島、ランギロア

リュック・ベッソン監督のドキュメンタリー映画『アトランティス』にも
登場したランギロア島は、海を彩る生命たちの未知の楽園。
“ランギロアブルー”と波の奏でる情熱のリズムに乗ってタヒチのワイルドな海を満喫する。

ランギロアブルーの光景が広がる「星野リゾート Kia Ora ランギロア」。ヤシの木が生い茂るワイルドな景観は、ボラボラ島やタハア島とは一味違う、タヒチのもう一つの姿を描きだす。

 ボラボラ島やタハア島のあるソシエテ諸島の北東方向に位置するツアモツ諸島ランギロア環礁。ボラボラ島やタヒチ島の空港からおよそ1時間の距離だ。
 インターナショナルなリゾートがひしめくボラボラ島やタハア島とは自然の成り立ちも地形も海の色もまた違う。よりワイルドなタヒチの姿を体感したい人にはぜひこのランギロア島をお薦めしたい。
 楽園のように広がるサンゴ礁のラグーン。その下には驚くほどに美しい海洋生物たちの世界が広がり、熟練のダイバーたちにとっては永遠に憧れの地であり続けている。
 『グランブルー』などの作品で知られるフランスのリュック・ベッソン監督も、ドキュメンタリー映画『アトランティス』の撮影地の一つに〝ランギロアブルー〞のこの島を選んでいる。まさにアトランティス― 海底に眠る未知の楽園― を思わせる島なのだ。

〝果てしない空〞を意味するランギロア。その名の通り〝海と空の間〞という表現がふさわしい島だ。島全体が細長く、平坦な地形のため90%の晴天率を誇る真っ青な空はどこまでも果てしなく続いているかのように感じられる。
 生い茂るヤシとどこまでも広がる青い空。この島では、どんなに人の手が伸びようとも、空と水平線に広がる青の情景がその喧騒を包み込んでしまうだろう。人間たちの存在がそれほどまでに小さく感じられる自然の営みがここにはある。
 夜空を彩る星の美しさ―。波の音をバックに、天空から溢れでそうなほどの無数の天体がさんざめいていた。

  • PAVONE 読者にお薦めしたいプールヴィラ。ホワイトコーラルの壁に囲まれたプライベート感溢れるヴィラだ。総面積180㎡を超える空間は、ベッドルーム、リビング、シャワールームが一体となっているので風通しも良く、タヒチらしい開放感に浸れる。

  • ヴィラにはプールと東屋のある広々とした庭もついている。南国でのひとときをゆっくりと満喫したい。

時間さえ狙えばコンスタントに野生のイルカやサメ、マンタにも出合える“ ティプタ・パス” はリゾートから自転車で10 分ほど。ホテルでは自転車のレンタルもしているのでイルカ見学を兼ねての島内散策もお薦めだ。

 マリンスポーツのメッカ、ツアモツ諸島は比較的高級リゾートが少なく、ペンションなどのカジュアルな宿泊施設が多い。しかし、このランギロア島には、なんと「星野リゾートKia Ora ランギロア」という日本の星野リゾートが運営を手がける高級リゾートホテルがある。

 日本国内では言わずと知れた実績を誇る星野リゾートが運営するホテルだから、もちろん日本人ゲストのお眼鏡にかなった細やかでレベルの高いサービスが期待できる。目下、星野リゾートが満を持して世界に広めつつある日本式マネージメントの訓練を受けたスタッフたちが繰り広げる〝ポリネシア― 日本式(!)おもてなし〞。ゲストの心をつかんでやまないパフォーマンスの高さでその心意気を示してくれる。
 改装されたばかりのゆったりとしたプール付きヴィラやバンガローでのステイも快適そのもの。熱い日中もゆったり、のんびり過ごすには最適な空間だ。もちろん水上バンガローがお好みの方はサンセットを間近にできるこちらもお薦めだ。ただ、かなりの競争率のようなので早めのご予約を。

 マリンスポーツの島がエレガントなリゾートステイをゆったりと楽しむデスティネーションというもう一つの姿を持ち始めたのも、日本はもちろんのこと、ヨーロッパを始め世界中のリゾッターたちがにわかにランギロアに注目し始めているのも、ひとえにこの「星野リゾート Kia Ora ランギロア」の存在によるものといっても過言ではないだろう。
 タヒチの旅の総仕上げにふさわしい天国の島、ランギロアの夕陽に向かって日本式リゾートのノウハウとクオリティが世界に認められつつあることを喜びつつ祝杯をあげる。Manuia(乾杯) !

  • キハダマグロなど、ご当地の魚をライムとココナッツミルクであわせたタヒチの郷土料理“ポアソン・クリュ”。メインダイニング“テ・ライロア” で供される食はどれも色鮮やかだ。シェフ、エリック氏の皿は、どれもローカル料理の持ち味と正統派の仏料理の伝統が美しく融合されている。

Information

星野リゾート Kia Ora ランギロア

B.P.198, 98775 AVATORU, RANGIROA, French Polynesia
http://rangiroalagoon.com/

日本でのご予約・お問合せ
Tel. 0570-073-022
(星野リゾート予約センター/ 9:00 ~20:00)