至高のメゾンのクリエイションが結集

LALIQUEが誘う 究極の“生活芸術”の世界

130周年を迎えたフランスの老舗メゾン、ラリック。
ジュエリー、フレグランス、デコラティブ、インテリア、アート、ホスピタリティの
6つのカテゴリーを展開し、タイムレスな魅力を発信し続けている。
このライフスタイルメゾンが提案する美しい暮らしとは。
ラリックが誘う、心を豊かに彩るアート・オブ・ライフスタイル(生活芸術)の世界へ。
写真:佐藤久

照明の光が妖艶な雰囲気を醸し出す「シャトー ラフォリ ペラゲ」。ソーテルヌ地方で400年以上にわたって、世界トップクラスの貴腐ワインを造り続けてきた。

 創業は1888年。130周年を 迎えた老舗メゾンでありながら、革新的な取り組みを続けるラリック。卓越した創造性とクラフツマンシップを誇り、クリスタルガラス界のオートクチュールと称されてきた。フランスが誇るラグジュアリーブランドの一つである。

 創業者のルネ・ラリックは、ジュエリーデザイナーとしてキャリアをスタートした。エナメルやガラスを素材にジュエリーを創作するなど、その斬新な発想と幻想的な作風で頭角を現し、王室からの注文をはじめ、世界の大富豪がこぞって彼の作品を求めた。さらに1900年にはパリ万国博覧会に作品を出展。高い評価を得て、著名なガラス工芸家だったエミール・ガレからは「モダンジュエリーの先駆者」と讃えられたという。

 ジュエラーとして時代の寵児となったルネだったが、香水商フランソワ・コティとの出会いをきっかけにさらに人生が大きく動き出す。香水のラベルの製作を依頼してきたコティのために、自らの提案で香水瓶を製作すると、ガラスという素材の可能性の大きさに魅了され、ガラス工芸家としての創作の道を歩む決心をしたのである。

 ルネが着目したのはガラスの持つ透明な美しさと乳白色の優しい輝き。光の効果を引き出す新しい芸術性を生み出し、香水瓶はもちろん、ジュエリーや装飾品、照明器具や家具、アートピースなど様々な作品づくりに着手する。さらに溢れ出る創造力は、個人宅の内装や建造物、豪華客船やオリエント急行の室内装飾として昇華されることになった。創造性と美意識、サヴォワフェール(職人技)の結晶として産み出された作品の数々は、「アール・ド・ヴィーヴル(生活芸術)」として、当時の人々の暮らしを華やかに彩ることになった。

 創業から130年経った今、芸術を毎日の暮らしの一部として共存させるという考えは、ラリックというメゾンの核として、脈々と受け継がれている。その世界観はジュエリー、フレグランス、デコラティブ、インテリア、アート、ホスピタリティの「6つの柱」で表現されている。昨年、400年の歴史を有すボルドーの自社ワイナリーを改装して誕生したホテル、「シャトー ラフォリ ペラゲ」は、まさにメゾンとしてのラリックの思想を、五感を通じて存分に体感できる場所。集大成とも言えるメゾンのクリエイションに触れてみてはいかがだろうか。

Chateau Lafaurie-Peyraguey
シャトー ラフォリ ペラゲ

プルミエ・グラン・クリュ・クラッセに選ばれるシャトーとラリックとの関係を象徴するクリスタルガラス製の樽。

クリエイションのある暮らし
ラリックの世界観を体感する

 フランスのボルドー地方を流れるガロンヌ川の中流、ソーテルヌ地区は世界を代表する甘口白ワインの産地として知られる。ここで400年以上前から貴腐ワインを造る「シャトーラフォリ ペラゲ」は、1855年制定のボルドーの格付けにおいて、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(第一特別級)に選ばれる格式の高いシャトーだ。ラリックはこの名門シャトーを2014年に傘下におさめ、メゾンの世界観を凝縮したラグジュアリーホテルとして改装。昨年6月にオープンした。

 葡萄畑の中に佇む壮麗な建物に足を踏み入れると、穏やかな微笑みを湛えたスタッフに迎えられる。そしてすぐにここが特別な場所であることに気づく。オブジェや花瓶などの調度品をはじめ、ソファやテーブルなどの家具に至るまで、あらゆる空間がラリックによってプロデュースされているのだ。

 「我々はサヴォワ・ヴィーヴルと言いますが、ここは職人によって生み出されたクリスタルなどのラリックのプロダクトが、実際の暮らしと出会い融合する場です」と、ゼネラル・マネジャーのディヴィッド・ボルザン氏。その言葉の通り、優雅さを極めた空間にはラリックの美意識が息づき、豊かなアート・オブ・ライフスタイル(生活芸術)を実際に体験できる。言葉を替えれば、ラリックが提唱する究極のライフスタイルを象徴する場なのだ。

 自然光が心地よい開放的なレストランの窓の外には、見渡す限りにソーテルヌの葡萄畑が広がる。この畑で育った葡萄は、房を厳選しながら丁寧に手摘みされ、醸造・樽熟成を経て世界最高峰の貴腐ワインになる。

 「ソーテルヌ地区で400年にわたるワイン造りの歴史と、ラリック130年の美意識とのコラボレーション。これこそまさにこのホテルの核です」とボルザン氏。ラリックの美学が貫かれた空間で、クリスタルガラス製のワイングラスを片手に、世界最高峰の貴腐ワインを愉しむ―。ラリックが描くラグジュアリーなライフスタイルを、まずここで体感してみてはいかがだろうか。

  • ワインカーブの入口にもクリスタルパネルが。

  • 葡萄の栽培面積は32ha。除草剤を使うことなく葡萄が栽培され、ワインは年間4万8000本が生産される。

  • レストランはミシュラン1つ星を獲得。ソーテルヌの畑を眺めながら、ワインと料理のマリアージュを堪能したい。

ヴィノテーク(テイスティングルーム)はラリックの作品を集めたギャラリーのよう。グラスとデカンタのコレクションも並ぶ。

  • 「シャトー ラフォリ ペラゲ」は輝きのある黄金色が特徴。甘美な香りが咲き乱れる。

  • グラスウェアコレクション「ラリック 100ポイント」。エレガントでありながら現代的なデザインで、高い実用性を兼ね備えている。

  • 1985年からのヴィンテージが揃う。お土産にもおすすめだ。

  • ディヴィッド・ボルザン氏。「ホテルの物語はまだ始まったばかり。少しずつラリックの表現を充実させていく」と抱負を語る。

Chateau Faugeres
シャトー フォジェール

スイスの建築家、マリオ・ボッタが設計したシャトー。聖杯を想起させる窓からシャトーの中に光を採り入れる。ここでは隣接するカスティヨン・コート・ド・ボルドーの畑で作る葡萄で「シャトー カップ ド フォジェール」も醸造している。

もう一つのシャトー
偉大なサン・テミリオンの雫

 ソーテルヌ地区の北側、ドルドーニュ川の右岸に位置するサン・テミリオン地区はローマ時代からワイン造りが行われ、千のシャトーを持つ丘と称される名産地。ワイン産地で初めて世界遺産に登録された地としても知られる。ここでは近年、モダンな建物を持つシャトーが増え、中でもその走りとなったのが「シャトー フォジェール」だ。1823年より続く歴史あるシャトーは、ラリックが2005年にオーナーとなると、建築家のマリオ・ボッタ氏を迎え、斬新なデザインのシャトーとして一新した。シンメトリーな外観とファサードに聖杯をイメージした採光口のデザインが特徴で、サン・テミリオン地区の象徴的な存在となっている。ここで造られるのは「シャトー フォジェール」(グラン・クリュ特別級)などテロワールを濃厚に反映したワインばかり。その味わいはラリックによる生活芸術をさらに華やかに際立たせてくれるはずだ。

ラリック銀座本店
日本発のニューコンセプト「My First LALIQUE」も新たに始動

エントランスを入ると〈My First LALIQUE〉のスペースが広がる。上質なギフトアイテムは早くも好評。ラリックの新たなファンを獲得している。

ラリックの世界を堪能する
注目のランドマーク

 ラリックの創造と美の世界を堪能できる場所が東京にも誕生した。今年4月にリニューアルオープンした「ラリック銀座本店」だ。生まれ変わったラリックの日本における旗艦店において、日本ならではのニュースといえば、ニューコンセプト「マイ・ファースト・ラリック」が始動したことだろう。エントランスを入ってすぐのスペースでは、手に取りやすい価格帯(5000円〜30万円)の上質なギフトアイテムが揃い、ラリックの創造的で詩的な世界へと誘ってくれる。ホームウェアやホームフレグランスなど、クリスタルの美しさを日常でも楽しみたい方は必見だ。この他、前述のボルドーワインや新作コレクションなども充実。ぜひラリックの美意識を身近な銀座で感じてもらいたい。

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  • プレシャスなラリックのワイン「シャトー ラフォリ ペラゲ」や「シャトー フォジェール」を取り揃える。

  • 幻想的な水の世界へと誘う、新作のデコラティブコレクション「アクアティック」。

Information

ラリック銀座本店
東京都中央区銀座5-6-13
TEL 03-6228-5206
OPEN 11:30-20:30

ライフスタイルメゾンの礎
ラリック〈6つの柱〉6 pillars of LALIQUE

創業130周年を迎えてもなお、
その創造と革新はとどまることを知らないラリック。
そんな”クリスタルガラス界のオートクチュール” が礎とし、
展開するのが〈6つの柱〉だ。
前頁までに紹介したワイン(ホスピタリティ)の分野に、
残り5つを加えた全カテゴリーを紹介しよう。

  • Art
    ラリック アートの世界

    芸術的なスタイルをアイデンティティとするラリックは、メゾンの高度な職人技術を駆使し、才能ある著名な現代アーティストやデザイナー、文化財団とコラボレート。唯一無二のアートピースを発表しています。例えば、ダミアン・ハーストやマリオ・ボッタ、ザハ・ハディドなどがその一例です。クリスタルとの出会いがアーティストに新たなインスピレーションをもたらし、息をのむような創造の世界を生み出しています。

    「ヴィジオ」高さ590mm・クリスタル製・カラー:ミッドナイトブルー(他2色)
    1,923,000円(税抜)

  • Decorative
    ラリック デコラティブ(装飾品)の世界

    ルネ・ラリックの詩的で芸術的なスタイルの多くは、自然や動物、女性の姿をインスピレーションにして誕生しました。クリアとマットというクリスタルガラスの質感のコントラストで生み出される造形は、ひと目でラリックと分かる存在感と気品に溢れたメゾンの象徴でもあります。

    「トゥールビヨン PM」高さ125mm×深さ122mm・カラー:パティネ・ブルー( 他5色)
    138,000円(税抜)※他2サイズ有り

  • Jewelry
    ラリック ジュエリーの世界

    ジュエリーデザイナーとしてキャリアをスタートし、従来のスタイルにとらわれずに、当時のジュエリー界に革命をもたらした創業者ルネ・ラリック。現在もメゾンはその創造性を受け継ぎ、アイコニックなモチーフに新たなインスピレーションを取り入れた、洗練されたジュエリー・コレクションを発表しています。

    「ユリディス」ピアス 56,000円(税抜)
    パリ・オペラ座とのコラボレーションアイテム。

  • Fragrance
    ラリック フレグランスの世界

    ガラスを使った創作へとルネ・ラリックを駆り立てたのは、香水瓶の製作がきっかけでした。以来、数々の美しいフレグランスボトルを生み出してきたメゾンにとって、香水は原点ともいえるアイテム。ラリックのフレグランスは、ルネの創造性にオマージュを捧げつつ、現代的なイメージに満ちています。

    「レ コンポジション パフュメ」オードパルファム・各100m
    各33,000円(税抜)

  • Interior
    ラリック インテリアデザインの世界

    ルネ・ラリックが活躍したのは、アール・ヌーヴォー、アール・デコの時代。数々の建築プロジェクトや錚々たる室内装飾を手掛け、世界をあっと驚かせたラリックは、その歴史、芸術的スタイル、圧倒的なラグジュアリーさ、そして創造性を受け継ぎ、今もビスポーク(オーダーメード)のインテリアデザイン・サービスを提供し、数々のラグジュアリーなホテルや邸宅の内装を手掛けています。

    「カクタス テーブル」クリスタルガラス製・高さ710 mm×直径1,200mm
    14,677,000円(税抜)

  • Wine
    ラリック ワインの世界

    ワインもライフスタイルを彩るラグジュアリーなアイテムと捉えたラリック。フランスのボルドー地方、ソーテルヌ地区とサン・テミリオン地区にシャトーを構えました。最高級のワインは美しいレリーフ入りのボトルに詰められています。まさにメゾンのエスプリが光る逸品です。

    「コフレ ラリック」ワイン・アソートメント
    130,000円(税抜)

お問い合わせ: ラリック ジャパン
TEL 0120-505-220
公式オンラインショップ lalique.jp