理想の家を手に入れる


「曲線美の家」ハウジングオペレーションアーキテクツ 株式会社

「家」に対する人々の意識が大きく変化しています。これからは単に眠り、家族とくつろぐためだけの場所ではありません。時にビジネスを行ない、社交の場所にもなる「家」という存在。資産の中で自宅や別荘への投資はより価値の高いものになっています。自分の生活スタイルを表現し、趣味を思う存分に満喫するための家づくりには、最高の建築家やデザイナーに出会うことも必要。またインテリアや家具にこだわったり、アウトドアリビングの最新システムを取り入れたりするのも近年のトレンドです。そうした家にまつわる様々な情報をお届けします。

光と素材の調和が生み出すドラマチックな空間
日常の喧騒を忘れさせる家
HOP ハウジングオペレーションアーキテクツ


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(1)白やベージュを基調としたリビング。家具を差し色にした。(2)夜は温かな照明の光で満たされる。(3)アールの天井が印象的な2階の寝室。(4)大人数で食卓を囲めるダイニング。(5)2階にはファミリーダイニングを設けている。

中庭のある欧風の癒しの邸宅

閑静な住宅街に建つ白亜の邸宅。扉を開くと、そこには静けさに満ちた空間が広がっていて、洗練さとエレガンスさを漂わせながらも、人を温かく包み込む穏やかさも持ち合わせています。暮らしの細部までこだわるオーナー夫妻が求めたのは、プライバシーの確保と開放感の両立でした。そこで中庭型のプランを採用しました。二層吹き抜けの中庭に面して各空間を配置し、どこからでも中庭を感じられるようにしています。床はベージュのタイルで室内外を連続させ、 観音扉には格子をあしらっており、まるでヨーロッパの邸宅を訪れたかのようです。中庭を囲むように巡らせているのが大庇です。この庇で光をコントロールすることにより、室内は穏やかな光となります。
大庇と2階床の間にはスリットを設け、そこから差し込む光が白い壁に刻一刻と変化するドラマチックな陰影を描き出します。庇の下はアウトドア家具を配し、雨に濡れることなく、心地よく過ごせる中間領域として活躍します。また1階のLDKはひとつながりの伸びやかな空間となります。漆喰やタイルなど白やベージュを基調としつつ、リビングの壁には大胆な石目の大理石がフォーカスポイントになっています。さらに格子扉のアイアンが、穏やかなカラーコーディネートを引き締める役割を果たしていて、光と素材の柔らかな調和による癒しの邸宅が完成しました。

設計
ハウジングオペレーションアーキテクツ株式会社
代表 一級建築士 石出和博

Information

ハウジングオペレーションアーキテクツ株式会社
TEL:0120-55-2486
https://www.hophouse.co.jp/

屋久島の生命力を現す海に向かって開かれた別邸
屋久島 星命の別邸
KENZO Architects & Associates


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マスターコンセプトは生命の循環。生命の根源たる「水」循環を彷彿させる「螺旋」を意匠の軸とし、屋久島の別名「リトルアース」を建築で表現。
(1)ファサードは大地の壮大さ力強さを感じさせるコンセプチュアルなあしらいに。(2)アウターリビングを設け、可動間仕切りを開放することにより内外の境界を曖昧にし、屋久島の自然をより感じられる。(3)螺旋の造形とそれを伝う水により、コンセプトを最大限に演出したラウンジ。(4)ベッドルームを木で包み込む意匠とそこから一望できる壮大な風景は、新たな目覚めを体験できる。(5)屋久島の名所となるウィルソン株をモチーフにトップライトをアクセントとしたリビングスペース。

豊かな自然と地形を活かす独創的な空間を演出

屋久島にプライベートで訪れたクライアント様は、島の方々の人柄の良さやその自然環境にとても惹かれたようです。ただ滞在するにあたっては、魅力的な施設がなかったのが残念だったとおっしゃっていました。そこで屋久島を満喫でき、島の人たちとも触れ合うことができる独創的な拠点を作りたいと考えられました。弊社へのオーダーは最大三組が利用できる別荘とすることのみでした。本敷地は県道から海へ向かって進む路地の突き当たりとなり、海に向かって開けていて、種子島を望むことができる素晴らしい場所になります。そこで敷地内に当初からある約3m の高低差を利用して、できる限り地形を崩さず海への開放性や建築以前の環境を阻害しない計画としました。屋久島は花崗岩でできており、地中に養分が少ない過酷な環境下でも、何千年もの歳月をかけて屋久杉などの生物が成長しています。また、屋久島全体が豊富な「水」を原動力として主に水力発電で生活が賄われていることから、自然の生命力や生命の循環をテーマに造形とプランニングをおこないました。私どもの進め方はクライアント様と現地で一緒に一つ一つ積み上げていき、より良いものにブラッシュアップしていきますので、家づくりの前に特別な準備は必要ありません。ですが、建物は周辺環境に大きく左右されますので、敷地の候補が上がった時点でまずはご相談していただければと思います。

KENZO設計株式会社
代表取締役 田部兼三

Information

KENZO設計株式会社
https://www.kenzo-archi.com/
TEL 06-6533-7789

Ritzwell
世界が注目する家具ブランドが彩る
心地よい空間


柔らかな空気感をまとったMERCURY
LOUNGE CHAIRとGQ SIDE TABLE。

MERCURY LOUNGE CHAIR

スティールパイプとフラットバー、厚革シェル、形状や特性が異なる素材同士を巧みに組み上げたラウンジチェア。シャープさと丸さを掛け合わせたような肘部が、柔らかさと楽しさをプラス。
342,000円~(税別)

GQ SIDE TABLE

ステンレス、厚革、木の異素材からなるコンパクトなサイドテーブル。カンティレバー(片持ち)構造により簡単にソファやラウンジチェアの座面により近づけて使うことができる。
ハンドル革巻き 137,000円(税別) /フレームALL革巻き 187,000円(税別)

クラシックとモダンの融合 そして少しの遊び心

昨年、創業30周年を迎えた福岡発の家具ブランド、リッツウェルが新作6アイテムをリリースした。これらのデザインも手掛けた代表取締役兼クリエイティブディレクターの宮本晋作氏にお話をうかがった。
「リッツウェルの家具ラインナップは、常に大きく揺らぐことのないコンセプトに従って繋がっています。それを可能にしているのは、タイムレスなデザインであるということ。新作であっても、これまでのラインナップに自然に溶け込み、あたかも昔から存在していたかのようにスッと馴染んでくれる。一方、既存のアイテムも今までにない新鮮な表情を見せてくれることもあるのです。
MERCURY LOUNGE CHAIRとGQ SIDE TABLEは、スティール×厚革の異素材の組み合わせを軸に、ダンなスタイリッシュさ、少しの遊び心、手仕事の妙などが特徴です。MERCURY LOUNGE CHAIRは、華奢なスティールパイプとフラットバー及び厚革シェルの連結フレームで構成されており、最大の特徴は、背板と後脚の間の隙間。これによりアイテムのみならず空間に軽快さを生み出します。愛らしい雰囲気をまとった小ぶりなサイドテーブルGQ SIDE TABLEは、スティールパイプを丸めたベース部と無垢材削り出しの天板を少し傾いた支柱で繋げています。肌に触れるスティール部には厚革を巻いており、これは職人による手縫い仕上げ。ひと針ひと針縫いあげたそのディテールは、上質さと人の手による温かさを感じさせます。また、片手で軽く持ち上げて移動させることができるのも魅力のひとつです」

これら新作を含む家具は、今年4月に開催された「ミラノサローネ国際家具見本市(通称ミラノサローネ)」でも披露された。同ブランドの出展は今年で13回目を数えるほか、国際的なデザインアワードも数多く受賞している。宮本氏によると、「創業時から世界に目を向けていた創業者の強い想いがあった」という。本場の目利きたちが認めたオーセンティックで温かみがあり軽やかな家具は、使うほどに愛着がわき、暮らしの変化にも寄り添ってくれる。コロナ禍を経て、仕事や社交の場、心身を整える場としてもさらに重要になった住空間に、ぜひおすすめしたい家具ブランドだ。

ラグジュアリーブランドがひしめくホール5に出展。昨年に続き披露した職人による手縫い実演は、SNSでも拡散された。 ⓒMarco Reggi

糸島シーサイドファクトリーでの製作風景。創業30周年を迎えた昨年オープンした「Ritzwell 表参道 SHOP & ATELIER」には、オープンキッチンならぬオープンな工房がある。糸島の椅子張り職人が交代で勤務しており、気軽にコミュニケーションも楽しめる。「手間暇を惜しまない営みの豊かさを感じていただきたいとの思いがあり、それがRitzwellの強みだと感じています」(宮本氏)。

代表取締役 兼 クリエイティブディレクター
宮本晋作氏

Information

Ritzwell
TEL 03-5772-3460(東京ショールーム)
https://ritzwell.com/

予約のできないラグジュアリー・レストラン
CITABRIA ANNEX
都会の真ん中に現れた
極上のオープンエア・リゾート


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(1)天井はオープン・クローズドのどちらでも利用可能。リモコンでスムーズに開閉できるので急な雨にも対応可能。アンビエントライトのカラーも数種設定可能で、ムーディーな夜を演出してくれる。運河の向こうには左右180度、都会の煌びやかな景観が広がっている。(2)三方のガラス部分に装着された外部の視線を遮るシェードを電動で降ろせば、プライバシーは完全に保たれる。(3)レッドシダーの壁の向こう側にはシェフの使用する本格的な厨房が隠されているが、この部屋のキッチンにも簡単な調理が可能なIHグリルやディッシュウォーマーなどが組み込まれている。(4)壁にすっきりとビルトインされているワインセラーには、パーティーを盛り上げる厳選された高級シャンパン、ワインなどが多数用意されている。

GARDEN ANNEX (NODEA)

仕様:
Model A・2 連棟・ルーフルーバーチルト&スライド開閉

サイズ:
L 11,830×W 4,000×H 2,620mm

照明:
フレーム上下(アップ:RGB・ダウン:電球色)

スピーカー:
2基(Bluetooth対応の内蔵フラットパネルスピーカー)

東京の湾岸エリア、銀座から車で10分の所にある某所で行う、クローズド・パーティーへの招待状が届いた。そこはどうやら一般的には予約の出来ないレストラン? のようだ。届いたのは日時と住所しか書いていない極めて不親切な招待状だった。ホームページも無く、グルメ雑誌などでの紹介もこれまで行なわれていない。とまどいながら主催の友人に連絡すると「正確には一軒まるごと貸し切りのみのオープンエアなリビング・ダイニング。シェフも厨房もキッチンも付いていて、隣にはバレルサウナもファイヤープレースもあって楽しめる。がんばってたどり着いてね!」とその場所を見つけるところからもうパーティーは始まっているようだ。しかし、そもそも都会のど真ん中でそんな遊び方が成立するのだろうか。色々と疑問を持ちながら、日が傾きかけた夕刻に、運河沿いにある現地に到着すると、その建物の外周は高い木壁に囲まれていて、中の様子は一切分からない。ドアを開けてもらい敷地内へ進むと、予想を超える、まるでショーケースのようなエンタテインメントスペースが待っていたのだった。 
一段高くなったデッキスペースの上には、洗練された家具や最新のシステムキッチンが用意された、リビング・ダイニング・キッチンが整然と並ぶオープンなガラス張りのスペース。デッキから振り返れば、視界を遮られることなく、銀座方面の高層ビル街が立ち並び、スカイツリーと東京タワーの両方が見えるという都会的な景色が広がっている。目の前の運河から吹きこむ風も心地よい。フルオープンな建物でありながら、周囲の視線を全く気にする必要のないこの限りない開放感。自由に開閉できる天井がこの極上の空間を生み出していたのだった。先に着いていた友人たちはすでにワインセラーから選んだワインとシェフの提供するアミューズを楽しんでいる。ふと気づくと天井の屋根が電動でクローズし始め、煌びやかなアンビエントライトが都会の夜のパーティーにさらに華やぎを加えてくれていた。※ご利用・お問い合わせは、本誌読者会員の貸切 ご利用のみに限らせていただきます。

Information

CITABRIA ANNEX

住所・連絡先:非公開
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PAVONE 編集部
TEL 03-6812-9705
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