2012年ニューヨーク市への観光客数、史上最多の5,200万人を達成

13/01/09

 ニューヨーク市およびニューヨーク市観光局は、2012年の観光客数をまとめ、その結果、2012年のニューヨーク市への観光客数は、史上最多の5,200万人(前年比2.1%増)を記録し、過去最高を更新したと発表しました。これによりニューヨーク市は、昨年に引き続き、国内外からの観光客数が全米で最も多い都市としての地位を堅持しました。観光産業はニューヨーク市の経済の柱となっており、2012年度の観光客による直接消費額の推定369億米ドル(約3兆2千億円)を含め、ニューヨーク市に推定553億米ドル(約4兆8千億円)の経済効果をもたらす見込みです。
 2012年の観光客数の推定内訳は、海外からの渡航客が1,100万人(前年比1.07%増)、米国内からの渡航客が4,100万人(前年比1.02%増)と、昨年10月末に米東部を襲ったハリケーン「サンディ」の影響で市内の空港閉鎖や停電に見舞われながらも、国内外ともに予想を上回る観光客数の増加を見せました。とりわけ、ブラジル、中国、アルゼンチンといった新興市場からの渡航の需要が増え、各国対2006年比、447%増、442%増、258%増と顕著な伸びを記録しています。
 また現在、ニューヨーク市の宿泊施設部屋数は9万1,500室となり、新規ホテルの開業が相次ぐ中において、昨年度のホテル稼働率は87%を記録し、全米一位を保持しています。のべ宿泊数は、昨年比1.09%増の2,900万泊、さらに、ホテル税収は約5.04億米ドル(約438億円)と最高記録を更新しました。一方、雇用においても、観光・サービス業での平均雇用者数が35.6万人で過去最高となり、今まで以上にニューヨーク市居住者の雇用促進につながりました。
 ニューヨーク市観光局では、ブルームバーグ陣営が昨年新たに設定した観光目標である、「2015年までに年間5,500万人の観光客誘致と、年間700億米ドル(約6兆1千億円)の経済効果の創出」という目標に向け、同市の5つの行政区(ブロンクス、ブルックリン、マンハッタン、クイーンズ、スタテン島)全域への旅行需要の促進を喚起するべく、今後も市の経済発展とイメージ向上のための事業を実施し、さらなる観光客数増加に向けて活動を展開してまいります。
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ニューヨーク市観光局
http://www.nycgo.com/ja