New Healthcare 2021
~新しい時代における 医療の最前線~
2020年、感染症の蔓延によって、これほど「健康」の価値を再認識させられた一年はなかったのではないでしょうか。2021年未だコロナの終息は見えていませんが、それでも日本の医療技術は常に進歩し続け、世界をリードしています。生涯現役を目指す人、美しさを求める人、いつまでもアクティブな人生を楽しみたい人のために、新しい時代をリードする日本の医療の最前線をご紹介したいと思います。
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銀座アイグラッドクリニック
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グランドハイメディック倶楽部
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お茶の水セルクリニック
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HANGAI EYE CLINIC GINZA
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銀座アイグラッドクリニック
乾 雅人 氏
医療業界における
プロ経営者となり
この閉塞的な状況を打破したい
医師の家庭に生まれ、兄とともに東大医学部を卒業し胸部外科を専攻、まさに医師としての王道を歩んでいた乾雅人氏。東大大学院生時代、肺移植領域の研究をしていたものの、人員不足、財源不足という現実的な壁に阻まれ、研究を断念。医療コンサルティング経験を経て、自身が医療業界のプロ経営者になることを決意。現在は銀座に美容皮膚科クリニックを開業するとともに、医療業界の様々な問題点を改善・改革しようとしている。
「比較・類推・相対化」による医療業界の再定義が、より良い医療の提供を実現する
医療業界というのは、患者がいて医療従事者がいて、さらに製造者、保険者の四者が関係し、公的機関がその価格や関係性を多少なり調整する事業構造であり、他の業界に比べて非常に特殊な関係で成り立っています。加えて、保険診療領域では経営の最も神聖な値決めが公的機関によって定められており、このような不自由な業界にはプロ経営者が参入する動機が乏しいです。医療従事者に、この業界構造を認識し、医療従事者そのものからプロ経営者になろう、育てようと働きかける主体は非常に少なく、まず自分がその役割を担おうと思いました。
現在のクリニックでは美容皮膚科限定でやっていますが、「利益が出るから」からという発想は二の次です。コンセプト特化型のクリニックとして、顧客と共に理想の形を作り上げる。クリニックの存在そのものが、社会に対するメッセージになることを望んでいます。業務を改善させて利益を出す方法は難しくはありません。事実、買収したクリニックは三ヵ月で売上を倍増させ、ある経営塾では実店舗部門で表彰もされました。しかし自分の目的は別にあります。医療提供側の理屈だけで成り立つこの美容医療業界で、愚直なまでに客中心主義を貫き、新しい美容ク リニックの在り方を示したい。それを、医療の受益者である患者と共に作り出したい。その先に、保険診療のクリニック、総合病院の在り方を作り上げたいのです。
物事を考える際に自分の中に「比較・類推・相対化」という手段があります。保険診療領域の医療従事者は善意に満ち溢れ、真面目です。それでも尚、医療の社会問題化は避けられない。保険診療の中からだけでは答えは出ない、というのが現時点での結論です。そこで、保険診療の外に飛び出して、自由診療や他業界と比較・類推・相対化することが必要でした。勤務していた胸部外科では毎朝時に出勤、時に回診、その後にカンファレンス。当直になれば夜半に呼び出しもあり、過酷な環境での勤務が続きます。手段としての事業経営を真摯に捉えることで、こういった医療従事者の環境や諸問題の解決の糸口が見えてきます。
学生時代にアメフト部に所属していました。それ以上、努力の仕方が分からない程に情熱を注いでも望む結果が得られなかった時、自身の想像外の努力にしか活路を見出せませんでした。他組織と比較し、医学領域での細胞・組織の新陳代謝に洞察を得、また、多くのビジネス書に光明を見出しました。特に「、思考の整理学」と「初めての構造主義」という書籍にヒントを得、比較・類推・相対化という方法論が出来上がりました。これが方法論であるならば、生きる意味、使命は、中高の母校である洛南の校訓(仏教で言う三帰)である「自己を尊重せよ(帰依仏)、真理を探求せよ(帰依法)、社会に献身せよ(帰依僧)」であり、部活動を通じた人格涵養はこれを自らに刻み込む行為だったと認識しています。
Profile
乾 雅人(いぬいまさと)
東京大学医学部卒。同大学附属病院で初期臨床研修、外科専門研修を修了。同大学大学院にて移植肺慢性期管理を研究。2016年医療コンサルティング会社を設立。保険会社や製薬会社、会計事務所などの業務を補佐。2020年「顧客中心主義」「細胞中心主義」を掲げる銀座アイグラッドクリニックを開業。他に医療施設のマネジメントを行うクリオ・メディシスの専務取締役でもあり、都内の総合病院/大学病院の経営改善に尽力している。幹細胞培養上清液などの薬液を肌に注入し、肌の悩みを改善するフレンチショットの第一人者。Needle Concept社公認のU225認定指導医を日本人で初めて取得している。
これからの病院経営
医療業界に必要なこと
日本国内の医療費は 40兆円を越 えています。産業としてみた場合、その規模を考えればGDPに対する貢献や社会性、SDGs等を意識するのは当然のことです。それは善良な医師であることと全く矛盾することではありません。社会インフラとしての医療の必要性は当然です。ですが、現状の体制は持続可能なのでしょうか。大切なものを大切にし続けるために、事業という手段を現実的に考える必要があります。医療で利益を求めてはいけない、医師は清貧であれという考え方による弊害の方が昨今、目立つ様にも感じます。保険診療の制度を大切に維持する、あるいはソフトランディングさせるためにも、他の領域からの資金や叡智、還流、マーケティングなどが必要です。医療従事者にこそ、プロ経営者としての現実的なスキルが必要です。しかしながら、プライシング(値決め)が公的機関で一律決定される保険診療の内部で研鑽を積むだけでは、広報、広告、ブランディング、等のOJT(Onthe Job Training)の機会が限定的です。そういう意味で、自由診療クリニックの経営をすることは、自身にとって格好の修行の場所となりました。結果的に、総合病院や大学病院のSPD業務や経営改善コンサルティングを行うクリオ・メディシス株式会社に於いては一層、保険診療領域で現実的に役に立てると確信しています。美容クリニックの医師に対する勤務医からの視線は厳しく、逆も同様です。この対立が、大きな機会損失を生んでいます。視点を大きく社会にフォーカスすることで、医師が多様なキャリアを経て、健全なビジネスマインドを持つことで、医療の社会問題化の解決が見えてきます。
現実的に医療機関の淘汰(倒産、事業譲渡)は避けられないと考えます。事実、総合病院規模でも統廃合の前例があります。一例をあげると、複数の総合病院が診療科を制限、役割分担をして、それぞれの診療科に特化、センター化したりしています。財源や人員が限られる中では現実的な内容です。行政区域によっては、医師が病院長になり、市長となり、政治を動かすことによってそれを実現しています。一方で、財源がない場合には、政治だけでは限界があります。だからこそ、事業を通じて、自前で財源確保の可能性を模索するのは当然だと考えます。
医療について最も現場感覚があるのは医療従事者であり、その中から経営者が育つ必要があります。病院長になれるのは医師のみです。であるならば、医者の中からプロ経営者が育成されることが望ましく、組織的な育成が必要なのではないでしょうか。財務諸表を読み解き、3C分析やSWOT分析などを踏まえて、事業計画をたて、その進捗管理をする。事業家としては当然のことですが、残念ながら、従来の病院経営者はそのOJT(On the Job Training ) が十分になされていません。先ず、私自身が医療業界のプロ経営者になり、情報発信していきたいです。
アイグラッドクリニックが掲げる「顧客中心主義」と「細胞中心主義」とは
フロントはホテルロビーのような落ち着いた色彩の空間が用意されている。
「顧客中心主義」という概念そのものは既に「Amazon」や「UNIQLO」等、有名企業が導入しています。それを徹底し、顧客と真摯に向き合い続ける企業が、最終的に顧客に支持されています。どうして医療業界(特に自由診療領域)だけがその例外でいられるでしょうか。当クリニックでは、可能な限り、施術・技術を、客とともに商品化、プライシング(価格決定)をしています。モニター症例やテスト商品を活用して、顧客との関係性をファン化、コミュニティ化にする。そうした在り方が、美容医療業界に一石を投じるという波及効果が成立する様、心掛けています。
そして、当院では「自然美を引き 出す(細胞を活性化させる)」ことをコンセプトとして明示しています。医学的な根拠に基づき、細胞の一つ一つに働きかけることで、本来持っている潜在的な美しさや機能を引き出す。それだけで相当な効果が得られると考えています。良さを「引き出す」前提には、その良さを既に持っているということ。美容医療でも、スタッフ育成でも、学生指導でも、言葉に力を感じています。
このコンセプトに合わない方には、他院を勧めることもしばしばです。事業の本質はあくまでも問題解決であり、問題解決に繋がらない方からはお代を頂戴出来ません。目先の売上の機会損失よりも、患者、顧客、院内スタッフからの信用、何より自尊心という資産の方を大切にしています。
アイグラッドクリニックで実現する「細胞の活性化」
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院長はNeedle Concept社公認のU225認定指導医を日本人で初めて取得
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倫理審査委員会の承認のうえ、幹細胞培養上清液の研究・開発を行っている。
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プライベートが保たれリラックスした状態で十分なヒアリングが行われる。
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負担をかけず、その人本来の美しさを引き出す、当クリニックの施術室。
自分が最も重視しているのは「美容難民を無くす」ことです。サービスの存在が初めて認知された後、価格競争が起きて大衆化します。その先は、コンセプト毎に特化、細分化されるのが常です。現在、美容医はこのコンセプト毎へ特化してゆく過渡期にあります。各々のクリニックがコンセプトを明示することで、顧客側が判断軸を持ってクリニックを選べる様になるでしょう。
当クリニックでは、従来の美容医療が追求してきた造形美(ヒアルロン酸注入や美容外科手術など)の対局を追求します。代謝の仕組みに基づいて、その人本来の美しさを引き出すことのみに注力します。レーザーであれ薬液であれ、糸であれ、マッサージであれ、最終的には細胞を活性化させることが全てです。教科書には薬液に含まれるサイトカインを追求するのが理に叶っていると考えます。薬液の伝達システム(DDS、Drug Delivery System)という観点では、イオン荷電による反発や水圧・空気圧、等各種ある中で、メソガンの活用が最も合理的です。施術選択の過程に、透明性、納得性、再現性があることを保証しています。薬液×伝達手段×医師のスキルにより、細胞の活性化具合は変わります。
当院では、倫理審査委員会などを通して、独自に薬液の濃度や含有成分バランスの調整を行い、「幹細胞ソムリエ」の商標も申請しています。また、伝達手段として最も合理的なメソガンについては、私は日本人初の認定指導医となりました。医師向けセミナーで生中継配信した動画が、機材販売代理店であるメトラス社の企業ブースでも取り上げられ、形成外科学会でも公開されました。それらを再評価、再検証し、より一層の自然美を追求していきます。中には時間かけて当院に通われる方もいらっしゃり、ミシュランのレストラン評価に敬意を払って、三ツ星クリニックを目指していると説明しています。
事実、メソガンの一種である、フランス航空産業技術に基づき開発されたフランス製イントラダーマルインジェクターU225を活用した、幹細胞培養上清液注入による「肌再生」とDMAE注入による「瞬間たるみ改善」は、その場で効果の体感が得られます。自ら実証実験を行っていますが、ほんの秒ほどで顔に左右差が現れるほどです。最近では、皮下組織にショートスレッドの留置を併用する施術も併用しています。筋肉、脂肪組織、皮膚のそれぞれの層に働きかけることで、相乗効果が得られます。造形美の追求はどうしても物理的な作用を必要とする為、万が一の際の修正が困難です。身体に係る負担が少ない、あくまでもオーガニックな反応を引き出す自然美の追求で、相当な効果が得られることが広まれば良いと考えます。
今後に向けては、より高度な施術や独自サービスのご要望を、ごく一部の顧客からですが、いただいておりますので、現在のメニューにはない個別対応も考えています。顧客満足度の究極を目指し、少数対応しか出来ない内容で特別限定会員向けの医療サービスなど、さらなる高みへの取り組みを行っていきます。
グランドハイメディック倶楽部
エグゼクティブのための会員制総合メディカルサービス
ビジネスにおいて過酷な戦いを勝ち抜いてきたエグゼクティブたちが、最終的に求めるのは健康という資産。「日々の健康と生涯現役をかなえたい」。そんなニーズに応えるため設立されたのが「グランドハイメディック倶楽部」。全国8コース9拠点で、会員制ならではのきめ細かなサービスのもと、がんなどの疾病の早期発見を目指した高精度検診や日常の健康サポートを受けられる。検診コースはリゾート地や利便性の高い都心部に立地するもの、国立大学病院と連携したもの、女性向け検査が充実したものなど多彩で、2020年時点での会員数は2万3千人を超えている。
「ハイメディック東京ベイコース」検診施設のエントランス。会員は利便性の高い都心部やリゾート地など、全国さまざまな施設で検診を受けることができる。
会員専用空間での高精度検診とテーラーメイドな治療サポート
経営者の健康リスクはそのまま事業のリスクにつながる。「グランドハイメディック倶楽部」の会員は、がんや心疾患、脳血管疾患などの疾病の早期発見を目的とした高精度検診を受けることができる。検診施設の受診者数は「一日数人」に制限。PET/MRIやCTなどさまざまな検査機器を組み合わせ全身を診る〝複合検査”、複数の医師が画像診断を行う〝チーム検診”といった、少人数制だからこその充実した内容が強みだ。検診は、プライバシーに配慮した会員専用空間で混雑を避けゆったりと受診することができる。万が一、異常が見つかった場合には、倶楽部の全国に広がる紹介病院ネットワークを活用し、症状や希望する治療方針に合わせた医療機関の紹介を受けて治療を始められるのが特徴だ。
生涯現役を願う会員の健康を年間を通じて手厚く支援
「グランドハイメディック倶楽部」は会員制総合リゾート事業などを展開するリゾートトラストグループが手がけており、会員制ならではのホスピタリティは検診以外の医療サポートにも生かされている。健康に関する相談やセカンドオピニオンにも利用できる医療相談室や完全予約制の外来、医療コンシェルジュによる検診後の定期的なフォローなど、年間を通じて日々の健康をサポートする体制を敷いている。さらに、提携先医療施設を通じたエイジングケアも提供しており、健康を守るだけでなく、外見にも気づかいが必要なエグゼクティブの欲求を満たしてくれる。
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大理石づくりの「ハイメディック名古屋コース」のホワイエ。高級ホテルに滞在しているかのような優雅な時間を堪能できる。
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「ハイメディック東京ベイコース」検診施設の個室。検診が終わるまで、受診者は検査以外の時間をこの専用個室で過ごす。このようなプライバシーを重視した環境も魅力の一つだ。
2020年に検診の提供を開始した、「ハイメディック東京日本橋コース」の受付。ラグジュアリーさと未来感を兼ね備えた佇まいが印象的。
グランドハイメディック倶楽部 提携先医療施設例
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がん免疫細胞治療
東京ミッドタウン先端医療研究所
体内の免疫細胞を使って治療する「がん免疫療法」。その中でも特許技術を用いた樹状細胞ワクチン療法の提供や、大学病院などとの共同臨床研究でがんの新たな治療法の確立に取り組んでいる。また、遠方の方や来院が困難な患者様・ご家族様に向けオンライン診療にも対応。がん治療以外には、免疫力に関与する免疫細胞(ナチュラルキラー細胞やT細胞など)の数を調べる「免疫力判定検査」を行っている。
TEL.03-5413-7920
https://www.midtown-amc.jp/
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美容クリニック
東京ミッドタウン皮膚科形成外科Noage(ノアージュ)
保険診療からシミ・シワ・たるみ改善などの美容施術、育毛、脱毛、エステティックなどを東京ミッドタウンのプライバシーに配慮された個室で受けることが出来る。加えてお一人おひとりの状態や要望に合わせた治療を提案するため、医師が必ずカウンセリングを実施。コロナ禍でも安心してご来院いただけるクリニックを目指し、すべての医師・スタッフは1カ月ごとの定期的なPCR検査を行っている。
TEL.03-5413-0082
https://www.noage-amc.com/
お茶の水セルクリニック
幹細胞治療により関節痛を改善
日本人の60代以上の約半数が「変形性膝関節症」と診断され治療をしている現在。これまで「ヒアルロン酸治療」等の温存療法か「人工関節」等の外科手術の極端な2択だったが、第3の治療として「幹細胞治療」に注目が集まっている。「お茶の水セルクリニック」ではES細胞の研究において世界トップである京都大学大学院医学研究科で再生医療を研究してきた寺尾友宏医師が院長を務め、日本有数の整形外科医による最先端の幹細胞治療を受けることが出来る。
お茶の水セルクリニックでは再生医療に関して圧倒的な症例経験を持つ再生医療学会認定医及び整形外科専門医、スポーツドクターが在籍。東京大学との共同研究も行われている。
お茶の水セルクリニック 院長 寺尾友宏
再生医療に特化した整形外科単科クリニックを設立することは、再生医療を標準的な治療に進歩させる上で不可欠でした。幹細胞を使った再生医療は現時点で最先端の技術ですが、いつかは全ての医師が当たり前に使う技術にならないとなりません。そのためには、フラッグシップとなる医療機関が必要不可欠。そこで、自身の専門である整形外科専門の診療科での再生医療のフラッグシップとなる医療機関として当院を開設しました。
再生医療を最先端なものから「普段使い」の治療法に進歩させるためには、第三者による客観的な評価も必要。そのために、東京大学の整形外科医局にご協力いただいております。東京大学の先生方には診療に参加していただくとともに、治療効果の客観的な評価も行っていただいています。また再生医療に興味がある先生方には、積極的に情報提供も行っています。私が再生医療に携わり始めた頃は、幹細胞の研究は盛んに行われていましたが、細胞を使った治療を実際に提供している医師はほとんどいませんでした。そのため、患者様と二人三脚で治療法を確立していくことも多々ありました。再生医療に新たに参画しようと考えている先生方のために、私の経験は極力お伝えするようにしています。
この画期的な技術である、幹細胞 による再生医療を活用して、多くの患者様の症状を改善したい。再生医療を広めていく足がかりとなりたいという思いがあり、関節痛などに悩む多くの方々にご活用いただけたら幸いです。
幹細胞を用いた最先端医療とは
患者の腹部より採取した組織から幹細胞を取り出し、培養して十分な数まで増やした後、注射や点滴により体内に投与して戻すことで、本来、人が持っている正常機能に再び戻すことを目的とした新たな治療法が「幹細胞治療」。当クリニックでは、数が豊富な腹部の脂肪組織から得られる間葉系幹 細胞を使用するため、がん細胞などを発生させるリスクがないことが証明されており、また投与も注射または点滴を使用するため、患者の身体的負担を最小限に抑えた治療法となっている。肥満や加齢、過剰な運動の連続により、膝の軟骨がすり減り、骨への衝撃を吸収できず、歩行ができなくなる「変形性膝関節症」にも効果があることが認められており、膝の痛みに悩む高齢の方はもちろん、アスリートの治療にも効果が期待できる、リスクの少ない画期的な新しい治療法。一般的に炎症による痛みは約週間から、関節変形による症状は早くて1月後から効果がみられ、1年以上経っても緩やかに改善し続けることもある。
体内にある幹細胞は、体内の修理や回復を担当する細胞。関節や腱などは細胞の数が少なく、自分の力だけでは治りにくい。修復を担当する幹細胞を補うことで、今まで活用できていなかった回復力が期待でき、今まで治療できなかった症状も改善できるようになった。幹細胞による関節治療では、1痛みの改善2動きの改善という2つの改善が期待できる。骨の形が大きく変形してしまった関節を元通りにすることは難しいが、症状を改善することで患者のQOLは大きく改善する。
CPC(Cell Processing Center:細胞培養加工室)当クリニックでは同じビルに委託先のCPCをがあり、万全な状態で「幹細胞治療」ができる環境を整えている。治療方法や体格に合わせて細胞数を算出し培養するため、適合性の高い高品質な治療が提供可能となる。
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Profile
院長 寺尾友宏(てらお ともひろ)
東京医科大学医学部卒業、東京医科大学付属病院整形外科、東京警察病院整形外科、京都大学大学院医学研究科修了、洛陽病院整形外科日本整形外科学会専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本再生医療学会再生医療認定医
※ES細胞の研究において世界トップである京都大学大学院医学研究科で再生医療を研究。
Information
お茶の水セルクリニック
東京都千代田区神田駿河台4-1-1
TEL. 0120-230-189 9:00〜17:00
※祝日も診療。休診日/土曜(第2、4、5)、日曜
JR御茶ノ水駅 聖橋口徒歩3分
https://ochacell.com/
HANGAI EYE CLINIC GINZA
~会員制を導入した先端技術のアイクリニック~
「目の健康」は多くの熟年世代の悩みにとどまらず、全ての人の人生のパフォーマンスや QOLを大きく左右する問題。誰もが求める最高の技術と先進の予防医療に対するニーズに応えるために開院しました、と語る板谷(ハンガイ)アイクリニック銀座の板谷院長。目の検査機器の開発に携わり、先端眼科医療のエキスパートである。「患者さんの満足感を追求するアイケア」を体験できるとはどういうものなのだろうか。
ホテルのレセプションのような医院受付。来院者に安心と信頼を与えてくれる。
板谷アイクリニック銀座 板谷正紀
当院では大学病院でしか受けられなかった先進の眼科医療を、会員制、完全予約制を導入することで、待ち時間のない快適な環境で提供できるようになりました。個室ベースでの診療により、感染症のリスクも低減されます。保険診療の制約に縛られない、自由診療を選択することにより、世界的に認められた優れた眼内レンズや治療機器を用い、付加価値の高い眼科医療を提供できるようになりました。自宅や職場などで毎日簡単に検査できる「ホームモニタリングシステム」を開発、緑内障や加齢黄斑変性などへの、かつてない最適な治療管理を可能にして、来院回数を減らすことが可能になったのです。
当クリニックでは白内障、緑内 障、網膜剥離、黄斑疾患、斜視、眼瞼 下垂などの専門性が高い疾患のエキスパートによる手術を受けられますが、当院の網膜剥離の手術は一回で治癒し、この二年間再手術はありません。手術日の日時指定も可能です。そしてもし再手術となれば手術費用は全額返金いたします。自分は年間保険診療の中で診断力を高め、手術技術を磨いてきましたが、今後は保険診療をセーフティーネットとして守りつつ、自由診療によって、より高度な眼科医療を、必要な方々にお届けしたいと思っています。
「目のスーパードック」が実現する先進のアイケア
板谷アイクリニック銀座では会員のために「ホームモニタリングシステム」はスマートフォンに接続するための目の撮影用アタッチメントや眼圧計を用意。自宅で撮影した画像を医院に送ることによって、治療後の経過観察など、来院せずにモニタリング出来るようにしている(写真左)。また最新鋭の機器が導入された当院では「目のスーパードック」によって発見された将来起こりうる目のリスクに対して、高度な「予防医療プログラム」「疾患管理プログラム」「手術治療プログラム」が用意され、万全の体勢が整えられている。最高のアイケアを望むならば、当院の会員システムがベストと言えるのではないだろうか。
エグゼクティブのための 特別な会員システムを導入
当院ではブラック、プラチナ、ゴールドのつの会員システムを導入。完全予約制で帰宅まで個室がキープされることで顧客のプライベートは守られ、安心して治療を受けることが出来る。フルサービスとなる会員には専任コンシェルジュが付き、電話一本で自宅や職場からの送迎サービスを受けることが出来る他、症状の急変などによる緊急手術などにも対応。加齢黄斑変性や緑内障など慢性眼病の管理を快適に受けたい、眼病の予防に対して、最善・最高の医療を受けたいという方にはベストな選択肢と言えるだろう。また社員の目の健康を守りたいという経営者のために法人会員などの制度も用意されている。
ブラック会員に用意されたエグゼクティブルーム。手術後もゆったりと過ごすことが出来る。
最新鋭の様々な機器が導入された、広々とした検査室が用意されている。
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Profile
板谷正紀 (はんがい・まさのり)
京都大学卒業、米国 USCドヘニー眼研究所留学、加齢黄 斑変性、網膜剥離を研究する。
京都大学医学部附属病院眼科特定准教授、埼玉医科大医学部眼科教授を経て、医療法人クラルス理事長に就任。日本眼科学会認定眼科専門医、同眼科指導医、日本眼科手術会理事、日本緑内障学会評議員歴任。硝子体手術と緑内障手術のエキスパートである。OCT(眼底三次元画像 解析装置)の開発に関わり、眼科治療の最先端を行く。