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真珠の海に寄り添う美景ホテル(志摩)

英虞(あご)湾を望む絶景の特等席

ロビー
ロビーの天井には約9000個の真珠をあしらったオブジェが輝く。
バスルームゲストルーム
左/バスタブからゆったりと景色を楽しむため、バスルームには枕が用意されている。
右/広く開放感のあるゲストルーム。リビングとベッドルームの間仕切りを閉めると2部屋に。

 賢島駅から車で2分ほど行くと、心地よい汐風とともに歴史に名高い志摩観光ホテル クラシックが姿を現した。1951年、近代建築の名匠 村野藤吾により設計された建物は、山崎豊子や三島由紀夫をはじめ数々の著名人に愛され、小説の舞台となった。往時と変わらぬ瀟洒な佇まいで志摩観光ホテル クラシックの傍らに建ち、訪れる人を温かく迎えてくれる。
今回の滞在先である志摩観光ホテル ベイスイートは、クラシックから少し離れた小高い丘の上にある。志摩観光ホテルの名を、その伝統と矜持とともに受け継ぐこのホテルは、大人がくつろぐための最上級ホテルとして昨年開業した。地上5階建て全50室の客室はすべてがスイートルーム。どの部屋からも英虞湾の美しいパノラマが一望できることから〝ベイスイート〟と名付けられた。
エントランスを抜けロビーへ進むと、数えきれないほどの真珠をあしらった大きなオブジェが出迎えてくれた。聞けば、ロビー、レストラン、エレベーターなど館内の至るところに総計5万個の真珠を使ったインテリアやアートがあるという。もちろんすべて本真珠。ひと粒ひと粒が月のようにひかえめな光を放ち、辺りに優しい影を落としている。
部屋の扉を開けると、正面にはガラス張りのバスルーム。その奥に青い空と海、そして水面にたゆたう真珠養殖の筏がのぞいている。ここではすべてのゲストルームが美しいリアス式海岸を臨む特等席となっているのだ。
荷物を置くと、クローゼットに用意されていた館内着に着替え、専用通路で温浴施設へと向かう。女性用施設のみにあるテビダリウムに腰かけ、お気に入りの小説を開く。この気ままさは、ホテルに滞在しているというよりも、まるでもうひとつの我が家に来たような感覚。1時間ほどくつろいで部屋へ戻ると、西の空が少しずつ色付き始めていた。

旅心をかき立てる夕焼けのスペクタクル

 夕刻、屋上庭園では壮大なサンセット・ショーがはじまる。
ブルーから濃いオレンジ色、そして妖艶なパープルへ──。空を百彩に染める太陽が視線の高さまで降りてくると、海岸も人も建物も、すべてがその甘美な輝きに包まれた。まさに絶景である。一瞬ごとに表情を変えながら西の空いっぱいに描かれた光のグラデーション。それは地上に幸福の残照を色濃く残し、やがて深いブルーへと溶け込んでいった。

屋上庭園ライブラリーラウンジ
左/日没直後の屋上庭園。夕風が心地よく頬をなでる。
右/ライブラリーラウンジではホテルメイドのお菓子や飲み物をいただきながらゆったりとした時間を満喫。DVDや書籍の貸し出しがあるのもうれしい。

流麗なるフランス料理、目にも美しい日本料理

 志摩観光ホテルといえばフランス料理「ラ・メール」。創業当時からセレブリティを虜にしてきた極上のキュイジーヌを、美しい海辺を見下ろす絶好のロケーションでいただく。それはここならではのぜいたくなひとときである。しかしせっかくベイスイートを訪れるなら、和食「浜木綿」の会席も味わっていただきたい。どちらも黒アワビや伊勢エビなど志摩の旬の食材を丁寧に味付けし、至福のひと皿に仕上げている。ベイスイートの食の魅力は1泊では語り尽くせない。できることならば2泊3日の滞在で両方を堪能することをおすすめしたい。

黒鮑のステーキ 潮の香りをまとわせて あおさのニョッキ添え志摩の鮮魚と四季折々の旬の野菜が盛り込まれたひと皿
左/ラ・メールの「黒鮑のステーキ 潮の香りをまとわせて あおさのニョッキ添え」。優しい色彩が気分まで華やかにしてくれる。
右/志摩の鮮魚と四季折々の旬の野菜が盛り込まれたひと皿。まるで絵巻から出てきたような美しさ。

水と技に癒されるクラランスのスパ

eau SPA by CLARINS
eau SPA by CLARINS
eau SPA by CLARINS
繊細なタッチが心身ともに癒してくれる。終わった後は肌が滑らかになるだけでなく、モチモチ感も得られる。

 このホテルを訪れるならぜひ体験したいのが、フランスのコスメブランド クラランスのスパ「eau SPA by CLARINS」。水を意味するeau(オー)の言葉が示す通り、水のエネルギーで疲労を解き放ち、心身のバランスを取り戻す。ここではメニューにある一連のトリートメントに加え、真珠の粉末を合わせたドリンクや火打石など、伊勢志摩ならではのリチュアルを取り入れてトリートメントを行う。
やわらかな日の光を浴びながらセラピストのこの上なく優しいハンドタッチに身を委ねると、ふいに抗いがたい睡魔に襲われた。どれほど経ったのか、目を覚ますとトリートメントはすっかり終わり、肌は驚くほどみずみずしさを取り戻している。肌と心の水位を満たしてくれる至福の時間。これこそが本当の〝癒し〟というのかもしれない。

INQUIRIES

志摩観光ホテル ベイスイート

三重県志摩市阿児町賢島

TEL 0120-88-0310  http://www.miyakohotels.ne.jp/baysuites/